音楽
小倉 唯がアーティスト活動11年目の幕開けを飾ったライブを振り返る【インタビュー】

2024年の下半期も小倉 唯と共に! アーティスト活動11年目の第一歩を飾った『小倉 唯 Memorial LIVE 2023~To the 11'Eleven~』Blu-ray発売記念インタビュー

小倉 唯さんのアーティスト活動11年目の一歩目として2024年11月23日にパシフィコ横浜で行われた『小倉 唯 Memorial LIVE 2023~To the 11'Eleven~』のBlu-rayが7月10日に発売! 

同年7月に行われた10周年記念ライブではシングル表題曲を中心としたセットリストでしたが、このライブでは新曲に加え、初のピアノの生演奏での歌唱など見どころ盛りだくさん。昼の部のみ披露された曲やリハーサルから当日のバックステージ映像も収録するなどボリューミーな内容になっています。

10月14日からは、2019年以来となるツアーも開催! 8月15日にはバースデーイベントも行われるなど、大忙しの小倉 唯さんにライブの振り返りを通して今作の見どころや、ツアーへの意気込みなど語っていただきました。

11年目の新たな一歩を踏み出せて、新たな発見もあった満足感いっぱいのライブ

――昨年行われた『小倉 唯 Memorial LIVE 2023~To the 11'Eleven~』を振り返った感想をお聞かせください。

小倉 唯さん(以下、小倉):まずは11年目を踏み出す一歩となるライブを皆さんにお届けすることができてホッとしましたし、新たな一歩にふさわしいようなパフォーマンスや発見ができたライブになったので、満足感のあるステージだったなと思っています。

また会場のパシフィコ横浜はデビューライブを行った想い入れの深い場所で、約2年半ぶりに戻って来られたこと、昼も夜もたくさんの方に来場していただいたことも嬉しかったです。そしてそんな安心感とホーム感のある中でライブができて幸せでした。

――ライブのタイトルの由来やコンセプトについて教えてください。

小倉:7月の10周年のメモリアルライブは今回と同じ『小倉 唯 Memorial LIVE 2023』というタイトルでしたが、10周年を祝うライブと11年目に突入するライブではテーマが異なっていたので、サブタイトルも7月のほうは「10th Anniversary Assemble!!」、そして今回は11年目を踏み出すライブですし、偶然11月開催ということで「To the 11'Eleven」と名付けています。私の新しい一面や可能性を感じてもらえるようにできたらいいなというのがテーマでした。

――セットリストも新しい一面や可能性という面を意識して組み立てられたのでしょうか?

小倉:どちらかというとストーリー性を意識しました。私の新しい一面をお見せするラインナップになっていて、新曲をメインにしつつ、カップリング曲も多めにセレクトしていて、表題曲をメインに構成した7月のライブとは対照的な構成になっています。

――新たな一面を見せるライブということで、挑戦したことはありますか?

小倉:ピアノの生演奏で歌ったことですね。「白く咲く花」はすごくドキドキしました。でもライブが終わった後に、「生ピアノで歌ったシーンはすごく感動しました」という声をたくさんいただけたので、改めてチャレンジできてよかったなと思いました。

生ピアノの演奏で歌った「白く咲く花」で会場は神聖な雰囲気に。ダンスパートは一曲集中で

――ではライブを最初から振り返っていただければと思います。1曲目の「Love∞Vision」は白いケープを羽織った小倉さんが登場し神聖な雰囲気を感じたところに、冬の澄んだ空気感のようなイントロ、ちょっと抑えめなクリスタルボイスで歌うAメロから激しくなるBメロとすごく不思議な感覚になりました。

小倉:今回のライブでは「カッコいい私も見せたい」という裏テーマもあって。この曲を1曲目に持ってくることで、皆さんに「あれ? 今日はちょっと違うな」と予感をしていただきたいという想いもありました。どちらかというと1曲目というよりもプロローグ的な意味で置いていて、次の「FUN FUN MERRY JAM」からパッと盛り上がって、ライブらしい空気に一変するので、そういった部分のメリハリも今回のライブを象徴するようなシーンになったかもしれません。

――1曲目から2曲目のギャップも驚きましたが、衣装も雪のお姫様のような衣装から早替えでカラフルな衣装にチェンジしていたのもすごいギャップでビックリしました。

小倉:そう思っていただいていたのなら嬉しいです。皆さんの予想をいい意味で裏切るような演出にしたいと考えていたところだったので。

――「FUN FUN MERRY JAM」からMCを挟んで、「Baby, Baby, Baby」まで4曲続けてアッパーで盛り上がった後の幕間に流れたショートムービー「Doctor XI(エックスアイ)」は、医者の“小門 唯子”に扮したチャレンジ企画でした。「XI」も11にかかっていたんですね。

小倉:そうなんです(笑)。私がドラマの『ドクターX』が好きだったことから浮かんだ企画で、「オペ」と題して11個のチャレンジをしました。

――けん玉やフラフープなどのほか、料理に挑戦するお題が2つありましたが、食材の「しいたけ」と「生魚」が嫌いだったことをあの映像で初めて知りました。

小倉:実はそうなんです…(笑)。特に生魚は苦手で……。

――コミカルな映像の後、生ピアノで「白く咲く花」のイントロが流れ、再び小倉さんが登場した時、気持ちが引き締まりました。

小倉:ステージから客席を見た時も、皆さんが私の歌を真剣に聞こうとしてくださっているのが伝わってきたので、その気持ちに応えたいという想いもありましたし、演奏がピアノしかない分、すごく集中して歌いました。

――見ているこちらも胸にぐっとくるものがありましたし、「ショコラ」では甘く温かい気持ちになりました。ピアノの演奏は一転アッパーになる「Tomorrow」や「Future Strike」でも続きましたが、オケに生ピアノが加わるとこんなにも生感があって、気持ちを高ぶらせるんだと思いました。

小倉:いつもは1人で歌って踊ることが多いんですが、今回ピアノが加わったことで、「より素敵なパフォーマンスを届けよう」という意識も強くなったし、高揚する気持ちもあって。私自身もお客さんの反応もすごく熱量を感じました。

――その後は恒例となっているダンスゾーンですが、今回は「Precious.」の1曲のみでしたね。

小倉:今回は前後のつながりからもここしかないなと思って。これまでダンスを入れるパートでは2~3曲続けて披露することが多かったんですけど、今回はピアノの生演奏のブロックが5~6曲と厚みがあったので、ダンスナンバーはコンパクトに、あえてステージでは初披露となる「Precious.」に絞って、ダンスを披露する構成にしました。

――すごい躍動感のあるパフォーマンスでした。ところで「Precious.」で着ていた衣装のお腹のあたりにラメで「EYE CONTACT」と入っていましたが、何か理由はあるんですか?

小倉:それはまったくなくて(笑)。「Precious.」のMVで着用していた衣装なんです。ダンスブロックが1曲しかない分、せっかくなら「あっ!? あの時の衣装だ!」みたいな、ちょっとしたサプライズで喜んでもらえたらと思い、着用しました。

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