2024年の下半期も小倉 唯と共に! アーティスト活動11年目の第一歩を飾った『小倉 唯 Memorial LIVE 2023~To the 11'Eleven~』Blu-ray発売記念インタビュー
「秘密♡Melody」がラストで歌える曲に成長した喜び
――そして「Doctor XI」の映像が再び流れた後は、カバー曲コーナーでした。
小倉:「ともだちピンク」は『ロウきゅーぶ!』で私が演じたキャラクターソングで、以前にも披露したことがあるんです。このライブの3カ月前に出演させていただいた「Animelo Summer Live 2023 -AXEL-」で『ロウきゅーぶ!』の曲を歌った流れもあって選曲しました。あと今回収録はされていないですが、『推しの子』から「サインはB」、その流れで次の「Honey ♥ Come!!」が来るとライブのボルテージ的にすごく盛り上がるんじゃないかという想像が働いて、カバー曲を選びました。
――終盤は怒とうの盛り上がり曲の連続でしたね。
小倉:あえてステージ初披露の「Empty//Princess.」を本編最後の曲にしようと思いましたが、どうやったらそこまで会場の空気感を温められるかなと逆算していったんです。人気ナンバーの「Baby Sweet Berry Love」を置くことで、その延長線上の「Empty//Princess.」も盛り上がればいいなと。
――シングルの表題曲を初めてステージで歌う時の心境はどのようなものなんですか?
小倉:もちろん、皆さんが既に音源で聞いているクオリティは維持しないといけないというプレッシャーはありますが、私は毎回、曲を作る時にライブを経て曲が完成すると思っています。皆さんもライブで聞いたり、パフォーマンスを見ることでより曲への想いが増していくものだと思うので、どちらかというと「早く皆さんの前で歌いたいな」という気持ちのほうが強いです。「Empty//Princess.」はライブでの披露が重要な曲だと思っていたので、ようやく披露できて嬉しかったです。
――でも以前、インタビューした時にこの曲は難しくて、レコーディングの際もライブで歌えるのかなと心配されていたような……。
小倉:確かにそうでした。でも深く考えないようにして、ひたすら練習という感じでした(笑)。
――そしてアンコールに入って、登場した衣装にも「To the 11'Eleven」と入っていました。
小倉:グッズのTシャツで、衣装さんがライブ映えするように装飾してくれました。アンコールではいつもライブTを着るという流れがあって、今回は衣装アレンジをどうしようかなと悩んでいたのですが、衣装さんと相談しながら制作していきました。
――そしてライブを締めくくったラストナンバーは「秘密♡Melody」でした。どうしてこの曲を最後に?
小倉:「秘密♡Melody」はこれまでも何度か披露する機会があって、このライブでも最後に歌える曲に成長したんじゃないかと思って、最後に持ってきました。「いつかはアンコールで歌える曲になるだろうな」と想像しながら歌ってきたので、実際にそれが実現して。歌っていてもアンコールの雰囲気にマッチしている感覚もありました。
――ライブの中でお気に入りの演出や楽曲はありますか?
小倉:ピアノの演奏で歌った曲ですね。当初はフルコーラスではなく、ワンコーラスだけのつもりでいたんですが、スタッフの方々から「歌だけでも聞き応えもあるから頑張ってフルコーラスで歌ってほしい」と言われて。背中を押されてチャレンジした経緯もあって、「白く咲く花」をフルコーラスで歌い切れたのは、私の中で新たな可能性を見いだせた場面でした。
あとはダンスを披露した「Precious.」は、先ほどもお話しした通り、これまでの曲の中でもダンスが一番難しくて。最初は歌って踊るのは不可能だと思っていたので、ダンスパフォーマンスしながら歌い切れるという確信がない状態からリハーサルに臨んでいました。だからこの曲もフルで披露できたことで、「まだここまでできるんだ!」という発見がありました。
――この難しい曲をパフォーマンスできたということは、もっと難しい曲でもパフォーマンスを見てみたいなと期待が増しました。
小倉:やれますとは言い切れませんが(笑)、この先もパフォーマンスを続けていく中での確信と、チャレンジしていく自信が持てた気がします。
――あとこのBDは夜の部の模様を収録していますが、昼の部だけで披露したピアノの生演奏の「慈しみカンパニュラ」と、アンコールの1曲目で歌った「Charming Do!」も収録されるのは嬉しいです。
小倉:「慈しみカンパニュラ」もステージ初披露の曲で、ピアノの生演奏に映えるのではないかなと思って選びました。夜の部の「アステリア」はステージ初披露曲で同様にピアノ演奏が映える曲だと思って。「Charming Do!」と、「Tinkling Smile」は、10周年ライブの時に歌いたかったんですが、セトリの構成的に泣く泣くあきらめた曲です。今回、ようやく披露することができました。
ショートムービーで女優・小倉 唯のお芝居にも注目!?
――そしてメイキング映像は、リハーサルから当日のゲネプロの模様、そしてライブ中のバックステージの様子も収録されていますが、1曲目の後の早替えの様子も見られて、「こんなふうにやっていたのか」と。
小倉:楽しんでいただけてよかったです(笑)。
――他に印象的だったことはありますか?
小倉:ステージ本編以外になりますが、「Doctor XI」はコミカルな内容ですよね。前後にドラマのようなパートがあって、そこはちょっとお芝居……と言っていいのかわかりませんが(笑)生身のお芝居ができて楽しかったです。チャレンジシーンは完全なアドリブで、それ以外はセリフが決まっていたので、少し女優さん気分を味わいながら撮影しました。そんな私のお芝居にも注目してください(笑)。
――そのショートムービーから「ともだちピンク」への流れも良かったです。
小倉:ご褒美の箱をあけたら、バスケットボールが入っていて、それをカメラに向かって投げたシーンですね。ご褒美のメロンが実はバスケットボールだったというオチですが、実は私、メロンが食べられなくて。
――そうなんですね!? ではこのBDで小倉さんの苦手なものが3つわかりました(笑)。
小倉:メロンが食べられないことは、このインタビューで初めて知った方も多いかもしれません。
――改めてこのライブBDをご覧になった感想をお聞かせください。
小倉:自分がパフォーマンスしている姿を客観的に見てみると新鮮な感覚になりました。また、今回はステージのセットもすごくお気に入りです。いろいろな方々が尽力してくださいました。一緒に作ってくださったスタッフさん、ペンライトや声援で支えてくださったファンの皆さんと、本当にいいステージにできたなと思います。映像としての見応えもあるしボリューミーになっていて、何度も繰り返して見たくなる映像なので、たくさんの方に見ていただけると嬉しいです。
約5年ぶりのツアーは凱旋公演あり、初上陸の福岡あり。1stツアーのような気持ちで
――このライブで、10月からのツアーの発表もありましたが、すごい拍手と歓声でしたね。
小倉:このライブで初解禁の情報だったので、皆さんの反応を見て、とても嬉しかったです。ずっと皆さんから「ツアーをやってほしい」という要望をたくさんいただいていたので、ようやく実現できて嬉しかったです。ツアーは5年ぶりなんですが、コロナ禍以降のライブはお客さんの空気感も少し違う感じがしていて。コロナが明けてから初のツアーなので、発見することもきっと多いんだろうなとワクワクしつつ、未知数なところもあるので、今は1stライブツアー前のような気持ちです。
――2019年以来となるツアーは全国6カ所ですが、想い入れがあったり、楽しみにしている会場はありますか?
小倉:まず私の故郷である群馬で久しぶりの凱旋公演があることと、福岡は初めてツアーで行くので楽しみです。初めてということで不安もありますが、ぜひお友達もお誘いして遊びに来ていただければ。ツアーラストのパシフィコ横浜公演まで、全力で走り抜けたいと思います。
――メモリアルライブが2つ続いた後のツアーということで、どんな内容になるのか注目度も高いと思います。
小倉:そうですよね(笑)。今回のツアーのヒントを近々お知らせできると思うので、楽しみに待っていてください。より良いツアーにするつもりで現在準備中です。
――また、小倉さんの誕生日の8月15日には「小倉 唯 Birthday Event 2024“唯涼祭”~Cute or Cool?~」が行われます。
小倉:サブタイトルに「Cute or Cool?」とあるように、昼の部は「Cute」、夜の部は「Cool」とコンセプトが違う形のイベントになっています。2種類の私を表現できたらと思っていますし、誕生日に皆さんとお会いできる機会はなかなかないので、とても嬉しいです。唯涼祭とうたっているので、私も当日は、浴衣を着て登場するつもりなんです。2024年の夏の想い出を一緒に作りましょう!
――皆さんへメッセージをお願いします。
小倉:『小倉 唯 Memorial LIVE 2023~To the 11'Eleven~』は、11年目を踏み出したライブでしたが、新しい自分を表現できたり、発見もありました。そんな想い出が詰まったライブをパッケージとして皆さんにお届けできることは光栄なことです。あの時の熱量や感動を、このBDでたっぷり味わってください。
そして10月からのツアーに向けてモチベーションを高めながら待っていただけたらいいなと思っています。8月にはバースデーイベントもありますので、To the 11'Elevenグッズのタオルに書いてあった「小倉 唯と共に!」で、これからもよろしくお願いします。
小倉 唯 Memorial LIVE 2023 ~To the 11'Eleven~ Blu-ray
COXC-1363 ¥8,800 (税抜価格 ¥8,000)
2024年作品 本編129分+特典58分収録
片面2層,チャプター有,メニュー画面
カラー/16:9 1920×1080/23.976p
音声 ステレオ/リニアPCM(48kHz/24bit)
《本編》
[小倉 唯 Memorial LIVE 2023~To the 11'Eleven~(NIGHT)]
〈OPENING〉
Love∞Vision
FUN FUN MERRY JAM
Merry de Cherry
〈MC1〉
トキメキWeekend!
Baby, Baby, Baby
〈SHORT MOVIE〉「Doctor XI」(NIGHT01)
白く咲く花
ショコラ
アステリア
〈MC2〉
Tomorrow
Future Strike
〈Dancer〉
Precious.
〈SHORT MOVIE〉「Doctor XI」(NIGHT02)
ともだちピンク
Honey♥Come!!
〈MC3〉
Baby Sweet Berry Love
Empty//Princess.
Tinkling Smile
〈MC4〉
秘密♡Melody
[小倉 唯 Memorial LIVE 2023~To the 11'Eleven~(DAY)]
慈しみカンパニュラ
Charming Do!
《映像特典》
「小倉 唯 Memorial LIVE 2023~To the 11'Eleven~」MAKING
OPENING
〈SHORT MOVIE〉「Doctor XI」(DAY01)
〈SHORT MOVIE〉「Doctor XI」(DAY02)
〈SHORT MOVIE〉「Doctor XI」(NIGHT01)
〈SHORT MOVIE〉「Doctor XI」(NIGHT02)
※本編でカバー曲として披露された「サインはB」は映像収録されません。予めご了承ください。
封入特典:「小倉 唯 2024 秋のライブツアー」チケット先行申し込みシリアル