「デビュー当時の気持ちを大切に、新しいものに出会っていきたい」デビュー20周年の軌跡とこれからを刻む「May’n Road to 20th Anniversary with アニメイト」がスタート！　特別生配信後のMay'nに独占インタビュー

草野華余子さんとタッグを組んだ新曲は“新しいのにMay'nらしさも感じる曲”

――9月には新曲「ストロボ・ファンタジー」のリリースが決定しています。今から楽しみです。

May'n：新しい楽曲「ストロボ・ファンタジー」は、TVアニメ『モブから始まる探索英雄譚』エンディング主題歌で、ヒロインのシルフィーという女の子の気持ちで書いています。

（草野）華余子さんとはこれまで2曲、私の楽曲でご一緒していますが、その中でもまた違った、ちょっとポップな、優しさもありながらも、アグレッシブな、勢いのある楽曲になっています。この曲が出来上がった時に「新しいのにMay'nらしさも感じる曲だな」と思いました。

――しかも、ライブで披露していた「Pray」もついに音源化されるとのことで！

May'n：そうなんです！　なかなかリリースできるタイミングがない曲だったんですけど、以前「AMICITIA」を音源化させてもらったこともあり、違うレーベルから出している曲も「たくさんの人にもっと聴いてもらいたいよね」と今のプロデューサーも言ってくれたことが、今回の「Pray」にも繋がっています。

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――今日は20周年のロゴも発表になりました。May'nさんの思いがギュッとつまったデザインですね。

May'n：そうですね。普段のMay'nロゴがさらに羽ばたいて、色も大人っぽい感じにしていただいています。

――〈天使になれる羽もなく小鳥に戻る勇気もなく〉と歌っていた、「BLUE」（2009年）の歌詞を知っている人には、よりグッとくるものがあるんじゃないかなとも思います。

May'n：そう言ってもらえると嬉しいです！　そういったことを知ってくれているとより楽しめるデザインになればいいなと思っています。今年の活動のメインロゴはこの20周年ロゴが使われる予定です。

メインストリートで歩んでいく、未知なる奇跡

――改めて、20周年に向けての意気込みを伺いたいです。

May'n：キャリアを重ねていくと“経験したことのあること”が普通は多くなっていくと思うんです。そもそも“初めてなこと”に出会うことの方が少ないですけど、本当は、初めての感情、初めてのことって絶対にまだまだ、たくさんあると思うんです。

そういう“初めて”に出会ったときに、怖がらずに、「まだ新しいものがあるんだ！」ってワクワクしている自分であり続けたいなと思っています。

キャリアを続けさせてもらってるありがたさや自信はありつつも、一方で「まだまだ知らないことがいっぱいあります！　知らないことに出会いたいです！」というデビュー当時の気持ちを大切に、新しいものに出会っていきたいなって。

クリエイターさんとのコラボTシャツの企画もそのひとつです。ジャケットをイラストレーターさんに描いてもらったことはありましたが、たくさんの初めましての方とご一緒する企画自体は初めての試みなので、チャレンジしたことのないことにこれを機にまた探していきたいなとも。

――10月20日（日）豊洲PITにて開催されるライブ「Nice to MEAT you!」は対バン形式とのこと。今年は誰かとコラボレーションする機会も多そうですね。

May'n：イベントで誰かとご一緒することはたくさんあったんですけど、振り返ってみると「そういえばやったことないな」と気づかされることって実はあって。ファンの方からも「対バン企画をやってほしい」というリクエストをいただいていたので、ぜひやってみたいなと数年前から思っていました。この20周年を機にやってみたいなと！

――初めての試みにワクワクするって、とても大切なことですよね。冒頭に自分の理想像というお話もありましたが、常に目標を持ちつつ、自分の心を開いてきたから気づくこともきっとあったんじゃないかなって。

May'n：そうですね。私の場合は安室奈美恵さんに憧れてデビューしたこともあって、R&Bをクールに歌い上げるアーティスト像というのが自分の中にはあって。安室ちゃんは例えばMCをしないし、クールでなければいけない、アーティストとはこうでなきゃいけない！と、理想のアーティスト像を追いかけてきたところがありました。追い求めすぎていたというか……。

もちろん今も音楽を作る中では、May'nとしての軸、プライドはちゃんと持っていたいなと思っています。そこは、ちゃんと持っていたいし、持っていなきゃいけないけど……やりたいこと全部にときめき続けているのも、May'nらしさとして自然なことなのかなって思える。ただ、やりたいことを色々やりすぎると「この子って、じゃあ本当は何屋さんなの？」と、なんでも屋さんに思われてしまう怖さもありました。

だから「なんでもやりたいって思う気持ちってダメなことなのかな」って考えていた時期もあったのですが……なんでもやりたいって思える気持ちって大事だし「なんでもやりたいって思うこと全部やれるんだったら、それって一番最強じゃん！」って、最近はすごく思えるというか。

ときめきを大事に、音楽活動も、音楽活動ではないところでも、全部May'nらしく好きという気持ちをポジティブにぶつけていけば、きっと音楽にも返ってくる思いなのかなって。

――それこそ、野球もそうですものね。音楽で野球に出会って、野球の楽しさにハマって、再び音楽に帰ってきて。次のシングルには、愛知県ケーブルテレビ高校野球テーマソング「ウイニングショット！！feat.AYAME（from AliA）」も収録されます。

May'n：すっかり野球オタクになりましたね（笑）。それは20年前は想像していなかったことで。実家にいた時にもっと野球に詳しかったら、バンテリンドームナゴヤ（ナゴヤドーム）に行きまくれたのに……って思っています（苦笑）。でも今、野球に出会えたことで、新しい感情の扉がまたひとつ、開いたように感じていて。

誰かを応援したい、という純粋な気持ち。そして、自分にプライドを持ちつつ、自分を信じて、負けそうになっても頑張るという想い。「確かにMay'nにもあったな」と、初心を思い出させてもらうこともあるんです。全部ちゃんと音楽に帰ってきているなと実感しています。だからこそ、これからも新しいときめきに全部敏感に反応していきたいなって。

こういう経験や気持ちを最近は自然に言葉にできているんですけど、実は最初のMay'nの「May’n☆Space」って曲で、もうすでに歌っていたんですよ。〈好きなこと全部やろうって決めたとき今日が光だしたんだ〉って。

――その通りになってる！って。

May'n：そうなんです！　当時から素敵な歌詞だなと思っていましたけども、あれから15年経って、素でそれを歌うことができている今が「すごいことだな」って。「あの時からほんとは気づいていたはずだよね、May'n」って、当時の自分に言ってあげたいな。

――いいお話です。では最後に本企画を楽しみにされている部員の皆さんや、この企画を機にMay'nさんの音楽に出会う人たちにメッセージをお願いします。

May'n：May'nとしてデビューして以降、ずっとお世話になっているアニメイトさんと、1年間ガッツリとコラボレーションさせていただけることになりました。アニメイトさんが提案してくださるアイデアの中には「その発想May'nにはなかった！」と思うようなものもあり、準備期間も含めて、とても楽しいです。

May'n×アニメイトだからこそできる企画がたくさんあると思うので、ぜひ皆さんに楽しみにしていただきたいなと思います。

[取材・文／逆井マリ]

May’n Road to 20th Anniversary with アニメイト

2025年6月1日にメジャーデビュー20周年を迎えるMay’nさん。デビュー当時よりインストアイベントや、海外店舗訪店などアニメイトは様々お世話になっております！　記念すべきMay’nさんのデビュー20周年に向けて様々な施策を実施させていただき、ファンの皆様と楽しんでいきたいと思います！　どうぞお見逃しなく！