SNSフォロワー90万人以上! 世界中から注目される新星イラストレーター・千種みのり先生の軌跡と挑戦が詰まった『千種みのりArtWorks 「じつは義妹でした。」』発売記念インタビュー
白井ムク先生のライトノベル『じつは義妹でした。 ~最近できた義理の弟の距離感がやたら近いわけ~(以下、じついも)』のイラストや、オリジナル漫画『志乃と恋』などを手掛けている千種みのり先生。
10月19日に『じついも』関連のイラストを集めた『千種みのりArtWorks 「じつは義妹でした。」』が発売されます。アニメイトでは特典付き限定セットや、全国アニメイト・アニメイト通販での完全受注生産「ビッグアクリルスタンド」も販売予定です。
SNSフォロワー90万を超える実力派であり、一枚の絵にギュッときらめきを閉じ込める千種先生は、イラストとどのように向き合っているのでしょうか。インタビューでそのクリエイティブの源を探りました。
イラストレーターを目指した、その理由
――せっかくの機会なのでこれまでの経歴からお伺いさせてください。千種先生が絵に興味を持ったきっかけはなんだったのでしょう?
千種みのり先生(以下、千種):物心ついた時から絵を描いていたんです。だからきっかけと言えるほどのきっかけはないのですが、よく女の子の絵を描いていた記憶があります。保育園児の頃は『しゅごキャラ!』や『プリキュア』にハマっていたんです。それでよく真似をして女の子を描いていました。
――へえ! 他にも見ていたアニメはありますか?
千種:『アイカツ!』や『プリティーリズム』とか……女児向けアニメは結構見ていました。女児ってみんなアニメが好きだと思うので、その流れで見ていたのだと思います。
――その頃のアニメの真似をしながら絵を描いていたことが、本格的に絵を描き始めたきっかけにつながったのでしょうか。
千種:そうですね……多分、周りに絵を褒められたことが嬉しかったんだと思います。
――それまでアニメや漫画に親しんできた中で、絵をお仕事にしようと思ったのは?
千種:小学生の頃は、私の知識不足ゆえに「絵のお仕事をする人」と言えば漫画家くらいしか知らなかったので、漫画家になりたいなって思っていたんです。その後、イラストレーターという仕事の存在を知るようになって、「イラストレーターになりたい」と思うようになりました。
――イラストレーターという仕事を知ったのはお友だちとの会話などから?
千種:小学校の卒業式で、卒業証書をもらう前にクラスメイトが夢を一言ずつ言っていく場面があって。その時のリハーサルで「イラストレーターになりたいです」って言っている子がいて、「イラストレーター」って響きがすごくかっこいいなって思ったんです。
――なるほど! 卒業式でのその経験が、イラストレーターを目指すきっかけになったんですね。実は、私の子どもも卒業式で、同じように夢をひとこと言ってから登壇する場面があって、その時を思い出しました。
千種:ああ、まさにそれです!(笑) それで気になって、調べてみたらイラストレーターという仕事に興味を持つようになりました。
――でも結果的に、イラストレーターと漫画家、どちらの夢も叶えられていて。
千種:そうですね。成り行き的にと言いますか。でも、最初は本当に漠然としていたんです。子どもの夢の延長線上のような感じだったので、高校生までは「普通に就職するんだろうな」くらいに思って過ごしていました。ただ、いざ高校2〜3年生になると、就職か大学か、専門学校か……といった現実的な選択肢が出てきて「会社には行きたくない」と。それでイラストレーターを目指しました。
――仕事につながったのはSNSが大きいのでしょうか。
千種:SNSでイラストを発信するようになったのがきっかけで、お仕事をいただけるようになりました。
――取材時点で、X(Twitter)のフォロワーは約91万人。フォロワーが増えていくなかで、特に印象に残っている出来事や、注目を集めるようになったきっかけはありましたか?
千種:最初は二次創作をアップしていて。特に反応をいただけたなぁと感じたのが『五等分の花嫁』の二乃のイラストでした。一時期よく描いていたんです。それでよく見てもらえるようになったのかなと。
『やっぱ恋は攻めてこそよね』 pic.twitter.com/mmKZAZQXyV
— 千種みのり🍎『志乃と恋』8/23発売 (@minori_chigusa) December 1, 2019
――千種先生のイラストというと女の子の印象が強いのですが、女の子を描く楽しさはどんなところに感じられていますか?
千種:ずっと女の子を描いているのですが……多分、イケメンキャラにハマっていたら、イケメンを描くのが好きだったと思います(笑)。でも、私が『プリキュア』や『アイカツ!』のような、女の子が活躍する作品が好きだったので、自然と女の子を描いていたのかなと。例えば、もし私が『ポケットモンスター』のサトシにハマっていたら、きっとサトシを描いていたんじゃないかなって思います(笑)。