『映画 ギヴン 海へ』楽曲「海へ」を深堀り! センチミリメンタル・温詞さんが振り返る制作秘話とは
“ノイタミナ”初となるBLコミックのアニメ化作品として、2019年にTVアニメが放送、2020年に初の映画が公開されたアニメ『ギヴン』シリーズ。そのシリーズ完結となる、映画2部作の後編『映画 ギヴン 海へ』が、9月20日(金)より絶賛公開中です。
これまでのアニメ『ギヴン』シリーズで多くの楽曲を担当してきたのは、TVアニメ『ギヴン』のOPテーマ「キヅアト」でデビューした、温詞(あつし)さんによるソロユニット「センチミリメンタル」。
今回、そのセンチミリメンタル・温詞さんが、『映画 ギヴン 海へ』の楽曲「海へ」について、制作秘話と楽曲に込めた想いを語ってくれました。新規場面カット8点も到着しています。
楽曲「海へ」を深堀り! センチミリメンタル・温詞さんが振り返る制作秘話とは
真冬でも立夏でも柊でもない、“由紀“という人物が紡ぎ出した音楽。『ギヴン』シリーズの締めくくりを担う一曲が、ファンのもとへ――。(「海へ」)
立夏への想い、音楽への想いなど様々な気持ちを前に思い悩む真冬が、周りからの支えを受けて前に進んでいく姿が描かれた、『映画 ギヴン 海へ』。
公開直後から多くの反響が寄せられる本作だが、その劇中歌として披露されたのが、柊と玄純のバンド「syh」の新曲「海へ」。
「海へ」は、真冬、柊、玄純の幼馴染であり、真冬の元恋人でもある吉田由紀が遺した未完成曲を、「syh」に一時的なサポートギターとして参加する立夏が完成させた楽曲です。
センチミリメンタル・温詞さんは、そんな本楽曲について「真冬でも柊でも立夏でもない、“由紀”という人物が紡いだ楽曲であり、そしてシリーズの締めくくりを担う一曲でもあるので、一番プレッシャーがありました。『冬のはなし』のメロディーでもお馴染みの真冬の鼻歌が、由紀がこの曲を書くきっかけにもなっていますし、本作のタイトルが『海へ』であることが確定していたので、それらを踏まえて今までとは違う楽曲に仕上げるのは苦労しました」と、楽曲制作におけるプレッシャーと苦労を明かします。
また由紀については、「どこか達観した人間だと思っていて。真冬と2人で海に行ったことになぞらえて、鼻歌のメロディーを忍ばせた一曲をプレゼントするとなった時も、単純にその時の記憶をなぞったような曲は作らないだろうなと思ったんです。その日の出来事を踏まえ、彼なりの気づきをもとに回答を出し、それを『海へ』という曲に落とし込むのだろうなとイメージを持って、歌詞の構成などを作り上げていきました」と、一層の理解とイメージを深めた上で制作に挑んでいたと制作時を振り返ります。
そして、「『ギヴン』の4人、『syh』の2人、雨月、そして由紀。これまでを彩ってきてくれた魅力溢れるキャラクターたちを1つの音楽で包括することができればいいなと。そういう願いを込めてこの曲を作り上げました」と楽曲「海へ」に込めた想いを語りました。
新規場面写真8点も解禁!
新規場面写真の中には、真冬や柊のライブシーンを捉えたものに加え、立夏に真剣な眼差しで詰め寄る真冬や、俯きながら雨月の服を引く真冬の姿なども。ライブシーンはもちろんのこと、各キャラクターたちが織りなす人間模様にもぜひご注目ください。
『映画 ギヴン 海へ』作品情報
絶賛上映中!
INTRODUCTION
佐藤真冬と出会い、上ノ山立夏は再び音楽への情熱をかき立てられた。
真冬の歌、立夏のギター ――歯車が動き出したバンド「ギヴン」だったが、真冬の過去、立夏への想いが再び交錯するとき、2人の距離はまた開き始めてしまう。
原作は「シェリプラス」(新書館刊)にて、2013年にキヅナツキが連載を開始した『ギヴン』。
フジテレビ“ノイタミナ”初となるBLコミックのアニメ化作品として、2019年にTVアニメが放送、続く2020年にシリーズ初となる『映画 ギヴン』が公開。
翌年2021年には実写ドラマ化、舞台化もされた大人気青春バンドストーリー。
そして、待望のアニメ続編となる映画2部作前編『映画 ギヴン 柊 mix』が2024年1月に公開し、後編『映画 ギヴン 海へ』が2024年9月20日に公開決定。
――音楽が繋ぐオルタナティヴ・ラブ、ついに完結!
STORY
佐藤真冬、上ノ山立夏、中山春樹、梶 秋彦のバンド「ギヴン」は、フェス出場をかけたコンテストに落ちるも、メジャーデビューへの誘いがかかる。各メンバーがデビューに前向きな姿勢を見せる中、真冬は答えを出せずにいた。
一方、メジャーデビューを決めた鹿島 柊と八木玄純のバンド「syh〈シー〉」。
一時的なサポートギターとして加入していた立夏は、柊から託されたある曲を完成させようとしていた。
そんな中、立夏のもとに真冬から「あいたい」と連絡がくる。
ただならない雰囲気を感じた立夏は真冬のもとに駆けつけるが、真冬の音楽を拒むような態度に気づいてしまう。
立夏への想い、音楽への想い。
さまざまな気持ちの前で戸惑い、立ち止まってしまう真冬。
そんな彼に声をかけたのは、世界的に活躍するヴァイオリニスト・村田雨月だった。
STAFF
原作:「ギヴン」キヅナツキ(新書館「シェリプラス」掲載)
監督:橋本能理子
脚本:綾奈ゆにこ
キャラクターデザイン:大沢美奈
総作画監督:山形孝二/二宮奈那子/永田陽菜/大沢美奈
美術監督:NGUYEN THI THANH CUC/別役裕之
色彩設計:加口大朗
撮影監督:中川せな
CG監督:水野朋也
編集:伊藤利恵
音響監督:菊田浩巳
音楽:未知瑠
アニメーション制作:Lerche
主題歌:センチミリメンタル「結言」(EPIC レコードジャパン)
配給:アニプレックス
CAST
佐藤真冬:矢野奨吾
上ノ山立夏:内田雄馬
中山春樹:中澤まさとも
梶 秋彦:江口拓也
鹿島 柊:今井文也
八木玄純:坂 泰斗
村田雨月:浅沼晋太郎