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『シティーハンター』の「ミニクーパー」を買う編【アニメイトに売っていない「モノ」を買いに行こう!】

【アニメイトに売っていない「モノ」を買いに行こう!】『シティーハンター』の「ミニクーパー」を買う編|歴史から実際の購入まで徹底解説! リアリティを与える日本のアニメ特有の演出手法「実証主義」に会いに行こう

現代を舞台にしたアニメには、クルマ、バイク、拳銃、時計やスマホなどの小物、洋服やバッグなどのファッションアイテム、お菓子や飲み物などの食品など、現実に存在するさまざまな「モノ」が登場します。これらアイテムは作品世界にリアリティを与えるための小道具となるだけでなく、キャラクターの趣味や趣向、性格、生い立ちなどを表現する手段にもなります。

こうした実在する「モノ」を作品に取り入れることで、リアリティを高める演出手法のことを「実証主義」と言い、古くは1971年にオンエアされた『ルパン三世(Part1)』から始まりました。そして、以降の作品にも継承され、現在では日本のアニメーションの特色のひとつとなっています。

さて、世の中に流通する「モノ」の多くが値段のつけられた商品です。なかには鉄道車両や旅客機のように個人が買うにはあまりにも高額な上に、たとえ手に入れても日本の住宅事情では置き場がなく使い道のないようなものや、拳銃のように日本の法律では個人所有が制限されているものもありますが、市場に流通しているものは値段の高い安いはあるにしても、たいていのものはお金さえ支払えば自分のものにすることができます。

それは「実証主義」に基づいて作品内でキャラクターが使用するさまざまなアイテムについても同様です。


上記写真:令和版『シティハンター 』で主人公・冴羽獠が愛用するモーリス·ミニクーパー1275S Mk-I。


 

ボクたちはなぜアニメグッズを買うのか?

アニメが好きな人がアニメグッズを買う理由は、おそらくは好きな作品への情熱や推しキャラクターへの愛情表現……言い換えるなら、アニメファンとしてのアイデンティティを好きな作品や推しキャラクターと融合させることで、強い幸福感を得られるからでしょう。

「人はパンのみで生きるにあらず」との言葉がある通り、アニメグッズは生活の基盤となる衣・食・住に不可欠なものではないかもしれませんが、ファンにとってはなくてはならないもので、好きな作品のグッズが身の回りにない生活というのは、暮らしに潤いやハリがないものです。

実際のところ、ショッピングという行為は「選挙の投票」によく似ています。人は何か「モノ」を買うとき、実用性や経済性だけではなく、商品に込められた価値観や世界観、作り手の思い、歴史や作られた経緯などを加味して商品を選択します。そして、自分の価値観に添った買い物をすることで、その商品に価値があることを証明し、支持していることを外部に向けて情報発信することになります。

ちょっと難しい言い方になりましたが、簡単に言うと、あなたがアニメグッズを購入するということは、欲しかった商品を手にするだけでなく、「オレ(わたし)はこのキャラクターが大好きだ! この作品を応援しているぞ!」という熱い思いを世界に対してアピールしていることになるわけです。SNSの普及により以前にも増してこうした傾向は強まりました。

 

アニメイトで売られていないアニメの主人公が乗るクルマやバイクを手に入れるには?


▲アニメ『ルパン三世(Part1)』でルパン三世の愛車となったフィアット500F(右)を作画する上でモチーフになったアニメーター・大塚康生さんの愛車。左側のクルマは『ルパン三世 カリオストロの城』でクラリスが運転したシトロエン2CV。モチーフとなったのは宮﨑駿さんの愛車でした(写真提供:大塚康生さん)。

▲アニメ『ルパン三世(Part1)』でルパン三世の愛車となったフィアット500F(右)を作画する上でモチーフになったアニメーター・大塚康生さんの愛車。左側のクルマは『ルパン三世 カリオストロの城』でクラリスが運転したシトロエン2CV。モチーフとなったのは宮﨑駿さんの愛車でした(写真提供:大塚康生さん)。



 
そんなアニメファンのみなさんのお役に立てられるように、アニメグッズ専門店のアニメイトには、さまざまな作品のキャラクターグッズやフィギュア、コミックなどの書籍、CD、DVD、ゲーム、トレーディングカードなどの豊富な商品を用意しています。

しかしながら、そんなアニメイトにも店舗面積や扱う商品には限りがあるわけで、作品の中に登場する現実に存在するアイテム、たとえば、お客様から「ルパンが愛用するフィアット500Fを買いたい」とか「リンちゃん仕様のヤマハ・ビーノが欲しい」との申し出を頂いてもご要望にお応えできないのが実情です。

広い意味でのアニメグッズ、すなわち「実証主義」に基づくさまざまなアイテムのうち、小物やファッションアイテム、食品などはデパートやスーパー、取り扱いのある小売店に行けば、比較的容易に手に入れることができるでしょう。

しかし、クルマやバイクなどの乗り物の場合、高額商品であることに加えて、購入後のメンテナンスや車検などもあるため店としても売りっぱなしにはできず、必然的に販売できるのは専門の技術やノウハウを持つモーター店に限られます。

初回なので少々前置きが長くなりましたが、これから始まる連載シリーズは、アニメイトでは取り扱いができないアニメグッズとしての乗り物、作品の中でキャラクターが愛用していたクルマやバイクを中心に、車両の紹介や作品内での活躍、どこで買えていくらくらいするものなのか、購入後の注意すべきポイントや劇中で活躍した車両と同じスタイルにするためのカスタム方法などを紹介するバイヤーズガイドです。

第1回目となる今回は、2023年に公開された『劇場版シティーハンター 天使の涙(エンジェルダスト)』に登場する主人公・冴羽獠(さえば·りょう)の愛車「ミニクーパー」について紹介します。

 

 

 

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