「May’n Road to 20th Anniversary with アニメイト」のアニメイトタイムズ連動企画が始動！「May’nが選ぶシチュエーション別楽曲」連載がスタート【第1回　気持ちが上がるアニソン＆May'nソング】

せつぶんぶん！／May'n＆JUVENILE

ところで、子どもの頃のMay'nと言えば、節分が大好きでした。今でも1年の中で一番テンションが上がる日が2月3日（来年は2日）です。

節分が大好き！と言い続けていたら、株式会社でん六さんの節分のCMに2年連続で出演させていただき、さらにそのご縁で、節分当日にでん六さんのイベントにも出演させていただきました。そのCMで使われていたのがこの曲。

　
3曲目に選んだのは、「せつぶんぶん！／May'n＆JUVENILE」です。この曲は、私の「好きをカタチに出来た」一曲なんです。言ってみれば、5歳の時のMay'nそのもの（笑）。

アーティスト名を「めいん」とひらがなで表記したいくらい、「節分が大好き！」という無邪気な自分をそのまま詰め込んだ感じです。気持ちが上がる曲でもありますし、節分に対して気持ちが上がっている曲でもあります。

この曲を聴くと「早く節分が来ないかな〜」って思っちゃうんですよねえ……。「節分が早く来ないかな」って、あまり聞かないフレーズかもしれませんが、私にとっては誕生日やクリスマスのような特別な日です。

えっ、そこまで節分が好きな理由ですか？（笑）　正直、私もよく分からないんですよ。でも思い当たる節としては、ひとつは実家が名古屋だということでしょうか。

関東で恵方巻が定着したのってここ数年の印象があるんですけど、名古屋は西寄りなので、家でも毎年恒例の行事となっていました。豆もまくし、恵方巻も食べる。その光景を見るのも好きでした。

普段は家族4人でテレビを見ながらわいわいご飯を食べるような家だったのですが、恵方巻を食べる瞬間って、みんな静かにしなければいけないじゃないですか。その「静かにしなきゃいけない！」っていう緊張感が、実はすごく楽しいんです（笑）。メンバーと一緒に食べるときも「静かにしなきゃいけない！」って思うたびに、つい笑ってしまいます。

節分って、私にとってはやることがいっぱいある印象なんです。それがすごく楽しい。「やることがいっぱいある」と言うと、「クリスマスだってやることは多いんじゃない？」なんてツッコミが入りそうですね（笑）。

実際「プレゼントとケーキでふたつだし、節分と一緒じゃない？」と言われたことがあります。でも自分にとっては節分が特別な出来事なんです。

それともうひとつ、大人になってから気づいた節分の魅力としては、気持ちをリセットして、新しい1年に向けて「よし、頑張るぞ！」と自然と気合いを入れられるところ。自分にとっては1年の節目。あまり大晦日、お正月にそういうことを感じなかったんですよね。

「まだ何も新しい1年への準備が終わってないのに、心機一転させないで！」って思っていたくらいでした（苦笑）。最近、巷では節目の日として節分が見直されているそうですね。私はナチュラルにそれをやっていたんだなと思うと、やはり節分の女なんだなと……（笑）。

もう2024年も下半期に入ったので、皆さんにもそろそろ「せつぶんぶん！」を聴き始めてもらい、気分を高めてほしいです（笑）。だいたい私は12月くらいから節分に向けてウォーミングアップしていくのですが、そろそろかな……と思っています。

GLORY／May'n

　
自分の曲に関しては、基本的にはライブの練習のために聴くことが多いんです。でも、他の方のアニメのタイアップ曲も、自分の曲も「マジでこれ良いから聴いてよ！」って頼まれてもいないのに、人と行ったカラオケで自分の曲を入れることもあります（笑）。そのうちのひとつが、4曲目に選んだ「GLORY」。

自分を奮い立たせてくれる曲です。「この世界に飛び込んだのは自分なんだからまだまだできるだろう？」と伝える曲。背中をそっと押してくれるというより、強制的に立ち上がらせてくれるようなパワーを感じるんですよね。私が歌詞を書いているんですが、当時から「この曲、めっちゃパワーもらえるな！」と感じていました。

気持ちが沈んでいるときに持ち上げてくれる力もあるとは思います。でも私は、上がっているときにさらに上げてくれる曲だと思っています。

「GLORY」はライブでもとても盛り上がるんです。海外でも盛り上がるのですが、とりわけ中国では今まで聴いたことのないボリュームでカウントダウンの部分を叫んでくれます。はじめましての人にも届く曲だなと思っていますし、何かに打ち込みたい人にぜひ聴いてもらいたい曲ですね。

いかがでしたか？「GLORY」はライブについて言及しましたが、ライブで盛り上がる＝テンションが上がる曲でもあると思っています。また、「たこやきマントマン主題歌」、「ナージャ！！」に興味を持ってくれた方は、ぜひ聴いている時にそれを歌っているMay'nのことも想像してもらいたいです。地球上で一番はしゃいでいると思いますよ！（笑）

また、今回は節分について熱く語らせていただきましたが、野球にしても節分にしても、好きが仕事になっているのはアーティストとして嬉しい限りです。

今年はプライベートで通っていた「青森ねぶた祭」の前夜祭にも出演させていただき、またひとつ好きがカタチになりました。「好き」はどんどん声に出していこう！としみじみ思う、今日この頃です。

　
【取材・文／逆井マリ】