音楽
『DROPOUT』&10周年ライブ MADKIDインタビュー

「常に僕らの今、最大限を感じてもらえるライブに遊びに来てください」MADKIDインタビュー──3rdアルバム『DROPOUT』や10周年記念ライブへの想いをメンバーたちが語る!

多くのアニメタイアップ曲を担当し、各アニソンフェスでも存在感を高めているダンスボーカルグループ、MADKIDがアルバム『DROPOUT』を2024年11月13日に発売!

10月から始まったアニメ新番組『ハイガクラ』のOP曲「Chaser」をはじめ、8曲のタイアップ曲を収録! MADKIDらしい激しくアグレッシブな「SIN」から、さわやかで温かい「ふたつのことば」など、過去イチでバリエーションと幅が広いアルバムになりました。

そして11月17日には10周年を記念したライブ『MADKID 10th ANNIVERSARY LIVE -DROPOUT HEROES-』が東京・大手町三井ホールにて開催! 今だからこそ作れたと語る3rdアルバムを引っ提げ、MADKIDの歴史を感じることのできる集大成ともいえるライブに。

今回アニメイトタイムズでは、そんなMADKIDのみなさんにインタビューを実施。10周年のアニバーサリーイヤーを駆け抜けるMADKIDの5人にアルバムとライブについて語っていただきました。

『ハイガクラ』は壮大な世界観と予想できない展開が楽しみな作品

──新曲「Chaser」はアニメ『ハイガクラ』のOP曲になっていますが、『ハイガクラ』の印象や魅力を感じた点などお聞かせください。

LINさん(以下、LIN):原作を読んだ時、ファンタジー作品としておもしろいなと思いました。設定も、ありそうでない魅力的な世界観を自分たちが楽曲で表現できたらいいなとわくわくしましたし、今回のアニメ化に関われてとても光栄です。

SHINさん(以下、SHIN):キャラクターの描写がすごく細かくて、カッコイイなと思ったのが作品の第一印象でした。PVでアニメとして初めて動く姿を見た時も、美しさと躍動感にめちゃめちゃひかれました。

KAƵUKIさん(以下、KAƵUKI):いにしえの世界からいきなり現代に舞台が変わったり、今までになかった展開がとてもおもしろいです。

YUKIさん(以下、YUKI):原作が2008年から連載が始まったということで、ここまで長く愛されている作品であることが純粋にすごいなと思いました。

そして原作を読み始めると、スケールが大きく、壮大な世界観で読み応えがあっておもしろいです。

──『ハイガクラ』のアニメが始まって、OPが流れてからの反響はいかがでしたか?

YOU-TAさん(以下、YOU-TA):この作品だけでなく、他の作品でも『MADKIDが歌うって知らなかったけど、OP曲やED曲を聴いてみたら「これ、MADKIDじゃない?」』という反応が多くなって。

あと「この曲めっちゃいいなと思ったらMADKIDだった」とか。それは僕らにとって、とても嬉しいことで、アニメを見てマッチしていると感じてくれた上で、そう思ってもらえるのはすごく嬉しいです。

──これまで多くのタイアップを歌ったり、アニソンフェスに出演してきたことで、アニメファンやアニソンのファンがMADKIDというアーティストの唯一無二感の認知が進んだ結果ですよね。

YOU-TA:僕らを受け入れてくれる方が増えていることが実感できているので、本当にありがたいですね。

 

「Chaser」は一葉が自身の出生の秘密を追い求める姿とラブソングをクロスオーバー!?

──OP曲「Chaser」ですが、アニメの制作サイドからのオーダーはあったのでしょうか?

LIN:最初に曲を提出する時に「あまりオリエンタルすぎないように」という部分のお話はいただいていましたが、歌詞やそれ以外の表現の部分は自由にやらせていただきました。

歌詞はアニメで一葉が自分の出生の秘密を追い求めている様子をクロスオーバーさせていきながら書いていきました。

──歌詞のところどころに中国語が入っているのも『ハイガクラ』の曲っぽいなと。

LIN:オリエンタルな雰囲気を出せればと思って、チャレンジしました。

──ちなみに今回、歌詞で直しはあったのでしょうか?

LIN:『ハイガクラ』に限らず、これまで作詞したタイアップ曲で修正してくださいと返ってきたことは一度もありません。僕がアニメを好きで、自分が聴きたいアニメのOP曲を書いていて、それが純粋に受け入れられていることは嬉しいです。

──歌詞を見て思いましたが、MADKIDの曲は歌詞の文字数がいつも多いですね。

YUKI:そうかもしれない(笑)。

LIN:歌詞をYUKIと僕で書いていますが、複雑になり過ぎないようにいつも意識していて、あんな感じなので(笑)。あと5人で歌っているからかもしれません。

──サウンドはMADKIDらしいアグレッシブさで疾走感があります。

LIN:リズムが強調されている曲なので、作品にすごくマッチしているかなと。先日、ライブでこの曲をパフォーマンスしましたが、とても楽しかったです。

YUKI:ボーカルでも魅せることができたと思うので、僕たちのボーカルがこの曲の聴きどころだと思います。

──MADKIDらしい今のストリートっぽいサウンドも、渋谷が舞台というところにもマッチしているなと思いました。

LIN:そう感じていただけたら嬉しいです。この曲は聴く人によって好きなところが分かれると思うので、皆さんのお気に入りフレーズも知りたいです。

──ちなみに、皆さんのお気に入りのフレーズや聴きどころを挙げるとしたらどの部分ですか?

YOU-TA:この曲の聴きどころは全部ですね。フルバージョンで聴いてほしいです、強いてお気に入りを挙げるとすれば、サビの後半に「Steppin' steppin' singin' singin' for you」という跳ねた感じのところがすごく気に入っていて。

オリエンタルな感じもありつつ、疾走感も出しつつ、でもエモーショナルな部分などもサビに全部詰まっているし、トラックにもすごくなじんでいるのがめちゃめちゃ好きです。

YUKI:流れでツルっと聴けるので、ここを注目してほしいというところはないけれど、自分が書いたラップパートは、ぼそぼそ独り言をつぶやくようにわざと不明瞭に歌うやり方で歌っていて。

数年前に流行った手法ですが、あえてまた今回使ってみようかなと思ってやってみたので、聴いていただくとおもしろいかなと思います。

KAƵUKI:僕が特に気に入っているところはサビの「怖くたって負けないさ」の部分です。

SHIN:2サビ頭で僕が歌っている「触れたいよ きみの鼓動に気づけば戻れない もう」の「もう」のところの感情を聴いてくださる方に受け取ってもらえたらと思っていて。すごく感情を込めて歌っているので、その変化に気付いてもらえたらいいなと思っています。

LIN:YOU-TAと同じで、サビの後半のキャッチーなところは自分でも気に入っています。聴きやすくて耳に残るようなフレーズを作れたんじゃないかな、と思っています。

──「Chaser」のMVのコンセプトや撮影についてもお聞かせください。

KAƵUKI:前作の「ふたつのことば」(『ただいま、おかえり』OP曲)ではイメージシーンが多かったんですけれど、今回は久しぶりにがっつりダンスを踊りました。

初心に帰るではないですけど、ダンスボーカルグループとしてのパフォーマンスがお見せできたかなと。振り付けも舞踊的な要素が入っていて、そういう部分でも作品との親和性も持たせられたかなと思っています。

──舞台は倉庫のような密閉された場所で、衣装や垂れ幕など「黒と赤」の対照的なイメージを感じました。

SHIN:アニメの中で一葉が着ている服が赤と黒を基調にしている印象があったので、MVも同じイメージで制作していただきました。

──MADKIDのMVは思い切りオープンエアな外か閉じ込められている薄暗い空間の印象が強いです。

SHIN:確かに廃墟が多いですね(笑)。

LIN:ちなみに撮影の時は暑くて、倉庫の中も空調がなかったので、流れ落ちてくる汗との戦いでした。

YOU-TA:僕はズボンのベルトのところが何度もこすれるので、汗疹になりました。あと一度踊るとメイクが落ちちゃうので、僕らよりもメイクさんのほうが大変だったかも。

YUKI:照明さんやカメラマンの方などスタッフさんに頑張っていただきました。そのかいあって、格好良い映像になりました。

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