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『ヤマトよ永遠に REBEL3199 第二章』初日舞台挨拶&上映記念舞台挨拶公式レポート!

『ヤマトよ永遠に REBEL3199 第二章 赤日の出撃』初日舞台挨拶&上映記念舞台挨拶を実施! 小野大輔さん・古川慎さん・畠中祐さん・上村祐翔さんらが「3199」を語る

「宇宙戦艦ヤマト」リメイクシリーズ最新作で、全七章にて全国劇場上映が発表されている『ヤマトよ永遠に REBEL3199』。2024年11月22日(金)には「第二章 赤日の出撃」が上映中です。

上映を記念して、11月22日(金)に初日舞台挨拶、11月23日(土)上映記念舞台挨拶を新宿ピカデリーにて実施。初日舞台挨拶には総監督の福井晴敏氏、監督のヤマトナオミチ氏、脚本の岡 秀樹氏が登壇。23日の上映記念舞台挨拶には、古代進役の小野大輔さん、アルフォン役の古川 慎さん、土門竜介役の畠中 祐さん、揚羽 武役の上村祐翔さんが登壇。両日の進行は桐生美影役・中村繪里子さんが担当しました。

初日舞台挨拶公式レポート!

本編上映後、大きな拍手とともに入場してきた福井は「今回ほど完成しないんじゃないかと思ったことはなかった。スタッフが本当に頑張ってくれて、滑り込みセーフでBlu-rayも劇場に並べることができました。1カ月半前の状況から考えると夢のようです」と安堵の表情。

ヤマト監督も「第二章のコンテ自体は、昨年の5月とか6月にはできていたんですが、そこから1年半。こんなに困難があるとは……。いろいろなことがありましたが、引き続き精いっぱい頑張りますので、よろしくお願いします」と続けると、

岡が「上映初日というのは何回も体験していますが、今日の初日は今までで一番緊張しています。ご覧になっていただいた方はお分かりだと思いますが、“あんなこと”で終わりました。ボロボロです。この先どうなるかと皆さん気にされていると思います。なんでこんなに痛めつけるんだと思われるかもしれません。でもきっと光が見えてくると思うので。第二章を何度も観たうえで、第三章を楽しみに待っていていただければ」と呼びかけた。

本作のエンディング主題歌「Reach for the Star」を歌うのは、主人公の古代進役の声優・小野大輔だ。「この楽曲には本当に助けられましたね」としみじみと語る福井は、「もともと小野さんに主題歌をお願いしたい、というお話しはあったんですが、どの章で歌っていただくかまだ決まっていなかった。ですから今回、第二章で歌っていただけたのは天恵でした」とコメント。

進行の中村繪里子も「ヤマトは古代さんにも支えられていますし、小野さんにも支えられていますね」と感慨深い様子で語った。

そして今回の第二章は、より多くのキャラクターが登場する群像劇となっている。そのことに対して福井は「シナリオの頭には、流儀として全登場人物の名前を書くんですが、その名前だけで4ページという尋常じゃない数となりました」と語りつつも、「もちろん古代進を中心にしていますが、今回は群像をしっかりと描きたかった。しかもそれがヤマト艦内のみならず、地球であったり、これからヤマトが向かう先であったりと。さまざまなところに人を配置して、ヤマトの宇宙全体が息づいていることをハッキリと見せたいなという思いがありましたが……それにしても多過ぎですよね」と笑ってみせた。

ヤマト監督はそんな作品をアニメするにあたり、「お客さまの中には(シリーズを)ずっと観てきた方も、今回はじめて観るという方もいらっしゃると思います。どちらでもきちんと楽しめるように、どんなキャラかまだ分からなかったとしても、そのキャラが何をしているのか、何と向かい合っているかは分かっていただけるよう心がけました」と語るも、

「ただその分、作画のハードルはどんどん高くなってきてしまう。キャラクターがずらっと並んでいるような、引きの画面が増えてしまった。皆さんからすると気にならない何気ないシーンも、我々からすると本当にゾッとするようなカットで。本来なら現場からはキャラのアップで済ませてくれ、背景で済ませてくれと言われがちなところも、作画の方にとっては大変でしたが、きちんとお願いしてやっていただきました」とそのこだわりを振り返った。

一方、『宇宙戦艦ヤマト2202』シリーズから福井とタッグを組んできた岡に、あらためて「“福井ヤマト”の魅力とは?」といった質問も。

それには「やはり刺さるセリフということですかね。たとえば今日ご覧になっていただいた第二章の冒頭でも、補給母艦アスカの艦内通路をボロボロになった古代が歩いていて。北野艦長とすれ違う場面がありました。あそこで『時に背負いきれない重荷を背負わされるのが人生です』ともっともらしいことを言い出すわけですが、その後が刺さったんですよ。『そんな時は膝をついたっていい。でも艦長は駄目です。部下に背中を見られている間は、特に』というね。今日はたくさんの大人が駆けつけてくださったと思いますが、皆さんにもそれぞれの場所でそれぞれの立場があると思います。北野艦長のセリフが僕同様に刺さった方もいらっしゃるんじゃないかと思うんですが、いかがでしょう?」と尋ねると、会場からは拍手が。

だがそこに福井が「我々は膝をつきまくりですけどね」と付け加え、岡が「まさかこのセリフがブーメランになるとは」と返すなど、そんなやり取りに会場は笑いに包まれた。

第二章から、古代の姪であるサーシャが子供の姿で登場する。前作『宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち』の最後に赤ん坊として肉体を得て“誕生”した、という経緯がある。

彼女の設定について岡が「『2205』でイスカンダル星が消滅した日が何年何月何日だったのかを考えた時に、あそこがサーシャの“人としての”誕生日となった。そこから1年11カ月15日くらい経ったのが今回の第二章なんです。だから戸籍上は1歳11カ月」と説明。

そこに補足するように福井も「サーシャが誕生したとき髪がフサフサだったと思うんですが、生後半年くらいの状態で体を得ているんです。なので正しくは二歳半。と考えると、あのくらいかなと思います」と、裏設定を解説。

第三章の予告編では、さらに成長したサーシャの姿が映し出されていたが、「それについては何も教えるつもりがありません」と福井。

岡も「個人的な感想をいうと、(原作と違う年齢の)サーシャが幼い姿でいきなり登場することに、皆さんがどんな風に受け止めてくださるのかドキドキしていましたが、皆さんものすごく順応性が高くて。温かく迎え入れてくださった。それは(キャラクターデザインの)結城信輝さんのデザインのすばらしさにも助けられたのかなと思いますが、新しいサーシャを受け入れてくださって救われました」としみじみ語った。

そして最後にあらためて福井が「第三章は4月11日上映開始。全力を尽くしていくのでよろしくお願いします」を観客に向けて決意を語った。

11月23日(土)上映記念舞台挨拶より公式レポート到着!

本編上映後、満員の観客の前に立った小野は、古代にとって非常に重い展開となったことに「僕もきっと映画館にいる皆さまと同じ心境だと思います。希望と絶望がない交ぜになっています」と切り出すと、

「第一章の舞台あいさつの時には『とても辛い状況にあるけれども、この艦に乗る限り希望があると感じています』とお話ししたんですが、第二章は本当にずっとつらい状況。しかしその中でヤマトは出撃するわけです。そうやって艦は進むわけですが、古代の心は後ろ向きになっている。とても歯がゆくて、僕も苦しいんですが、でもその苦しみの先に希望があるんじゃないかと思って。今は必死に上を向いて、涙をこらえているような心境です」と現在の複雑な思いを吐露。

続いてデザリアム軍の将校・アルフォン役の古川が「いよいよアルフォンと、デザリアム軍が本格的に活躍をはじめます。正直ドキドキしているのですが、古代が絶望の淵にいる中、アルフォンを演じる自分もずっと暗闇の中にいます」と語ると、

「アレフコの際に、福井さんからその話数での状況を教えていただくのですが、まだ明かされていない設定もあって。すでに次の章も収録しているんですが、それでも分からないことが多過ぎて。暗闇の中、福井さんがひとつひとつ明かりを落としてくれるので、それをどうやって拾い集めるか。そんな収録をしています。(第二章の)あのラストがあったからといって、ひとつも勝ち誇れるものはありません」と笑い飛ばすと、「ひとまずは第二章のアルフォン、デザリアム軍の面々、ヤマトの面々の活躍を見届けていただけたら」と呼びかけた。

ヤマトの乗組員・土門竜介役の畠中は「土門の視点で見ると、フラストレーションがたまる内容ですよね」と苦笑い。「最初は古代艦長の境遇にに同情していました。でも後半にかけて様子がおかしくなって。本編を観て自分でもビックリしたんですが、思ったより土門がブチ切れていたんです。アフレコの時はそうでもなかったと思っていたんですが……。それに加えて“フラストレーションその2”が彼(上村演じる揚羽武)ですよ。古代艦長がああいう状況なのは分かっているのに、わざわざ言わなくていいことをすぐに言っちゃう。」と語るや、

上村と一緒に「ほら、(古代は)繊細だから」と言い合った畠中。そんなふたりの様子に小野も「腫れ物に触るような感じはやめてくれる?」と返して会場を沸かせた。

さらに「(畠中)祐が役に入りすぎて。俺のことも嫌いになっている……気持ちは分かるけど」と苦笑いで続けた小野に対して、「この先も航海が続いていくので、古代艦長には早く立ち直ってほしいんです」と訴えかける畠中だったが、「それまでは(小野とは)目を合わせられません」と視線をそらすようにして語り、会場を沸かせた。

一方、ヤマトの新乗組員として登場した揚羽について上村は「揚羽としても、土門と過去に何かしらあって。なかなか目を見て会話ができないところからスタートしていくキャラクター。なので皆さんにどんな感じで受け取っていただけるのかが、楽しみでもあり、不安でもあるという感じでした。ただ試写で拝見して、揚羽の登場シーンを恰好良く描いていただいていて、本当にうれしかったです。先ほども言いましたが、これから土門とどうなっていくのかが見どころだと思います」と説明する。

アフレコは、スケジュールの都合などもあり、分散収録となった。

「だからアルフォンとも雪とも録っていない」と残念そうに語る小野に対して、「雪と録ってます」と勝ち誇ったように返した古川。

その言葉にうろたえた様子で「どういうことだ、アルフォン!」と返した小野だったが、そんな彼に対して古川が「雪が好きなのか、(雪役の声優)桑島法子さんが好きなのか。どっちなんですか?」と尋ねると、小野が「どっちもだよ!」と力強く返して会場は大笑い。

小野も「アフレコでもすれ違うんですよ。スタジオブースから出てくると目の前にベンチがあって。そこに次の出番の人たちが横並びに座っているわけです。そこでブースから出た時に法子さんと古川さんが並んで座っているのを見て……思わず主砲撃ちそうになる」と冗談めかすも、それを諭すように古川が「そのあと、中でどういう会話しているか知っています? 『あなたを殺すわ』と言われているんですよ」と明かして会場を笑わせる。

「そのアフレコスケジュールすら、しっかり計算して仕込んでるんじゃないかと思ったんですが」と推測する小野に、「それはないです」と笑った福井総監督。

「でも離れているからこそ、こっちも燃えるというか。あの時期は一番古川くんが嫌いだった。間男のようで……」とすっかり古代の気持ちに入り込んでいる小野に、古川も「(アルフォンのキャスト発表のあった)AnimeJapanのステージでもさっそく間男と呼ばれて……」と苦笑い。

「古代さんには、(デザリアム軍の)中で雪さんが会話しているところを見てほしい。あんなに毅然と頑張っている雪を見たら、へこんでいられないはずですよ」とハッパをかけると、「森雪さんはカッコ良かった!」と続けた畠中。

さらに上村が「こんな戦術長(古代)のもとじゃな……」と畳みかけ、劇中で繰り広げられていた土門と揚羽のケンカが、ステージ上でも勃発することに。「こっちもバチバチですよ」と畠中が語るなど、役に入り込んだキャスト陣のやり取りに会場も大盛り上がりとなった。

そんな中、小野が「先ほどお話しした通り、法子さんとはアフレコでもゆっくり話をする時間がなくて。会えない時間が長かったんです。初号試写の時も、すれ違ってしまってお話しができなかった。でも、後から連絡が来まして『第二章は良かった。離ればなれの愛が際立っていて泣けたよと。そしてエンディングテーマがそこに重ねってきて、古代と雪は最後まで大丈夫だと思った。ありがとう』と……それは先に言ってよと思いましたけど、それを受けて僕も涙が出てきました」としみじみ語った。

本作のエンディング主題歌「Reach for the Star」の作詞と歌唱を担当したのは小野。

その歌詞に込めた思いを「“Reach for the Star”というのは英語の慣用句で高望みする、不可能なことに挑戦するという意味合い。作曲の渡辺拓也さんから、仮歌の時点で“Reach for the Star”というタイトルがつけてあったんです。星に手を伸ばす、という物語とリンクしたこの言葉が作詞のきっかけになりました」と説明。

さらに「もうひとつ言えるのは、過去には戻れないということ。僕も12年間ヤマトに関わってきて、過去を忘れることはありませんが、しかし過去に戻ることはできない。だからその過去への思いを抱き締めて前に進んでいかなければならない、そんな思いを込めて詞を書きました」と付け加えた。

続けて「限界までやりきる。ヤマトってそういう作品なのかなと思うんです」と語る小野は、「実はここに来る前に(第二章の)台本を読み返していたんですが、表紙に『落ちるところまで落ちて、限界を突破する』と自分で書いていたんです。こんなこと書いたかなと思ったんですが、それは福井さんが言ってくださった言葉だった。アフレコの時は福井さんが毎回、この話数はこんな感じですと説明してくれるんですが、今回は、ここがどん底です。落ちるところまで落ちますが、ここからは上がっていくだけですからと説明してくれた」と述懐。

そこに福井が補足するように「今回、底を打っていますから、これからは上がっていくだけ。ただ制作の方はあまり希望が持てず……でもみんな頑張ってます」とぶちまけて会場は大笑い。それには小野も「みんな満身創痍なんです」と笑ってみせた。

そして最後に「『REBEL3199』というこのシリーズがはじまった時に感じていた希望は、このヤマトという艦に乗るクルーたちが持っている希望を感じていたのかなと思っています。これまで12年間を支えてくれて、一緒にこの艦を進めてくれた仲間たちがいます。途中で別れてしまった仲間たちがいます。そしていま壇上に立っている新しいキャスト、ヤマト監督をはじめとした制作陣……このクルーがいたら、やっぱり希望しかありません。今は絶望かもしれませんが、今日はあらためてこの艦を未来へ進めていく覚悟ができました。皆さんもそのクルーの一員にこれからもなってください」と呼びかけて会場は大きな拍手に包まれた。

『ヤマトよ永遠に REBEL3199』作品情報

『ヤマトよ永遠に REBEL3199 第二章 赤日の出撃』2024年11月22日(金)より上映中!
制作年:2024年

作品情報

1980年に公開された劇場映画第3作『ヤマトよ永遠に』を原作に新解釈を加えて再構成した『宇宙戦艦ヤマト2199』シリーズ最新作。全七章(全26話)構成にて2024年より全国劇場で上映開始。

あらすじ

遂に新都湾岸部にデザリアムの巨大移動要塞〈グランドリバース〉が降着した。

地球を制圧したデザリアム・聖総統スカルダートは「われわれはあなたです」と人々に1000年に及ぶ歴史を説く。

彼らは破滅へと向かう地球の未来を変えるため“イスカンダルの欠片”を探していた。

驚くべきことに、彼らは“敵”ではなかったのである!!

一方、旧ヤマト艦隊クルーは、新生・宇宙戦艦ヤマトが待つイカロス天文台へと到達していた。しかし森雪を失った古代進は、失意のあまり指揮できる状態にはない。デザリアムのアルフォン少佐の手で、愛する雪が介抱されていたとは知る由もなく……。

果たしてデザリアムとは何者なのか!? その本当の目的とは!?

全ての謎の答えを求めて、いまヤマトが発進する!!

スタッフ

原作 西﨑義展
製作総指揮 西﨑彰司
総監督 福井晴敏
監督 ヤマトナオミチ
シリーズ構成・脚本 福井晴敏
脚本 岡 秀樹
キャラクターデザイン 結城信輝
メカニカルデザイン 玉盛順一朗・石津泰志・明貴美加
CGプロデューサー 後藤浩幸
CGディレクター 上地正祐
音楽 宮川彬良・兼松 衆/宮川 泰
音響監督 吉田知弘
アニメーション制作 studio MOTHER
アニメーション制作協力 サテライト・YANCHESTER
配給 松竹ODS事業室
製作 宇宙戦艦ヤマト3199製作委員会

キャスト

古代 進:小野大輔
森 雪:桑島法子
サーシャ/真田 澪:潘 めぐみ
真田志郎:大塚芳忠
島 大介:鈴村健一
土門竜介:畠中 祐
揚羽 武:上村祐翔
北野誠也:鳥海浩輔
南部康造:松本 忍
藤堂信乃:塩田朋子
神崎 恵:林原めぐみ
藤堂早紀:高垣彩陽
芹沢虎鉄:玄田哲章
藤堂平九郎:小島敏彦
アルフォン:古川 慎
イジドール:堀江 瞬
ランベル:江口拓也
サーダ:井上麻里奈
スカルダート:内田直哉

公式サイト
公式X(@new_yamato_2199)

(C)西﨑義展/宇宙戦艦ヤマト3199製作委員会
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