「アニメで動く姿を想像していなかったので、ひたすらに感動しています」秘密厳守のピュア社内恋愛ストーリーが開幕! 社会人恋愛漫画の金字塔『この会社に好きな人がいます』 原作者・榎本あかまる先生インタビュー
ドキドキ感満載の“秘密厳守のピュア社内恋愛ストーリー”を描いた『この会社に好きな人がいます』 。講談社『モーニング』で連載され、累計110万部突破 (電子含む) した話題作が、いよいよ今冬アニメーションに。主人公カップルである経理部に勤める生真面目アラサー男子・立石真直役を山下誠一郎さん、企画部で働く勝気な同期女子・三ツ谷結衣役を宮本侑芽さんが演じます。
本作の生みの親である、原作者・榎本あかまる先生にお話を伺いました。
癒しがもらえるような恋愛模様を描きたい
──まず、『この会社に好きな人がいます』 のアニメ化が決まったときのお気持ちをお伺いできますか?
榎本あかまる先生(以下、榎本):とにかく驚きましたね。作品が終わる予定だったので、そのタイミングでアニメ化が決まったのでより驚いて。ファンの皆さんが楽しんでくれている姿を見ながら、「もうすぐ終わっちゃうけど、まだ先があるよ!」と早くお伝えしたい気持ちがありました。
──実際にアニメ化を発表する際の心境はいかがでしたか?
榎本:結構期間があったので、「本当に実現するの?」と何度も確認するような感じでしたね(笑)。でも、ファンの皆さんが喜んでくれて、本当に嬉しかったです。
──アニメ制作には、榎本先生も積極的に携われたのでしょうか?
榎本:そうですね。他の作品と比べてどう……ということはわからないのですが、全部の工程に携わらせていただいていました。例えば、声優さんのオーディションの時はテープを聞いて自分のイメージをお伝えしたり、脚本のチェックもさせていただいたり。「ここはこうしてほしい」といったリクエストもできる環境でしたね。
──風通しの良い現場だったのですね。
榎本:そうですね、そう思います。
──榎本先生が特にリクエストされた点はどこでしょうか?
榎本:原作がショート漫画なので、30分のアニメーションにまとめるためにはどうしても変更が必要だったんですよね。そのため「ここは意図が違うので直してほしい」といったお願いをしました。それと、最初の段階で「セクシーになりすぎないような、爽やかさを保った状態でラブシーンはお願いしたいです」というお話をさせてもらいました。
──原作を読んでいても、そこはとても印象的でした。生々しすぎない、でもすごくほっこりする大人の恋愛といいますか。そのバランスは意識しているのでしょうか
榎本:ありがとうございます。読んでいて可哀想になるような、無理なセクシーは入れないように意識しているんです。あくまで恋愛の延長にある自然体の関係性を描きたいと考えています。それでいて、読んでいて癒しがもらえるような恋愛模様を描きたいと思っていました。