音楽
ナノ×MADKID「北米長期ツアー」インタビュー

「対談して楽しみに変わった」ナノ×MADKID、誰もが経験したことのない「北米長期ツアー」出発直前の心境を語る

どんなことがあっても自分を責めすぎないこと(ナノ)

ーー海外初ツアーのMADKIDに「ここは大切だよ」とアドバイスするならどういったことが挙げられますか。

KAƵUKI:おお、それは聞きたい。

ナノ:私自身も今回心がけたいことなんだけど……アーティストがライブをやるときって常に完璧なものを目指しがちじゃないですか。ただそれが単独ライブだったら、可能性も高くなると思うんです。だけど、ツアーっていうものは最初から最後まで完璧にやるっていうのはまず不可能だと思うんですね。今回二週間以上と期間が長くて、しかもほぼ休みがないぐらいのスケジュールだと、体力だけじゃなくメンタルも削られていくのは当然のこと。だから『ああ、今日は良いパフォーマンスができなかった』と落ち込んで、あまり自分を責めないでほしい。もし気になったことがあったら話し合うとか、誰かの体調が悪かったらみんなでフォローするとか、コミュニケーションをこまめに取れば絶対乗り越えられるという。

KAƵUKI:いやあ……ありがたいお話です。

ーーちなみに海外のライブに来るお客さんの反応はやはり特別なものですか?

SHIN:さっきみんなでも話してたんですけど、いいパフォーマンスをしたら反応でちゃんと返ってくるし、そうじゃない場合は返ってこないっていうストレートなところはありますね。僕にとってはそれが新鮮で良いなと思う部分で、北米ツアーでもしあまり反応が良くない瞬間があっても、前向きに経験として活かしていけたらと思っています。

YOU-TA:今のMADKIDのスタイルって、日本でも割と海外っぽい盛り上がりになってきたんですよね。それはここ数年で起こった変化の中でも良い部分だなと思っていて。だからより海外でどういったパフォーマンスをしたら惹きつけることができるのか、しっかり反応を見ながらアップデートして帰国できればと思っています。

ーー北米であれば英語のMCが必要になってくる場面もあると思うんですが、その辺は心配はないっていう感じですか。

ナノ:何かあったらLINEください。翻訳して返すので(笑)。

YOU-TA:はい!ありがとうございます。ただうちには“出川イングリッシュ”を用いるKAƵUKIがいるので(笑)。海外でライブに来る皆さんは、日本のカルチャーが好きな方が多いので、日本語交じりの英語でもわかってくれるし、これでいいんだなみたいなことは思った記憶があります。なんなら日本よりウケてる瞬間もあります。

KAƵUKI:僕、英語は一切喋れないんですけど、とりあえず頭に出てきた単語をその場で言うと、なぜか会場が沸くんですよ。キラーフレーズは『My passion is world wide(僕の情熱は世界中に広がっている)』です(笑)。

ナノ:その伝えたいっていう気持ちは一番大事ですよ。特にアメリカにはいろんな人種がいて、発音もみんなまちまちだし、正しい英語っていうのは正直ないようなもの。重要なのは何より“伝える意思”で、たとえ文法や発音がおかしくても全然通用します。KAƵUKIのスタイルは本当に大正解だと思います。

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