
25年ぶりの新作は“奇跡”。TVシリーズの先にある「人間と人間の戦い」――『アギト—超能力戦争—』白倉伸一郎さん×武部直美さん×塚田英明さんインタビュー
“東西交流”が作品にもたらしたもの
ーー今作では、京都と東京、東西に分かれて撮影が行われたとか。この試みを行った狙いについても伺いたいです。
塚田:一番の理由は撮影スケジュールですね。「要君が空いている期間はどこか」「今は東京の撮影所が混んでいる」など、その時の撮影環境もあって「京都で撮れないかな」ということを考えました。
自分はこれまでも京都に特撮作品を持ち込んでいて。ノウハウもありますし、京都は東京から来た俳優さんが芝居に集中できるんですよ、生活から切り離されるので。そのテンションみたいなものは、作品にとって良い作用があると思っています。そこで嫌がる白倉さんを説得し……(笑)
武部:割とスケジュールも近かったので、「本当にやるのかな?」と思いながら。
塚田:造形物が間に合わないなどの事情もあったので、「アクションは後から東京で撮ろう」と決まって、東西を融合した特殊な形になりました。色々な点で今回ならではのものになったと思います。
白倉:キャストが“免許合宿”状態で隔離されるというのはさることながら、東京からスタッフもぞろぞろ行く。逆に東京の撮影所にも京都からスタッフが来て、東西交流みたいな形で、お互いに良い刺激がありました。結果的にはすごく良かったなと。
武部:“映画”という感じがしましたよね。
塚田:京都のメンバーもノリノリでやってくれました。
武部:田﨑(⻯太)監督だったことも大きいのでは? 『科捜研の女』で京都の撮影を長くやっていらしたから、カメラマンなどもご指名されていましたし。
白倉:良くも悪くも東京勢は手慣れているので、自分たちの引き出しだけでやってしまいかねない部分はあると思います。「今回は“映画”なんです」と言ったとしても、普段通りにこなしてしまうところがあるかもしれません。一方で京都勢は普段の環境ではないですから。何て言うんでしょう……当たり前のことなのですが、本気なんですよね。それが映画としての格を一段も二段も上げてくれたと思います。
武部:今回はタイミングも良かったですね。『仮面ライダーガヴ』が終わったタイミングだったので、藤田慧アクション監督や、高田将司さん、縄田雄哉さん、宮澤雪さんらスーツアクターの方々など、スケジュールが空いた人を投入できました。
白倉:スーツアクターさんは主役級の方々に主役をやっていただいて……と言うと当たり前に聞こえますけど。
武部:いつもは他の作品に少し遠慮しながらやるところもありますが、ちょうど良かったです。





































