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アニメ「霧尾ファンクラブ」染谷波役・若山詩音【連載インタビュー第3回】

「最初は笑って見ていたものも、だんだん涙へと変わっていく」「胸がいっぱいになる作品です」──アニメ「霧尾ファンクラブ」染谷 波役・若山詩音さん【連載インタビュー第3回】

2026年4月2日より放送開始となるTVアニメ「霧尾ファンクラブ」。ひとりの男子生徒をめぐって、揺れ動く友情や恋心(?)が騒がしくも愛おしく描かれる“青春群像劇”が、ついにアニメとして動き出しました。

アニメイトタイムズでは、本作の放送をもっと楽しむための連載インタビューを実施! 第3回となる本稿では、染谷波役・若山詩音さんが登場です。

柔らかく上品、しかし胸に秘める情熱はすさまじい波。親近感と少しの不穏さをにじませる波のお芝居は、どのように生み出されたのでしょうか。「霧尾ファンクラブ」愛があふれるインタビューをお楽しみください!

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霧尾ファンクラブ
拝啓 霧尾くん、あなたが好きです。でも、知りませんでした。人を好きになるのが、こんなにつらいなんて。大好きだよ、霧尾くん。霧尾くんとハンバーガー食べたい。霧尾くんと相合傘したい。霧尾くんとお皿割りまくりたい。霧尾くんと身体中のほくろ探しの旅に出たい。霧尾くんと出会った日を国民の祝日にしたい。藍美と波、大好きな人の話をする、2人だけの大切な時間。こんな日常が、いつまでも続くと思ってた。一方通行な想いの連鎖は、私たちの日常を変えていく。作品名霧尾ファンクラブ放送形態TVアニメスケジュール2026年4月2日(木)~MBS/TBS系28局“スーパーアニメイズムTURBO”枠にてキャスト三好藍美:稗田寧々染谷波:若山詩音霧尾賢:梶原岳人満田充:広瀬裕也桃瀬隼斗:小笠原仁村岡皐月:伊藤彩沙田代星羅:和泉風花教師:杉田智和スタッフ原作:地球のお魚ぽんちゃん「霧尾ファンクラブ」(リュエルコミックス/実業之日本社刊)監督:外山草シリーズ構成・脚本:皐月彩アニメーションキャラクターデザイン:林奈美メイン原画:貞方希久子美術設定:滝口勝久(スタジオちゅーりっぷ)美術監督:鈴木大介(スタジオちゅーりっぷ)色彩設計:のぼりはるこ(緋和)撮影監督:志村豪(T2studio)...

「何を大切にしたいのかがハッキリしている子だと思うんです」

──「霧尾ファンクラブ」の物語にはじめて触れた際の印象をお聞かせください。

染谷波役・若山詩音さん(以下、若山):「霧尾ファンクラブ」という題名からもわかるように、ざっくり言うと「誰かを推す」ということに焦点が当たっている作品ですが、その中で展開される人間模様が本当に多種多様で。切り口の多さに感動しました。

推し活をしているときの情熱って、誰しもが持つ衝動だと思うんです。ときにはちょっと気持ち悪く捉えられてしまうこともあるのかなと思いますが、この作品では、その衝動がシュールでありながらも愛を持って描かれていて。そこにもすごく親近感が湧きましたし、作品の緩急としてもとても面白いなと思いました。

──キャラクターたちの表情もインパクトがあって。

若山:特に藍美ちゃんは……(笑)。やはりあの感情表現の豊かさも含めて推し活なんだろうなと思いますし「みんなその衝動を持ってるよな」という親近感も、そこから生まれるのかなと思います。

──そんな「霧尾ファンクラブ」へのご出演が決まったときはいかがでしたか?

若山:作品を読ませていただいて、このテンション感が大好きだったので、関わらせていただけることがめちゃくちゃ嬉しかったです!

実は藍美ちゃんのオーディションも受けさせていただいていたんです。自分の人間性というか、気持ちのエネルギー的な意味では藍美ちゃんに似ていると思っていたので、波役に決まってからは、波というキャラクターをどう表現していくかをたくさん考えました。

波は冷静に見えてその実、テンションの振れ幅が大きくて「そんなことも言っちゃうんだ」というギャップのあるキャラクターだと思っています。そんな波の魅力をみなさんに受け入れていただけるようにできるかどうか、原作を読んでいる方に「これが波だよね」と思っていただけるように演じられるかどうかは、プレッシャーに感じていた部分でもありました。

──波の人物像に近づくための準備や意識についても教えてください。

若山:オーディションのときから意識していたのは「上品なトーン」です。そこに波らしい「冷静だけど強いツッコミ」というギャップを出すためにどうするかは、かなり考えていました。

例えば藍美ちゃんだったら「オイ!」みたいに勢いのあるツッコミをすると思いますが、波は「え〜、そうなの?」のような勢いはないけれど圧のあるツッコミになるんですよね。「勢いを殺してツッコむ」といいますか、そんなツッコミの方法を意識していたかなと思います。

──「勢いを殺してツッコむ」のは、とても難しい表現なのではないかと思いました。

若山:難しかったです。最初は「波ってどんな感じなんだろう?」と探り探りで演じていて。ディレクションをいただきながら「なるほど、ここのセリフはそこまで張らずに、ちょっと上品にいこう」とか「普通の流れだけど、ツッコミ感はありつつ」のように調整していきました。

ツッコミ感を出しすぎて演じてしまうと、ちょっとわざとらしくて、波っぽくなくなる感覚があったんです。

──先ほど、人間性的には藍美に似ているとおっしゃっていましたが、例えばどのようなところにシンパシーを感じていたのでしょうか?

若山:良いものを見たときに、言葉がダーッと出てきてしまうところです。「やばい、やばい、めっちゃいいんだけど!」みたいに、マシンガントークになってしまう瞬間は特に藍美ちゃんに近いなって思います。心の衝動のようなものが、そのまま全部言葉に出てきちゃうんですよね(笑)。

──ちなみに、波と通ずるところも感じられていたり?

若山:人と接するときの自分を少し引いたところから見たときに、なるべく柔らかく、丸く、相手にとって刺激や害のないように接しようと意識しているような……そんなトーンは波に近いなと思っていて。

後々わかることなのですが、波自身にもそういう部分があるんです。藍美ちゃんとはまた違うベクトルで通じているところもあるのかなと思いました。

──波はどのような魅力を持ったキャラクターだと感じていますか?

若山:藍美ちゃんと一緒に霧尾くんを推している、というところでは同じですが、推し活の見え方が藍美ちゃんとは全然違うキャラクターだなと思っています。

情熱自体は藍美ちゃんと同じくらいあるのに、表情があまり大きく変わらない。だからすごく冷静に見えるんですよね。なのに、そこからふとギャップのある言葉が出てくる。その差がすごく素敵なキャラクターだなと思います。

でも実は、もっともっと深い気持ちを抱えていて。自分がどうしたいのか、自分にとって何を優先したいのか、何を大切にしたいのかがハッキリしている子だと思うんです。

この作品の中で、みんなそれぞれ苦しい思いをしていきますが、最後までずっと少しずつ苦しいのは、もしかしたら波なのかもしれないなと思っています。大変な気持ちを抱えながら生きている子なのかもしれません。

──物語の大きな部分を見るとギャグが面白くて楽しいお話に見えますが、それだけではなくて。

若山:すでに第1話のラストで少し匂わされていますよね。今の時点では明確には言えませんが「こういうことなのかな」と予想はつくんじゃないかなとも思っていて。その気持ちを少しだけ胸に残しつつ、この先も見続けていただけると、最後には波の気持ちにつながっていくと思います。なんとなくでも、あのシーンの波の姿を心に留めながら見ていただけたら嬉しいです。

(C)地球のお魚ぽんちゃん・実業之日本社/「霧尾ファンクラブ」製作委員会
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