
場面転換も多そうですし、とてもスピーディーな展開になりそうな予感がしています──舞台『gift』染谷俊之さん・和田琢磨さんインタビュー
今回も大いに揉んでいきましょう
──ドラマと舞台の連動企画である本作。『Solliev0』も同じ流れでしたが、物語がドラマから舞台へとつながることの面白さや、難しさは感じていますか?
和田:他の舞台作品の座組と比べて立ち上がりがはやいので、みなさん演じる役をしっかりつかんでいらっしゃるし、関係値も分かっているし、作品の世界観もより深く分かっていて。立ち上がりがはやいと、いいことが多いなと実際にやってみて感じました。
染谷:ドラマと舞台で製作スタッフが変わるというのが、面白さでもあり難しさでもある気がします。『Solliev0』のときもドラマから舞台への引継ぎはもちろんありましたが、どういう展開にしていくのかという議論を繰り返していました。
和田:「結論はどうする?」、「どういう方向にストーリー持って行く?」という話し合いをしていたよね。最初にいただいた台本からけっこうシーンの順番を入れ替えたり、削ったり、新しいセリフに変えたり。
染谷:結末も変わりましたもんね。
和田:そうそう。でも、それが楽しくもあって。今回も多いに揉んでいきましょう。
染谷:揉んでいいものにしたいですね。
──よりよいものを届けるために、みなさん揉んでいるわけですもんね。
和田:そうです、そうです。
──改めて、舞台『gift』の脚本を読んだときの感想を教えてください。
染谷:現状は脚本がまだラフの段階なので大まかな流れのお話になってしまいますが、「そうか、この三つ巴、四つ巴になるのか」という感じでして。それを人間関係が邪魔してくるというのがとても面白く、小説のようにじっくりと読ませていただきました。
和田:最初は警察官対能力者・能力を悪用する人たちという構図で始まったのが、だんだんと警察官のなかにも自分の素性を隠して「gift」を使おうとしている人や、「gift」に対して拒絶している人がいることが明らかになって。同じ警察官でも「gift」に対する気持ちの違いがあるのが見えてきました。
それが舞台で一気にうねりをあげて、みんながわーって動いていきます。『Solliev0』のときはドラマと舞台が地続きという感じでしたが、今回は舞台で物語が広がっていくような印象を受けました。
──「gift」を持っている人と持たない人、そして持たない人でも「gift」に対する価値観が違うというのが、何というかすごく人間らしいというか。
和田:AIに対する人々の捉え方と通ずるところがあるかもと思っています。それぞれの価値観や人によって、良くも悪くも使えてしまうというか。
染谷:確かに。頼り過ぎるのもよくないぞと。
和田:この間、東京大学の入学式で舞台の劇作家である野田秀樹さんがスピーチをされていたんです。スピーチでは、2040年中にはAIの知識が人間の知識を凌駕するかもというお話があって。でも、AIに絶対に負けない要素がみんなにはある、それは肉体と心を持っていること。同じ知識でも、肉体と心を使って体験した知識は絶対に負けないはず、と学生の方々にメッセージを届けられていました。ちょっと脱線しちゃいましたが、もしかしたら一人一人の持っている特殊能力も、心とか体を経過したものなら、見え方や使い方が変わるのかもしれません。































