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声優
「まるたまりプレゼンツ~声優だらけのJazz Party~」開催! 横山智佐さんの「檄!帝」まで飛び出した、なんでもアリのジャズライブ!
ジャズシンガーとしても活動している声優・まるたまりさんが、ジャズ好きの声優仲間を集めて12月15日、吉祥寺スターパインズカフェにてジャズライブを開催した。
まるたさんの呼びかけにこの日集まったメンバーは、宝亀克寿さん、金丸淳一さん、横山智佐さん、神代知衣さん。ジャズオンリーのステージは初めてというメンバーもいる中、ピアノとコーラスも担当するまるたさんを中心にバンドも盛り立て、ジャズならではの自由自在に遊んだステージを繰り広げていく。
とりわけ横山さんは、間奏で得意のタップダンスを披露したり、歌の合間に「檄!帝国華撃団」のサビを差し込むなどして大いに盛り上げていた。
▲現役声優のみによる初のジャズオンリーライブは大成功!
オープニングナンバーは、まるたさんを中心に5人並んでの「It Don't Mean a Thing(スウィングしなけりゃ意味がない)」。盛り上げるに最適なスウィング・ジャズの名曲で、一番美味しい「ドゥワッドゥワッ」の部分はそれぞれが順にソロで魅せる。
最初のトークではまず、まるたさんが自身の声優生活20周年記念に今回のライブを企画したことを明かす。そしてメンバー紹介がてら、自分よりキャリアの若い人がいたらそれを舎弟にしたいという目論見を抱きつつ、各自に声優生活何年目かを聞いていく。初めに、一番可能性が高そうな横山さんに聞いたところ、22年と言われていきなりピンチに。続いて金丸さんに振ると、横山さんと同じ22年とのこと。神代さんに至っては、自分がデビューする前から活躍を見ていたので絶対無理とわかりつつ一応聞いてみると、案の定26年目との答えが。最後はもう、あからさまに無理そうな宝亀さんに聞くと、「先輩のみなさん、17年目です」とまさかの大逆転。宝亀さんの草野球仲間に音響監督をやっている人がおり、ある日「お前いい声してるな。ちょっとアテレコやってみないか?」と誘われたのが声優を始めるきっかけになったという逸話も明かされた。
▲ボーカル・ピアノ・プロデュースのまるたまりさん。12月26日には芸能生活20周年を記念したミニアルバム『◎(にじゅうまる)』をリリース
ソロコーナーのトップバッターは、多くの女性ファンや『ぜんまいざむらい』チームが応援に駆けつけた金丸さん。外国語が堪能な金丸さんらしく、イタリア語曲「Volare」と英語曲「Beyond the Sea」をスウィング・ジャズのメドレーにして披露する。曲にまつわる想い出も語られ、「Volare」(イタリア語で「飛ぼうよ!」の意)はデビュー間もない頃にやった洋画『アロハ・サマー』の吹替えの際に、アフレコでもイタリア語で歌った歌。「Beyond the Sea(海の彼方に)」は同作のオープニングテーマで、映画『ファインディング・ニモ』のエンディングテーマにもなった曲だと紹介された。
2番手はファンクラブ会員が大挙詰めかけた横山さんで、いきなりタップダンス用の板が運び込まれ、これで何をやるかも丸わかりに。まるたさんは横山さんが最近ジャズに興味を抱いていると見て、多忙と知りつつ声をかけてみたところ、快く引き受けてくれて嬉しかったと感謝した。横山さんも「人生のモットーが冒険と挑戦だから」と参加理由を語り、アサヒビールのCMにも使われているスタンダード・ジャズの名曲「On The Sunny Side Of The Street(明るい表通りで)」をタップも交えて歌い上げた。
3番手は今日一番の大歓声に迎えられた宝亀さん。今回のライブに渋い男の声が欲しいと考えていたまるたさんが、ディズニーアニメ『キム・ポッシブル』で一緒だった宝亀さんをスカウトしたとのことで、宝亀さんもいきなりステージでブルッと震えたかと思うとコートを取り出して着込み、「枯葉」を歌い出すというパフォーマンスで観客を沸かせる。往年のシャンソンの大ヒット曲とあって、年配の観客から盛んに掛け声や合いの手が飛んでいた。
ソロのトリで登場するのは、着物という衣装から“お店のママ”と呼ばれる神代さん。神代さんも開口一番「ようこそ、いっぱい飲んでってぇん」とノリノリで応えて盛り上げる。神代さんは歌でステージに立つのは、伊倉一恵さんと坂本千夏さんとのユニット「ギャロップ」以来18年ぶりだそうだが、けっこう口汚い歌詞の「Go Away Blues」を役者ならではの豊かな感情表現つきでぶちかます様は貫禄充分だ。
▲長身の金丸淳一さんはステージでは圧倒的な存在感を放つ。そして声はひたすら甘い
ソロ2順目は横山さんからで、かわいらしいボサノバ曲「Tea for Two(二人でお茶を)」の曲調と声が実によく合う。こちらも花王のCMで使われた曲だったので、耳馴染みのあるCMソングを持ってくる横山チョイスにはまるたさんも感心する。
2順目の金丸さんは、ブルーのベストに蝶ネクタイ姿に着替えて登場。次に歌う「Bei Mir Bist Du Schon(素敵なあなた)」は、『サイバーフォーミュラ』などで初めて歌を歌うことになった時、金丸さんがよく歌う歌として挙げたもので、歌手活動のきっかけとなった曲だそうだ。『美少女戦士セーラームーン』主題歌「ムーンライト伝説」の原曲とも言われており、メロディもどこか聞き覚えがある感じで面白い。なお、歌後のトークで最新の仕事として挙げた話題が『ピューと吹く!ジャガー』だったため、せっかくかっこよく決めた雰囲気も台無しになっていた。
神代さんは、ここまではジャズっぽく外国語の歌が続いたが、やはり日本人は日本語だろうということで、ちあきなおみほか数多くの歌手が歌って大ヒットした「星影の小径」をムードたっぷりに歌う。
宝亀さんはまるたさんと共演している『ドラえもん』の話にも花を咲かせる。宝亀さん演じる、いつもガラスを割られる隣のおじさん・神成さん役について、「どれだけガラス代がかかるか」と役なりの本心を明かすと会場は大盛り上がり。「Fly Me to the Moon」は『新世紀エヴァンゲリオン』のエンディングテーマとしてもよく知られる曲で、これを12月26日に発売するミニアルバム『◎(にじゅうまる)』でもカヴァーしているまるたさんが1番を、2番を宝亀さんが担当してデュエットする。
さらに『エヴァ』繋がりで、まるたさんが「残酷な天使のテーゼ」を披露。井上喜久子さんたちと活動しているワイルドストロベリーでもおなじみのバラードアレンジをたっぷりと聴かせた。
▲セクシーな衣装にタップに「檄!帝」と、大いに盛り上げた横山智佐さん
休憩を挟んで第2部はX'masメドレーから。全員が装いを新たにしてきたが、中でもサンタの白ひげをつけて現れた宝亀さんに歓声が巻き起こる。メドレーはそれぞれがソロを取り、そこに他のメンバーがコーラスを合わせる感じでなんとも豪華。
第2部のソロコーナーはまるたさんからで、ミニアルバム『◎(にじゅうまる)』にも収録されているスタンダードナンバー「Lover Come Back To Me(恋人よ我に帰れ)」を軽快に響かせる。
横山さんは「Lullaby Of Birdland(バードランドの子守唄)」をセクシーに聴かせるが、間奏に入ったところで突然「はーしーれー光速のー」と「檄!帝国華撃団」のサビをうまくメロディに乗せて歌い始めたため、観客も拍手喝采。こんなふうに遊んでも全部アリにしてしまうジャズの懐の深さをみんなで楽しんだ。続く「As Time Goes By(時の過ぎ行くままに)」は場を落ち着かせるようにしっとりと。
金丸さんはまたもや衣装を変えて登場。先週まで大好きなインドネシアにいたとのことで、衣装もバリの正装とのこと。「Suddenly」は大ヒットドラマ『東京ラブストーリー』の主題歌「ラブ・ストーリーは突然に」の英詞版で、金丸さんもカヴァーしているが、この曲の想い出として同ドラマとインドネシアにまつわる面白いエピソードも明かされた。インドネシアでも同ドラマは大人気だったが、現地では主演の織田裕二は日本で成功したインドネシア人と思われているらしい。もう1曲、大好きな歌という「黄昏のビギン」も甘く歌い上げる。
着物姿の“ママ”に続き、今度は“歌舞伎町”と言われたドレス姿で登場した神代さん。トークでは17年間演じ続けている『ザ・シンプソンズ』の劇場版吹替え声優変更問題について、当事者の想いが語られた。劇場版で声優が有名芸能人に替えられた際は非常にショックだったが、ファンが声を挙げ、的確な抗議行動をしたおかげで、ついにオリジナル吹き替え版の制作に繋がった時には本当に感激したという。またこの日もファンが駆けつけており、顔を見たら泣くと神代さんも若干潤み気味だった。
本日の大トリとして呼び込まれた宝亀さんは、浅草の鷲神社でもう30年も熊手を売る手伝いをしているという逸話を紹介。有名な映画の主題歌「慕情」に続き、高校時代に憶えた英語の歌で、青春の想い出の曲でもあるというアニマルズの「朝日のあたる家」を渋い声で気持ちよさそうに歌い上げていた。
▲ママ、歌舞伎町などすごい言われようの神代知衣さん。ジャズ初挑戦ながら、見事なスキャットも聴かせた
最後は全員揃って、健やかな夢が見られますようにと「Dream」。アンコールでは、オープニングを盛り上げた「It Don't Mean a Thing」でふたたび乗りまくり、業界初のオール声優ジャズライブを大成功で締めくくった。
まるたさんからは「来年の春頃にまたやりたい」と野望も飛び出した。注目の音楽イベントがまたひとつ増えたようだ。
<第1部>
M-1:It Don't Mean a Thing
歌:全員
M-2:Volare ~ Beyond the Sea
歌:金丸淳一
M-3:On The Sunny Side Of The Street
歌:横山智佐
M-4:枯葉
歌:宝亀克寿
M-5:Go Away Blues
歌:神代知衣
M-6:Tea for Two
歌:横山智佐
M-7:Bei Mir Bist Du Schon
歌:金丸淳一
M-8:星影の小径
歌:神代知衣
M-9:Fly Me to the Moon
歌:宝亀克寿
M-10:残酷な天使のテーゼ
歌:まるたまり
<第2部>
M-1:X'masメドレー(ジングルベル~ママがサンタにキスをした~ホワイトクリスマス~赤鼻のトナカイ~サンタが街にやってくる)
歌:横山智佐~まるたまり~宝亀克寿~神代知衣~金丸淳一
M-2:Lover Come Back To Me
歌:まるたまり
M-3:Lullaby Of Birdland
歌:横山智佐
M-4:As Time Goes By
歌:横山智佐
M-5:Suddenly
歌:金丸淳一
M-6:黄昏のビギン
歌:金丸淳一
M-7:Can't Help Lovin' Dat Man
歌:神代知衣
M-8:Route 66
歌:神代知衣
M-9:慕情
歌:宝亀克寿
M-10:朝日のあたる家
歌:宝亀克寿
M-11:Dream
歌:全員
<アンコール>
AN-1:It Don't Mean a Thing
歌:全員
まるたさんの呼びかけにこの日集まったメンバーは、宝亀克寿さん、金丸淳一さん、横山智佐さん、神代知衣さん。ジャズオンリーのステージは初めてというメンバーもいる中、ピアノとコーラスも担当するまるたさんを中心にバンドも盛り立て、ジャズならではの自由自在に遊んだステージを繰り広げていく。
とりわけ横山さんは、間奏で得意のタップダンスを披露したり、歌の合間に「檄!帝国華撃団」のサビを差し込むなどして大いに盛り上げていた。
▲現役声優のみによる初のジャズオンリーライブは大成功!
甘い声、かわいい声、艶のある声、渋い声――声も楽しめるのが声優ライブ
オープニングナンバーは、まるたさんを中心に5人並んでの「It Don't Mean a Thing(スウィングしなけりゃ意味がない)」。盛り上げるに最適なスウィング・ジャズの名曲で、一番美味しい「ドゥワッドゥワッ」の部分はそれぞれが順にソロで魅せる。
最初のトークではまず、まるたさんが自身の声優生活20周年記念に今回のライブを企画したことを明かす。そしてメンバー紹介がてら、自分よりキャリアの若い人がいたらそれを舎弟にしたいという目論見を抱きつつ、各自に声優生活何年目かを聞いていく。初めに、一番可能性が高そうな横山さんに聞いたところ、22年と言われていきなりピンチに。続いて金丸さんに振ると、横山さんと同じ22年とのこと。神代さんに至っては、自分がデビューする前から活躍を見ていたので絶対無理とわかりつつ一応聞いてみると、案の定26年目との答えが。最後はもう、あからさまに無理そうな宝亀さんに聞くと、「先輩のみなさん、17年目です」とまさかの大逆転。宝亀さんの草野球仲間に音響監督をやっている人がおり、ある日「お前いい声してるな。ちょっとアテレコやってみないか?」と誘われたのが声優を始めるきっかけになったという逸話も明かされた。
▲ボーカル・ピアノ・プロデュースのまるたまりさん。12月26日には芸能生活20周年を記念したミニアルバム『◎(にじゅうまる)』をリリース
ソロコーナーのトップバッターは、多くの女性ファンや『ぜんまいざむらい』チームが応援に駆けつけた金丸さん。外国語が堪能な金丸さんらしく、イタリア語曲「Volare」と英語曲「Beyond the Sea」をスウィング・ジャズのメドレーにして披露する。曲にまつわる想い出も語られ、「Volare」(イタリア語で「飛ぼうよ!」の意)はデビュー間もない頃にやった洋画『アロハ・サマー』の吹替えの際に、アフレコでもイタリア語で歌った歌。「Beyond the Sea(海の彼方に)」は同作のオープニングテーマで、映画『ファインディング・ニモ』のエンディングテーマにもなった曲だと紹介された。
2番手はファンクラブ会員が大挙詰めかけた横山さんで、いきなりタップダンス用の板が運び込まれ、これで何をやるかも丸わかりに。まるたさんは横山さんが最近ジャズに興味を抱いていると見て、多忙と知りつつ声をかけてみたところ、快く引き受けてくれて嬉しかったと感謝した。横山さんも「人生のモットーが冒険と挑戦だから」と参加理由を語り、アサヒビールのCMにも使われているスタンダード・ジャズの名曲「On The Sunny Side Of The Street(明るい表通りで)」をタップも交えて歌い上げた。
3番手は今日一番の大歓声に迎えられた宝亀さん。今回のライブに渋い男の声が欲しいと考えていたまるたさんが、ディズニーアニメ『キム・ポッシブル』で一緒だった宝亀さんをスカウトしたとのことで、宝亀さんもいきなりステージでブルッと震えたかと思うとコートを取り出して着込み、「枯葉」を歌い出すというパフォーマンスで観客を沸かせる。往年のシャンソンの大ヒット曲とあって、年配の観客から盛んに掛け声や合いの手が飛んでいた。
ソロのトリで登場するのは、着物という衣装から“お店のママ”と呼ばれる神代さん。神代さんも開口一番「ようこそ、いっぱい飲んでってぇん」とノリノリで応えて盛り上げる。神代さんは歌でステージに立つのは、伊倉一恵さんと坂本千夏さんとのユニット「ギャロップ」以来18年ぶりだそうだが、けっこう口汚い歌詞の「Go Away Blues」を役者ならではの豊かな感情表現つきでぶちかます様は貫禄充分だ。
▲長身の金丸淳一さんはステージでは圧倒的な存在感を放つ。そして声はひたすら甘い
ソロ2順目は横山さんからで、かわいらしいボサノバ曲「Tea for Two(二人でお茶を)」の曲調と声が実によく合う。こちらも花王のCMで使われた曲だったので、耳馴染みのあるCMソングを持ってくる横山チョイスにはまるたさんも感心する。
2順目の金丸さんは、ブルーのベストに蝶ネクタイ姿に着替えて登場。次に歌う「Bei Mir Bist Du Schon(素敵なあなた)」は、『サイバーフォーミュラ』などで初めて歌を歌うことになった時、金丸さんがよく歌う歌として挙げたもので、歌手活動のきっかけとなった曲だそうだ。『美少女戦士セーラームーン』主題歌「ムーンライト伝説」の原曲とも言われており、メロディもどこか聞き覚えがある感じで面白い。なお、歌後のトークで最新の仕事として挙げた話題が『ピューと吹く!ジャガー』だったため、せっかくかっこよく決めた雰囲気も台無しになっていた。
神代さんは、ここまではジャズっぽく外国語の歌が続いたが、やはり日本人は日本語だろうということで、ちあきなおみほか数多くの歌手が歌って大ヒットした「星影の小径」をムードたっぷりに歌う。
宝亀さんはまるたさんと共演している『ドラえもん』の話にも花を咲かせる。宝亀さん演じる、いつもガラスを割られる隣のおじさん・神成さん役について、「どれだけガラス代がかかるか」と役なりの本心を明かすと会場は大盛り上がり。「Fly Me to the Moon」は『新世紀エヴァンゲリオン』のエンディングテーマとしてもよく知られる曲で、これを12月26日に発売するミニアルバム『◎(にじゅうまる)』でもカヴァーしているまるたさんが1番を、2番を宝亀さんが担当してデュエットする。
さらに『エヴァ』繋がりで、まるたさんが「残酷な天使のテーゼ」を披露。井上喜久子さんたちと活動しているワイルドストロベリーでもおなじみのバラードアレンジをたっぷりと聴かせた。
▲セクシーな衣装にタップに「檄!帝」と、大いに盛り上げた横山智佐さん
なんでもアリなジャズは「檄!帝」もOK!
休憩を挟んで第2部はX'masメドレーから。全員が装いを新たにしてきたが、中でもサンタの白ひげをつけて現れた宝亀さんに歓声が巻き起こる。メドレーはそれぞれがソロを取り、そこに他のメンバーがコーラスを合わせる感じでなんとも豪華。
第2部のソロコーナーはまるたさんからで、ミニアルバム『◎(にじゅうまる)』にも収録されているスタンダードナンバー「Lover Come Back To Me(恋人よ我に帰れ)」を軽快に響かせる。
横山さんは「Lullaby Of Birdland(バードランドの子守唄)」をセクシーに聴かせるが、間奏に入ったところで突然「はーしーれー光速のー」と「檄!帝国華撃団」のサビをうまくメロディに乗せて歌い始めたため、観客も拍手喝采。こんなふうに遊んでも全部アリにしてしまうジャズの懐の深さをみんなで楽しんだ。続く「As Time Goes By(時の過ぎ行くままに)」は場を落ち着かせるようにしっとりと。
金丸さんはまたもや衣装を変えて登場。先週まで大好きなインドネシアにいたとのことで、衣装もバリの正装とのこと。「Suddenly」は大ヒットドラマ『東京ラブストーリー』の主題歌「ラブ・ストーリーは突然に」の英詞版で、金丸さんもカヴァーしているが、この曲の想い出として同ドラマとインドネシアにまつわる面白いエピソードも明かされた。インドネシアでも同ドラマは大人気だったが、現地では主演の織田裕二は日本で成功したインドネシア人と思われているらしい。もう1曲、大好きな歌という「黄昏のビギン」も甘く歌い上げる。
着物姿の“ママ”に続き、今度は“歌舞伎町”と言われたドレス姿で登場した神代さん。トークでは17年間演じ続けている『ザ・シンプソンズ』の劇場版吹替え声優変更問題について、当事者の想いが語られた。劇場版で声優が有名芸能人に替えられた際は非常にショックだったが、ファンが声を挙げ、的確な抗議行動をしたおかげで、ついにオリジナル吹き替え版の制作に繋がった時には本当に感激したという。またこの日もファンが駆けつけており、顔を見たら泣くと神代さんも若干潤み気味だった。
本日の大トリとして呼び込まれた宝亀さんは、浅草の鷲神社でもう30年も熊手を売る手伝いをしているという逸話を紹介。有名な映画の主題歌「慕情」に続き、高校時代に憶えた英語の歌で、青春の想い出の曲でもあるというアニマルズの「朝日のあたる家」を渋い声で気持ちよさそうに歌い上げていた。
▲ママ、歌舞伎町などすごい言われようの神代知衣さん。ジャズ初挑戦ながら、見事なスキャットも聴かせた
最後は全員揃って、健やかな夢が見られますようにと「Dream」。アンコールでは、オープニングを盛り上げた「It Don't Mean a Thing」でふたたび乗りまくり、業界初のオール声優ジャズライブを大成功で締めくくった。
まるたさんからは「来年の春頃にまたやりたい」と野望も飛び出した。注目の音楽イベントがまたひとつ増えたようだ。
セットリスト
<第1部>
M-1:It Don't Mean a Thing
歌:全員
M-2:Volare ~ Beyond the Sea
歌:金丸淳一
M-3:On The Sunny Side Of The Street
歌:横山智佐
M-4:枯葉
歌:宝亀克寿
M-5:Go Away Blues
歌:神代知衣
M-6:Tea for Two
歌:横山智佐
M-7:Bei Mir Bist Du Schon
歌:金丸淳一
M-8:星影の小径
歌:神代知衣
M-9:Fly Me to the Moon
歌:宝亀克寿
M-10:残酷な天使のテーゼ
歌:まるたまり
<第2部>
M-1:X'masメドレー(ジングルベル~ママがサンタにキスをした~ホワイトクリスマス~赤鼻のトナカイ~サンタが街にやってくる)
歌:横山智佐~まるたまり~宝亀克寿~神代知衣~金丸淳一
M-2:Lover Come Back To Me
歌:まるたまり
M-3:Lullaby Of Birdland
歌:横山智佐
M-4:As Time Goes By
歌:横山智佐
M-5:Suddenly
歌:金丸淳一
M-6:黄昏のビギン
歌:金丸淳一
M-7:Can't Help Lovin' Dat Man
歌:神代知衣
M-8:Route 66
歌:神代知衣
M-9:慕情
歌:宝亀克寿
M-10:朝日のあたる家
歌:宝亀克寿
M-11:Dream
歌:全員
<アンコール>
AN-1:It Don't Mean a Thing
歌:全員