豪華キャスト陣によるベルエポック・ダンディズム第2弾! ドラマCD『彩(いろ)おとこ~兄弟篇~』よりキャストメッセージが到着
大衆文化が華やぐ大正時代。男物専門店を営む石川蘇芳(すおう)と弟の丁子(ちょうじ)を中心に、それぞれの前途多難な恋模様を描く『彩(いろ)おとこ』。鳥人ヒロミ氏原作、月刊「Dear+」(新書館刊)にて好評連載中の人気コミックのドラマCD第2弾、『彩おとこ~兄弟篇~』が12月26日に発売されることが決定した。
今回のドラマCDは“兄弟篇”ということで、店の資金繰りに奔走する蘇芳と丁子の過去が明らかに。兄弟に隠された深い因縁と家族の絆が描かれるというストーリーだ。さらにキャスト陣には、前作に出演した鈴村健一さん(石川蘇芳 役)、小野大輔さん(石川丁子 役)、小杉十郎太さん(五道志信 役)、黒田崇矢さん(中室岩吾 役)、柿原徹也さん(石川藍 役)をはじめ、新たに加わった平川大輔さん(深見鷹次 役)と寺島拓篤さん(神父 役)という豪華な顔ぶれが勢ぞろい。そこで収録が終わったばかりの現場より、メインキャストの皆さんからメッセージをいただいたのでご紹介しよう。
<ストーリー>
大正時代…。華やかな大衆文化ではあるものの、男性は未だに“美”よりも“力”を重視していた時代。その中で蘇芳は、弟の丁子らと男物専門店(メンズショップ)「SUOH」(すおう)を開店。しかし店は金銭難。丁子は資金の工面の為に、吉原の山喜楼の黒鬼こと岩吾の元へ「支払い」へ。ところが蘇芳が自分が身代わりにと店に乗り込んで大騒ぎ!! そこへ蘇芳の片想い人、五道少尉が来て、蘇芳を自宅に連れて帰る。そして少尉は蘇芳と丁子の過去の話を、母親の紅丸から聞くことになる。
――ドラマCD『彩おとこ~兄弟篇~』のシナリオを読んだ感想をお願いします
鈴村健一さん(石川蘇芳 役):今回はダイジェスト感が強いといいますか、色々な場面があって、そこに紅丸さんがいい橋渡しをしているという構成です。なかなか難しかったですが、蘇芳の過去が見えたので「なるほどな」と腑に落ちた点がありまして、前作としっくり繋がった感じがあります。今後への弾みになったシナリオだと……思っちょる(笑)。
小野大輔さん(石川丁子 役):題名を見たときに“兄弟篇”と書いてあったので、やっと家族の絆というか、繋がりが見えたお話かなと思っています。僕自身が知りたかった部分でもあったので、自分でもワクワクしながら演じました。今回あらためて丁子の気持ちや蘇芳の気持ちが分かったので、これから先、もっと演じたいなと思えるシナリオでした。惜しむらくは岩吾さんとの絡みがなかったこと。あと19回です(笑)。
小杉十郎太さん(五道志信 役):鈴村くんも言っていましたけど、現実と過去がフラッシュバックする構成で、そういった意味ではとてもテンポ感があると思いました。あと、相変わらずといいますか、五道の純情さ加減ですね。やっぱり五道は僕でしょう(笑)。
黒田崇矢さん(中室岩吾 役):岩吾はあれだけ正直に生きられるというか、欲をそのまま口に出せるのはうらやましいなと思います。黒田崇矢とは真逆です(笑)。あんな積極的に異性は攻めません。ストーリー的には、前回は3回もHシーンを演じてしまったせいか、今回は丁子を抱けなかったのが心残りです。次回があったら本気で5回くらいはいければなと。そのときはたくさんできるように、前日ちゃんと睡眠をとってから現場へむかいたいと思います(笑)。
柿原徹也さん(石川藍 役):お兄ちゃんたちのアクシデントやトラブルに巻き込まれつつ共存している藍だったんですが、前回よりもちょっと違う立ち位置なのでシナリオを読んでびっくりしました。一歩ひいた立場で楽しかったです。
平川大輔さん(深見鷹次 役):今回から参加しましたが、シナリオと原作を読ませていただいて、登場人物たちの関係性や人となりが2巻でより分かるというのはとても素敵なつくりだなと思いました。今回の作品自体も気になるところで終わっているので、この先どうなるんだろうって僕自身も思っています。
寺島拓篤さん(神父 役):今回はメインの人たちとはまったく関係ないところにいて、蘇芳と丁子の人生にちょっと一口添えた役です。そのおかげで、じっくり皆さんの芝居や全体の流れを見ることができました。色々と人間関係の絡みが複雑といいますか、血筋にまで話が入ってくるのかと思って、非常に深くて面白い話だなと思いました。
――本日の収録はいかがでしたか?
鈴村さん:スタジオが暑かったです。これはきっと、作品の熱気を受けてのことだと思います。皆さんの熱気がスタジオのエアコンを壊してしまうほどの収録でした(笑)。次もそうなるといいですね。
小野さん:鳥人ヒロミ先生が差し入れに山吹色のお菓子を持ってきてくれました。本当にお菓子なんですけど、贈賄される側ってこういう感じなのかと思って、芝居にとても力が入った次第です(笑)。本当に楽しくやらせていただきました。
小杉さん:暑かったですね。みんな元気です。かなりカロリーを消費できたのではないかと思います。エネルギッシュで良かったですよ。
黒田さん:フリートークCD(Three Fat ネット SHOP 初回購入特典)では、その場で受ければいいやと思って嘘ばかりついていました。これをちゃんと活字で書いていただきたいと思いまして。私が本当に役者以外でなりたかった職業は保父です!(全員爆笑)
柿原さん:1作目の収録を彷彿とさせるような、楽しい現場でした。
平川さん:ちょうど物語の真ん中くらいに出番があったので、それ以外のところは聞かせていただいてたんですが、とても皆さんのお芝居がのっている感じがしました。前作から出演している方がたくさんいらっしゃいましたので、自然にその世界の中へ入っていけるようなスタジオを皆さんが作ってくださって居心地が良かったです。
寺島さん:平川さんと僕は今回から登場だったんですけれど、さすがに皆さんの役もしっかりとしていて、現場の空気感ができていました。皆さんに温かく迎えられてというか、勝手に入ってきたんですけど(笑)。僕の年齢とはかけ離れた役だし、全体の流れとはちょっと外れた位置にいるキャラクターでしたが、すごくやりやすかったなと思って、楽しく演じさせていただきました。
――本作の聴きどころを教えてください
鈴村さん:ひとりのキャラクターの若いころから現在まで、さまざまな年齢を演じているのが聴きどころなんじゃないでしょうか。とくにカッキー(柿原さん)の7歳が絶品だったので、ぜひ聞いて欲しいです(笑)。非常にテンポのある作品になっていますので、場面が進んでいく感じを流れるように聴いてほしいなと思います。
小野さん:前作でもそうなんですが、作品のキーパーソンは紅丸さんのような気がします。(紅丸役の)沢海さんて素敵だなと思いました。紅丸さんの母性や、父性みたいなものも表現しているナレーションだと思ったので、もちろん本編もそうなんですけど、ナレーションもぜひ耳をすませて聴いていただければと思います。
小杉さん:聴き逃してしまうとつじつまが合わなくなるので、全部聴きどころです。
黒田さん:ひとつの作品に男性がこれだけ出ているなかで、柿原くんの五線譜から上にはみ出したような高音と、十郎太さんの五線譜から下のほうにはみ出した低音という音域の違い(笑)。同じ男性でこれだけ違うのかというところを、皆さん楽しんでいただければと思います。
柿原さん:できれば、前作も一緒に聴いていただけたらと思います。7歳、9歳、16歳と頑張りました。
平川さん:紅丸さんの昔語りで現在と過去を行ったり来たりする構成そのものが大きな聴きどころだと思います。途中で止めないで、全編通して一気に聴くということを何回もしていただけると嬉しいなと思います。
寺島さん:時代が動いているので、ひとつでも聴き逃すとあのときに何があったからこうなった、という関係性が分からなくなるかもしれません。やはり流れで聴いていただければなと。前作も合わせて聴いていただければ、もっと面白みが増すのではないかと思います。
――それではファンの方へメッセージをお願いします
鈴村さん:久しぶりの『彩おとこ』でしたが、まだまだ続くぞという感じで終わっています。今回の2巻だけ買う人、ダメですよ。1巻も買いましょう。そして3巻も聴きたいと声高に言いましょう。そうすると続くものです。それが社会というものなので頑張ってくれ(笑)!
小野さん:このCDには良い大人の色気をもった人たちと、大正の熱い時代を生きた人たちの熱量がいっぱい詰まっています。現代の若者に一石を投じる作品になればと(笑)。聴けば本当に元気になれる作品だと思いますので、続編ができるように皆さんの熱い応援をよろしくお願いします。
小杉さん:『彩おとこ』と、貴女の行きたいところへ旅立ちましょう。
黒田さん:皆さんの応援があれば3巻、4巻と続くと思いますので、ぜひとも応援のレターをたくさん送ってください。お待ちしております。
柿原さん:原作は続いているので、これで終わらせるわけにはいかないだろうとキャスト全員が思いながら収録しているはずです(笑)。皆様のお力添えをいただければと思いますので、応援よろしくお願いします!
平川さん:登場人物たちそれぞれの情念が渦まいているドラマなので、聴きごたえのある作品になっていると思います。ぜひCDを聴いていただいて、『彩おとこ』の世界にどっぷり浸かっていただければなと思います。
寺島さん:まだまだお話は続く感じの終わりかたをしていますが、神父はもう役目を終えたので、遠くイギリスの地から蘇芳と丁子の幸せを願っていようかなと思っています(笑)。皆さんもそんな感じで、僕らの収録が次回もあるように祈っていてください。
<キャスト>
石川蘇芳:鈴村健一
石川丁子:小野大輔
五道志信:小杉十郎太
中室岩吾:黒田崇矢
石川藍:柿原徹也
紅丸:沢海陽子
深見鷹次:平川大輔
神父:寺島拓篤