注目の新番組『今日の5の2』、『とらドラ！』、『屍姫 赫』のキャスト、スタッフが勢ぞろい！『スターチャイルド秋の3作品合同製作発表会』（『今日の5の2』編）

　9月11日、東京・パセラリゾーツ渋谷にて『スターチャイルド秋の3作品合同製作発表会』が行われた。当日は100人を越える取材陣が集まり、注目度の高さを感じさせた。

　司会進行役は18年以上アニメ情報を発信し続けている、長寿ラジオ番組『ノン子とのび太のアニメスクランブル』でパーソナリティを務める長谷川のび太こと長谷川太・文化放送アナウンサーが担当して進められた。

●いよいよTVアニメ化！──『今日の5の2』

　まず1本目の作品は『みなみけ』の原作・桜場コハルさんのデビュー作をアニメ化した『今日の5の2』で、長澤剛監督、佐藤リョータ役の小林ゆうさん、小泉チカ役の下田麻美さん、相原カズミ役のMAKOさん、浅野ユウキ役の明坂聡美さん、平川ナツミ役の阿澄佳奈さん、日高メグミ役の本多陽子さんが出席した。番組紹介映像が流れた後に最初に監督が作品の見どころについて語った。

「桜場先生の作品のファンなのでアニメに携わることができてとても光栄です。いち原作ファンの立場で楽しんで作れればいいかなと考えています。原作ファンの皆様にも楽しんでもらえるものを目指して作っております。桜場先生が描き下ろされたイキイキとした小学5年生、“こんなクラスメイトがいるんじゃないか”と共感できるキャラクター達を魅力的に動かすことと、時々大人みたいな表情を見せるアンバランスな魅力をお伝えできるように頑張っています。キャラクターの魅力を出すためには声優の皆さんのお力が欠かせませんが『今日の5の2』にふさわしい素晴らしいキャストがそろったと自信を持って言えます。アフレコも第1回から本当のクラスメイトのようなチームワークを発揮していますので皆さんに期待して見ていただければと思います。そして皆さんの小学5年生の頃を思い出しながら見てください」

　次にキャスト陣が演じた感想などについてコメントした。
「以前から原作の大ファンでした。家でマンガを読む時はマンガの好きなキャラのセリフをひとりアフレコするのが大好きなんですが、その時からリョ－タ君役を演じてました。リョ－タ君は元気な男の子なので大きな声で読んでいるとご近所の迷惑になっていないか、心配しながらやっていて（笑）。オーディションのお話をいただいただけで幸せで、選んでいただいた皆さんには本当に感謝しています。」（小林さん）、「リョ－タ君とは幼なじみの役で、とても勝気で世話焼きなところがあります。いつもいたずら好きなリョ－タ君をしかっています。小学5年生にしてはしっかりした女の子で若干、色気のある表情などをすることもあるので注目していただければと思います。自分とはまったく逆ですね。私は男の子が苦手だったので距離を置いてましたから。小学生時代にできなかったことをこの作品で思う存分やらせていただいてます」（下田さん）、「カズミちゃんは小林ゆうちゃんよりも変わってる女の子で（笑）、私とも全然違います。セリフはほとんど『う』とか『あ』しかない難しい役ではありますが、素晴らしい絵を見ていると自然に求められてる声が出ます。自分なりにアドリブを入れて味を出していければと思って演じています。回を追うごとに変わった面がどんどん出てくるので1話から見てほしいです」（MAKOさん）、「ユウキちゃんはとても元気でクラスのまとめ役のような存在です。よくリョ－タ君とか男の子のグループを積極的に怒りに行ったり、女の子達のフォローをしたりすごく活発な女の子です。私は絵を描くのが好きなオタク系な子だったので、休み時間も校庭で遊ぶようなユウキちゃんとは違いました。おませさんでもなかったし。自分にないタイプなので演じていて楽しいです」（明坂さん）、「メグミちゃんはクラスの女子の中で一番成長が早くて、人より目立つのが恥ずかしいと思ってる子で、たぶん小学5年生でこういう思いをしてる子っているんだろうなって。私が発育が早いほうではなかったので（笑）。思春期手前の複雑な心理をうまく演じていけたらいいなと思いながら演じています」（本多さん）、「ナツミは自分のことを『ボク』と呼ぶボクっ子なんですが初めてなので『やったー！』と思いました。運動神経はズバ抜けていいけど、背が一番小さくて、演じていくうちに中身も幼いなと。でも幼い中にも大人な部分が芽生えてきてて。子供と大人のバランスが難しくもあり、楽しんで演じています」（阿澄さん）。

　作品の設定にある小学5年生という点について長澤監督は「小学5年生では女の子のほうが『私、大人なのよ』という感じで、男の子は子供っぽいところがあったりしますね。この作品ではリョ－タ君がスカートめくりをするんじゃなくて、むしろ女の子がわいわいやっているところにアクシデント的に巻き込まれるんです」と語った。既に始まったアフレコについて小林さんは「みんな、素晴らしいチームワークを発揮していて。この舞台に上がる前にも6人で手を重ねて『5の2ファイトオー！』と叫んで気持ちを合わせてきました。また4つのパートに分かれて物語が進むんですけど、その合間に休憩があって、それがまさに学校の休み時間みたいで。お菓子を食べたり、楽しく過ごしています」。

●ユニット・FriendsによるOPにも期待！

　また登場した6人はFriendsというユニットでOP曲「ニセモノ」を歌うことが決定。「ニセモノ」について皆さんの印象は、「レコーディングでは『弾ける小学生パワーが爆発して、前から風が吹いてくるのに向かって進んでいくようなイメージで歌ってください』と言われました」（小林さん）、「カッコイイ曲をいただいたなと思いました。ガールズロックバンド的な悪カワみたいなイメージの歌だなと。一生懸命歌いました」（阿澄さん）、「全力で歌わせていただきました。最初はアニメがほのぼのしたシーンが多いので作品のイメージとまったく逆かなとギャップをすごく感じました。映像と合ったものを今、見たらとても感動しました。イントロのところがチャイムみたいでそこがポイントかなと」（本多さん）、「私も少しギャップがあるように感じてたんですけど、小学5年生は大人みたいな部分がある、アンバランスなところを曲にしたというお話を聞いて。力強く歌ってくださいと言われたので、みんなフルパワーで歌いました」（明坂さん）、「私もすごく大好きで、歌詞も励まし系なので元気になってもらえる曲だと思います」（MAKOさん）、「曲をいただいた時、ひと聴きぼれしました。レコーディングではディレクターさんから曲のイメージを聞かれて、私はそれに答えて、と意見を交換しながら収録しました。みんな一つの目標に向かって突き進んでいるイメージを受ける曲でとても気に入っていて毎日、お風呂で歌ってます」（下田さん）。なおED曲も担当し、11月5日にCDがリリースされる。ED曲はシーズンごとに変わり、すべてFriendsが歌う。

　最後のメッセージは「キャストがみんな素晴らしい方達で仲良く演じています。スタッフの皆さんに支えていただいて、監督は“思い切りやってください”と背中を押してくださっています。私は毎回、汗をふり散らかしながら全力でリョ－タ君と一緒に歩ませていただいています。『今日の5の2』は本当におもしろい作品です。主題歌の『ニセモノ』はタイトルとは対照的なみんなの本気の情熱をテレビを通してお伝えできるように頑張ります」（小林さん）、「普通のアニメはキャラクターの出会いから始まりますが、『今日の5の2』ではいきなりストーリーが始まっていて、特にきっかけみたいなものがありません。ですからどこから見てものめりこみやすく、楽しみやすい作品だと思います。小学5年生の設定ですが、原作にもあるリアルタッチという急にキャラの表情が大人びる瞬間がありますのでその演じ分けにも注目していただければうれしいです」（下田さん）、「私達、今日の衣装もチェックでまとめようねと話すくらい仲がいいんです。スタッフの皆さんも私達もとてもやる気に満ちているのでぜひたくさんの方に知ってもらって好きになっていただいて、一人でもファンの方が増えればいいなと思っています」（MAKOさん）、「『今日の5の2』は小学5年生のお話なので、皆さんが小学生だった時のことを思い出したりするような懐かしい部分があると思います。私達も休憩時間中に小学校の頃を振り返ったりして。1話で4本あるのでちょこちょこ楽しめるのでぜひ見てください」（明坂さん）、「今から10年から15年前をイメージして作られているということなので、皆さんが子供の頃を懐かしんでいただける作品になっているのではないかと思います。小学5年生のみんなのフルパワーのエネルギー、勢いを画面から感じてもらえるように頑張ります。皆さんにもぜひ元気を受け取ってほしいです」（本多さん）、「本当に元気で楽しい作品です。実際の子供達も見ているだけで元気になるような、笑顔になるような不思議なパワーがありますが、それを再現したような作品になったなと思います。私達も楽しんでやらせていただいていますのでテレビから伝わったらいいなと。ユニット名もちょっと恥ずかしいですけど頑張ります。主題歌の『ニセモノ』はサビのあたりの詞にある“ニセモノはイヤだよ”というメセージも込められた素敵な曲ですので合わせてよろしくお願いします」（阿澄さん）、「我々は元気いっぱい、精一杯作っておりますが、見ていただく方は力を抜いてゆるゆるとご覧になってください」（長澤監督）。

※次回は『とらドラ！』編！

(C)桜場コハル・講談社/5年2組保護者会