村田あゆみさんがサードアルバム『PolePole!』をリリース!アニメ・ゲームのタイアップ曲や初めて作詞・作曲を手がけた曲などボリューム満載!志倉千代丸さんによる新曲「Triangle Wave」のPVも収録!!
村田あゆみさんの約1年半ぶりとなるサードアルバム『PolePole!』が7月30日にリリースされた。人気ゲーム『メモリーズオフ6~T-wave~』のOP曲「Triangle Wave」、『Lの季節2-invisible memories-』のED曲「キミがいたYesterday」、アニメ『ケンコー全裸系水泳部 ウミショー』のED曲「Splash BLUE~太陽とレモネード~」、『この青空に約束を~ようこそつぐみ寮へ~』のED曲「青空のファンタジア」、『Myself;Yourself』のキャラクターソング「はじめてのKiss?」など収録曲12曲のうち11曲がタイアップ曲となっている。また来年発売予定のゲーム『孕戦姫~堕王の聖母~』のテーマ曲もいち早く披露。さらに自身初の作詞・作曲を手がけた「さくらいろ」、ブログとラジオ番組で詞を公募して作られたタイトルチューン「PolePole!」も作詞・作曲を担当し、「大満足の1枚!」と村田さん自身も語る充実の1枚になった。さわやかでやさしい曲、キッチュでかわいい曲、ハードなロックナンバーなど様々なタイプの曲を表現力豊かに歌い分け、前作から格段に進歩を感じられる。アルバムタイトルの通り、“ゆっくりゆっくりと”、“のんびりと”歩んできた軌跡がここにある。ブックレットには村田さん直筆によるセルフライナーが掲載されており、それぞれの曲への想いが綴られている。
また「Triangle angle」のPVも収録。制服姿の村田さんが演じるストーリーにも注目! アーティスト・村田あゆみの魅力が詰まった1枚が完成し、この夏は様々なイベントへ出演中だが、ソロライブの実現へ向けて着々と準備中とのこと。秋にはアニメ新番組『まかでみWAっしょい!』のED曲「パステル」を担当することも決定するなど、活発な音楽活動を繰り広げる村田さん。今後もいろいろなところに姿を現わすと思われるのでお楽しみに!
●12曲中11曲がタイアップの豪華盤が完成
――約1年半ぶりとなるアルバムですがリリースが決まったのはかなり早い段階だったとか
村田さん:今年の1月にこのアルバムにも収録されているシングル曲「HiKaRi」が発売された直後にアルバムの話を聞いて。本当は6月頃にリリースする目標だったんです。梅雨時で、私も雨女なのでちょうどいいかなって。ジャケットも雨の中で撮影しようと(笑)。でも昨年の夏に発売した「Splash BLUE~太陽とレモネード~」をはじめ、夏っぽくてハジける曲が多いことに気付いたんです。そう考えると夏の始まりの時期にアルバムが発売されるのはちょうどよかったですね。
――今回は12曲中5曲が新曲で、完成している曲が多かったのでやりやすかったのでは?
村田さん:実はファーストアルバム『キセキ』もセカンドアルバム『Happy Candy』も制作に入るまでに発表されていたり、ストックされている曲が多くて、新曲を作っても1曲くらいだったので今回は新曲が5曲もあって大変でした(笑)。そこがまずチャレンジだったし、今回は最初から制作の最終段階になるマスタリングまで立ち合わせていただいて、ここまで関わったことも初めてだったので大きな充実感がありました。あとジャケットのタイトルとアーティスト名も私が手書きで書いたんです。今まで絵とかヘタなので採用されたことがなくて、このアルバムで使ってもらえて。それも感動しました。
――12曲中11曲がタイアップ曲というのもすごいですね
村田さん:シングルとして既に発売されたものがありますが、まだゲームの発売に先駆けて披露される曲もあるんです! 「Fig」は来年に発売されるゲーム『孕戦姫~堕王の聖母~』のテーマソングでこんなに早く聴いてもらえるとは思ってなかったのでうれしいです。
――では今回は新曲について解説してください。まず1曲目の「WAVE!!!」はどんな曲ですか?
村田さん:『メモリーズオフ6~T-wave~』の挿入歌になっていて、私が作品で演じているKANATAとして歌っています。また作品中でKANATAはラジオDJの役で、私がパーソナリティをしているWEBラジオ番組『村田あゆみのポレポレ・ラジオ』の中でも『KANATAのラジオT-wave』という番組をやっていて、そのテーマソングにもなっています。曲の冒頭がラジオDJの軽快な曲紹介から始まる、そんなことをやってみたいと思っていて、実現できました。アルバムのサウンドプロデューサーのオーノカズナリさんが作詞・作曲・編曲してくださったんですが、恋する乙女心をつかんだ曲ですごくキュンキュンします。“届け届け愛のMY WAVE!!”ですから(笑)。こんなに直接的に愛情表現をする曲はそんなになかったのでちょっと恥ずかしさもありました。オーノさんに「よく乙女心がわかってますね」と言ったら「むしろ男の子のほうが『わかる、わかる!』って共感してもらえると思うよ」と言ってました。そうなんでしょうか?(笑) 先日、イベントで歌った時も一緒に口ずさんでくれたり、盛り上がってくれて、歌っても楽しい曲です。
――2曲目の「Triangle Wave」は同じ“Wave”なのに一転してシリアスな曲ですね
村田さん:『メモリーズオフ6~T-wave~』本編のOP曲で、『メモオフ』のOP曲を歌うのが初めてだったのですごくうれしかったんです。夢みたいで。久しぶりに志倉千代丸さん作詞・作曲だったので「絶対カッコイイ曲がくるんだろうな」と思うとプレッシャーを感じました。三角形の曲なんですけど、せつなさたっぷりで、カッコイイサウンドで気持ち良く歌わせてもらいました。イベントで生で歌ったらもっと気持ちよくて。でも一度間違えると戻るのが大変な難しい曲でもあります。
●初の作詞作曲「さくらいろ」も収録
――3曲目の「Fig」はゲーム『孕戦姫~堕王の聖母~』のテーマソングとのことですが、こちらも志倉さんが作詞・作曲を担当されています
村田さん:ちょっと大人な感じの詞でこの曲もとってもせつないんですけど……。元々、ゲームの作品中に使われた曲に志倉さんが詞を付けて1曲の歌にしたそうです。「Fig」は“いちじく”という意味で、ゲームの中でも重要なキーワードになっているとのことです。レコーディングでは力を抜いていい感じで歌えたと思います。
――5曲目に収録された「キミがいたYesterday」は7月3日発売のPS2用ソフト『Lの季節2-invisible memories-』のエンディングテーマになっています
村田さん:この曲はオーノさんが作詞・作曲・編曲をしてくださいました。『Lの季節』は9年ぶりの続編ということで「私で大丈夫かな?」と不安だったんですが、監督に聴いていただいたら「よかったです」と言われてホッとしました。作品が学校を舞台にしたお話で歌詞の中にも学校の場面が次々に出てきて、聴くと学園時代を思い出し、青春を取り戻したような気持ちになるんですが、歌詞がすべて過去形のため、すごくせつなさを感じて。“ボクはドコ?教えてよ Yesterday”というフレーズを歌う時は思わず感情が込み上げてきて、自分を抑えるのが大変で。でも歌うと気持ちがよくて。イベントで歌って時にファンの方から「感動しました」とおっしゃっていただいて、うれしくてオーノさんにメールしちゃいました(笑)。
――そして10曲目に入っているタイトルチューンの「PolePole!」ですが、ボイスシンセなどを使ったエレクトリックなサウンドの曲で村田さんにとっても新鮮だったのでは?
村田さん:自分の声を加工するとか今までなかったのでどうなるのかドキドキしましたがやってみたら楽しくて。アレンジのオーノさんもノリノリで、私もタッチパッドに触ると音源にエフェクトがかかるカオスプラッドという機械で音を入れさせてもらいました。 それにこの曲は私が作詞・作曲したんですけど、アルバム発売が正式に決まってから私のブログとラジオを通じて、詞のアイデアを募集して、集まった言葉の中から私が一つの世界観にまとめ上げたのでみんなで作った感じがします。またアルバムタイトルの『PolePole!』は最初、既にある言葉じゃなくて、「何その言葉? どういう意味?」と思われるようなタイトルにしたくて。そこで語感から出していったらこの言葉が浮かんできて。調べて見るとスワヒリ語で“ゆっくりゆっくりと”とか“のんびりと”という意味でした。そんなふとしたことがうれしかったり、「今日はのんびりしてもいいんじゃない?」というポレポレした感じの言葉をいっぱい使って、夏をイメージして書きました。大満足の1曲です。ピコピコしたサウンドはずっとやりたくて今回実現しましたが、イベントでも盛り上がったのでこういうタイプの曲もレパートリーの一つとして増やせたらいいですね。
――5曲の新曲の他に、唯一タイアップのない「さくらいろ」という曲がありますが、村田さんが初めて作詞&作曲の両方を手がけた思い出深い曲だそうですね
村田さん:「青空のファンタジア」のカップリング曲で、タイアップもなかったので「自由に作ってみたら」と言われて書いた曲です。最初は「できない!」と思いましたが、まわりの方達のサポートのおかげで完成することができました。皆さんへの感謝の気持ちや、いつもパワーをいただいているファンの方々に何かお返しができればと思いながら作った曲で、壁にぶつかったり、困難な出来事につまずいている人が聴いて、少しでも元気になってくれたらうれしいです。
●驚きの場所で撮影されたジャケットも注目
――ジャケットもかなりインパクトがありますがどこで撮影したんですか?
村田さん:東京の代々木公園で撮影したんです。それを話すと驚かれる方が多いです。この時は舞台公演の稽古で忙しく時間がなかったんですけど、アルバムタイトルのようにのんびりとした雰囲気で緑のあるところで撮りたいと思って。でも緑の中にただいるのもありきたりかなと。そこでありえないものがあったらおもしろいと考えて、デアブリックの巨大版とかロボット的なもの、キノコのイスなどのアイデアも出ましたが結局、黄色いソファを置くことにして。衣装ものんびりゆったりした雰囲気のものを選んで、髪飾りはスタイリストさんが当日、朝から生花で丁寧に編んでくれました。夏に出るアルバムなので晴れたほうがよかったんですけど、私らしくやっぱり雨で(笑)。でも移動中に雨が降っていたけど、現場に着いたらやんで、あわてて撮影しました。
またこのアルバムジャケットの印刷の締め切りギリギリまで私の写真を撮りだめようというアイデアが出て、スタッフの方がいいデジカメを買い集めるブームが起こって。どんな時でも写真を撮っているので、「こんなところは撮らないで~!」みたいな時まで写真を撮られました(笑)。最終的には1万枚くらいになって、使う写真を選ぶのが大変でした。でもブックレットの中の写真のコラージュを見るとアルバム制作に関わってきた間の出来事が一つひとつが浮かんできて、素敵な思い出のアルバムにもなりました。東京・名古屋・大阪で行われたイベント会場では写真について説明したんですけど、来られなかった方にも中の写真について1カットずつじっくり説明したいです(笑)。
更にブックレットの歌詞の部分の曲名とそれぞれの曲のライナーも直筆で書いてますのでそちらもじっくり見てください。
――このアルバムにはDVDも付いてきますが、「Triangle Wave」のPVが収録されています
村田さん:見た方はまず指揮をしている先生がいきなりギターを弾くところで笑うと思います(笑)。そしてギターを手渡す人を見てまた笑って。撮影されたのが不思議な監督さんで、スタッフの方々はコンテや内容を知らないままで、本番直前に私だけ教えてくれました。裏ストーリーや設定もあって、「なるほどな」と。監督さんはスタッフさん達がどんな反応をするのか、見たかったようです。指揮をしていた先生に私が恋をしていて、先生は一度、東京に出て、また戻ってきたらしく、今は私の隣りにいた生徒会長といい仲という裏ストーリーで。ちなみにポニーテイルチェックがある学校みたいです。私も久しぶりにセーラー服が着れて楽しかったです(笑)。
――アルバム発売後はイベントが多くて、夏も忙しそうですね
村田さん:8月初旬に東京・大阪・名古屋と発売記念キャンペーンでまわってきました。そして8月17日にコミケ、志倉さんのアルバム『THE WORKS』発売記念ライブ、『メモリーズオフ6』のイベントなどがあって、9月に入ると秋のアニメ新番組『まかでみWAっしょい!』のイベントがあります。なんと私がED曲「パステル」を歌うことが決まって、そこが初お披露目になります。振り付けも凝ったものになるので期待しててください。皆さんとお会いできる機会が多くて、とても楽しみです。ぜひ会いに来てくださいね! この勢いでライブもできたらいいなと思ってます。詳しい情報は私のブログにこまめにチェックしてください。
――最後にメッセージをお願いします
村田さん:久しぶりのアルバムが出ました。日々、時間に追われる毎日だと思いますが、このアルバムを聴いて「ゆっくり、ゆっくり」、「のんびり」とした気持ちになっていただければというメッセージが込められています。過去のアニメやゲームの曲やこれから発売される作品の曲もあり、曲調もかわいい曲、ハードなロック、さわやかなポップス、せつないバラードなどいろいろなタイプがあって、楽しんでいただけるように曲順も一生懸命考えました。またブックレットに掲載された写真も「こんなふうに作っていたんだな」とか「制作している時はこんなことしてたんだ」と思いながら見てください。
また「Triangle Wave」のPVも味があって楽しいと思います。とにかく素敵なアルバムになりました。皆さんにいっぱい聴き込んでいただいて、イベントなどで一緒に盛り上がっていただいたらうれしいです。夏から年末にかけて一気に畳み込んでいきますので、情報はブログなどでチェックしていただきつつ、必ずお会いしましょう!
<村田あゆみイベント出演予定>
8月17日(日)『Pole Pole!』発売記念お渡し会 東京・コミックマーケット74 5pb.ブース
8月24日(日)『メモリーズオフ6~T-wave~』イベント 東京・パセラリゾート銀座店
8月23日(土)志倉千代丸『THE WORKS』発売記念イベント 東京・Studio Cube 326
9月6日(土)志倉千代丸『THE WORKS』発売記念イベント 東京・タワーレコード渋谷店