アニメロサマーライブ2008レポート・30日編

夏休みの大トリは超豪華2デイズ最新アニソンライブ!さいたまスーパーアリーナで開催された「Animelo Summer Live 2008 -Challenge-」レポート!8月30日編

 アニソンライブ最大の観客動員数を誇る「Animelo Summer Live」。今年は初の2デイズ、会場もさいたまスーパーアリーナとなり、さらに規模を増しての開催となった。また例年は7月初旬開催と夏のイベントロードの幕開け的な存在だったが、今回は8月30日、31日と夏休みの大トリを飾ることに。出演者も30日と31日でラインナップを分け、それぞれ5時間前後という大ボリュームで灼熱のステージを繰り広げた。30日は奥井雅美をはじめ、水樹奈々、栗林みな実、ALI PROJECTなどの常連メンバー、田村ゆかりやAKINO from bless4ら初参加組、『絶対可憐チルドレン』の可憐Girl'sのような話題のユニットまでが華やかに並んだ。

※去年はこんな感じでした!

懸命に歌い踊る様がさらに可憐さを増す可憐Girl’'s。注目度は今回ナンバー1かも

懸命に歌い踊る様がさらに可憐さを増す可憐Girl’'s。注目度は今回ナンバー1かも


●水樹奈々&田村ゆかりがお揃いの衣装で豪華共演!

 オープニングはスペシャルセッションが恒例となっているが、今回は水樹奈々&田村ゆかりがお揃いの衣装でトップを飾り、観客のボルテージもいきなり最高潮。続いて早着替えした田村さんのソロで「童話迷宮」などファン歓喜のナンバーを連発し、とどめは魔法のステッキを手に「めろ~んのテーマ~ゆかり王国国歌」の「めろ~ん」の呪文で会場中にビッグウェーブを起こしていく。石田燿子は今期大注目アニメのOPテーマ「STRIKE WITCHES ~わたしにできること~」と、代表曲「永遠の花」を披露。yozuca*も代表曲「サクラサクミライコイユメ」と最新ナンバー「Morning - sugar rays」を歌うなど、代表曲と最新ナンバーの組み合わせで会場をガンガン煽る。

 yozuca*の後を受けるのは、「web喫茶よずりの」でコンビを組むCooRieのrino。アニサマ初登場のCooRieは、あまりの規模の大きさに昨夜は眠れず、出番直前には袖でyozuca*の「サクラサクミライコイユメ」を聴きながら感極まってしまったとか。

 m.o.v.eは昨年に続いて2度目の登場ながら、今やアニサマの突撃隊長的なアーティストに。ラッパーのmotsuのMCも絶妙で、「隣町の盆踊りに紛れ込んだみたいな」と評した昨年から、今年は「れっきとしたアニソン界の住民として踊りたいと思います!」と宣言して大喝采を浴びていた。

 m.o.v.eでクラブ風になった会場の雰囲気を、同じエイベックスのAAAが本格的なダンスパフォーマンスでさらに加速させる。とりわけ『仮面ライダー電王』OPテーマ「Climax Jump」は本日初のスーパーヒーローソングだけに、燃え系の歓声が場内に轟いた。

 微笑ましさで会場中を虜にしたのは『絶対可憐チルドレン』の可憐Girl's。大観衆が衆目する中で小学生の少女3人が健気に歌い踊り、「以上、可憐Girl'sでした。ばいばーい!」と一言だけ残して鮮やかに退場する様はまさに可憐。観客も本物の少女たちが放つ自然な愛らしさにすっかり魅了されていた。

 「ヤンマーニヤンマーニ」という印象的なフレーズに乗って、茅原実里、yozuca*、savage geniusのああが登場し、スペシャルコラボした『MADRAX』挿入歌「nowhere」も、選曲の妙もあって大きな盛り上がりを見せた。「3人併せてヤンマーニGirl'sです!」と可憐Girl'sを意識したような自己紹介をしたはいいが、「やっちゃったよー!」と恥ずかしさで身悶える茅原さんの姿も笑いを誘った。

 savage geniusは今回のアニサマのテーマ「Challenge」に掛けて、秋の新番組『夜桜四重奏』のOPテーマ「JUST TUNE」を、初披露なのに定番曲のように会場中で盛り上がるという試みに挑戦。ノリ良く応えた観客にああが涙ぐむ場面も。

●AKINO from bless4が日本中で話題になったあの曲を…!

 CMから人気に火がついたアニメソング「創聖のアクエリオン」を歌う4人兄妹ユニット、AKINO from bless4もアニソンライブへの出演の珍しさから注目が集まった。おなじみの「一万年と~」のサビで一緒に口ずさむ観客も多く、4人もコールアンドレスポンスやアカペラのコーラスで魅了した。

 女性ファンの多いGRANRODEOは、アニサマは初参加だがアニソンライブのツボは心得たもので、KISHOW(谷山紀章)のMCや「GRANRODEO」コールで巨大な会場を乗りこなす。何気に淫猥な歌詞の「ケンゼンな本能」では、KISHOWがギターのe-ZUKA(飯塚昌明)に抱きつくなど、女性ファンを沸かせる場面もあった。

 とびきりセクシーなコスチュームの栗林みな実は、今年の新曲から「Love Jump」と「Next Season」、さらに「Shining☆Days」の3曲を披露。アニサマ参加も4回目ということで今年は一番よく眠れたそうで、朝のアニメもしっかり観てから会場に来たという。MC中に観客の声援にも応えるなど、アニサマに参加するごとにステージ能力の上達ぶりが見られるのも楽しみのひとつだ。

 昨年に続いて2回目の出演となるSuaraは、出番が来るまでアリーナの後ろからステージを観ながら、これからそのステージに自分も立つことが信じられなかったという。だが歌となればこの豪華メンバーの中でも屈指の歌唱力で、発売直後の「haunting Melody」と「星座」を歌い上げていた。

 茅原実里は「nowhere」に続いてソロ曲3曲、奥井雅美とのスペシャルデュエットで「輪舞-revolution」と、今回水樹奈々と並んで最も出番が多かった1人だ。また、基本的にキャラクターソングが歌われないアニサマに、『涼宮ハルヒの憂鬱』の人気キャラ・長門有希のキャラソンを持ってきたことは大反響を呼んだ。しかも、「この曲を歌うためには会場のみなさん全員の許可が必要になります。私が『許可を』と言ったら、『よし、やっちまえ!』と私に返してください」と、アニメの名シーンに掛けた提案で沸かせ、そのやりとりの後に「雪、無音、窓辺にて。」が始まった際の盛り上がりは今ライブ随一となった。

 奥井雅美は2日目のライブにも出演するためか、ソロは「INSANITY」のみだったが、バックスクリーンに大写しになった『マブラヴ』の映像を背負いながら歌う様はさすがの迫力。

 ALI PROJECTは毎回ビジュアル的にも一番こだわりを見せ、今回も炎吹き上がるステージにスモークの中から暗黒の女王のような姿で宝野アリカが登場。バックダンサーを務める4人のドラッグクイーンを引きつれ、グラディエーターソードを掲げながら進む様は凄まじいカリスマ性を放つ。MCも饒舌で、「今日はJAM Projectの影山さんがいらっしゃらないので、たぶんアリプロが最年長アーティストだと思います」と振った後、「みなさんも薄々お察しの通り、わたくしは不老不死の魔女でございます。余計な心配はご無用」とクールに決める。言動や立ち居振る舞いの格好良さにおいて、アリプロは群を抜いている。

 トリはもちろん水樹奈々。歌にダンス、衣装の早替えなど、観客の圧倒的な期待にしっかり応えて見事なステージを作っていく。MCでは、巨大な会場を階層エリアごとに煽って盛り上げていたが、「500レベルー!!(おー!!)400レベルー!!(おー!!)300レベルー!!(シーン……)あ、ないの?」と、三段オチのようなおちゃめで爆笑も呼んだ。また昨年宝野さんとALI PROJECTの「聖少女領域」をデュエットした返礼に、今年は「ETERNAL BLAZE」でコラボレーションが実現。昨年のステージ上での約束を果たしてくれた宝野さんに水樹さんは感謝の言葉を贈り、宝野さんは最後が水樹さんで終わると思っていた観客の意表を衝けたことに微笑んでいた。

 最後は全員でアニサマのテーマ曲を歌って終了。質、量ともに見応えのある4時間45分のステージとなった。(敬称略)

M-1 恋せよ女の子&アノネ~まみむめ☆もがちょ(「極上生徒会」OP&「まみむめ☆もがちょ」OP)歌:水樹奈々+田村ゆかり
M-2 童話迷宮(「おとぎ銃士 赤ずきん」OP)歌:田村ゆかり
M-3 バンビーノ・バンビーナ(文化放送系「田村ゆかりのいたずら黒うさぎ」OP)歌:田村ゆかり
M-4 めろ~んのテーマ~ゆかり王国国歌 歌:田村ゆかり
M-5 STRIKE WITCHES ~わたしにできること~(「ストライクウィッチーズ」OP)歌:石田燿子
M-6 永遠の花(「藍より青し」OP)歌:石田燿子
M-7 サクラサクミライコイユメ(「D.C. ~ダ・カーポ~」OP)歌:yozuca*
M-8 Morning - sugar rays 歌:yozuca*
M-9 センチメンタル(「美鳥の日々」OP)歌:CooRie
M-10 存在(「D.C. ~ダ・カーポ~』ED)歌:CooRie
M-11 DIVE INTO STREAM(PS3「頭文字D EXTREME STAGE」OP)歌:m.o.v.e
M-12 Gamble Rumble(「頭文字D Third Stage」OP)歌:m.o.v.e
M-13 ZERO(「ワールド・デストラクション ~世界撲滅の六人~」OP)歌:AAA
M-14 Climax Jump(「仮面ライダー電王」OP)歌:AAA
M-15 Over The Future(「絶対可憐チルドレン」OP)歌:可憐Girl's
M-16 nowhere(「MADLAX」IN)歌:savage genius/茅原実里/yozuca*
M-17 JUST TUNE(「夜桜四重奏」OP)歌:savage genius
M-18 想いを奏でて(「うた∽かた」OP)歌:savage genius
M-19 創聖のアクエリオン(「創聖のアクエリオン」1st OP)歌:AKINO from bless4
M-20 Go Tight!(「創聖のアクエリオン」2nd OP)歌:AKINO from bless4
M-21 慟哭ノ雨(「恋する天使アンジェリーク~かがやきの明日~」OP)歌:GRANRODEO
M-22 ケンゼンな本能 歌:GRANRODEO
M-23 Love Jump(「紅」OP)歌:栗林みな実
M-24 Next Season(OVA「君が望む永遠 ~Next Season~」OP)歌:栗林みな実
M-25 Shining☆Days(「舞-HiME」OP)歌:栗林みな実
M-26 haunting Melody(PS3「ティアーズ・トゥ・ティアラ -花冠の大地-」OP)歌:Suara
M-27 星座(PC版「鎖-クサリ-」ED)歌:Suara
M-28 詩人の旅 from Contact 歌:茅原実里
M-29 雨上がりの花よ咲け 歌:茅原実里
M-30 雪、無音、窓辺にて。(「涼宮ハルヒの憂鬱」長門有希キャラクターソング)歌:茅原実里
M-31 輪舞-revolution(「少女革命ウテナ」OP)歌:奥井雅美+茅原実里
M-32 INSANITY(「マブラヴ オルタネイティヴ トータル・イクリプスAVN」OP)歌:奥井雅美
M-33 コトダマ(「シゴフミ」OP)歌:ALI PROJECT
M-34 愛と誠 歌:ALI PROJECT
M-35 わが﨟たし悪の華(「コードギアス 反逆のルルーシュR2」ED)歌:ALI PROJECT
M-36 残光のガイア 歌:水樹奈々
M-37 Dancing in the velvet moon(「ロザリオとバンパイア」ED)歌:水樹奈々
M-38 Pray(「魔法少女リリカルなのはStrikerS」IN)歌:水樹奈々
M-39 ETERNAL BLAZE(「魔法少女リリカルなのはA's」OP)歌:水樹奈々+宝野アリカ
M-40 Yells ~It’s a beautiful life~(アニメロサマーライブ2008 テーマソング)歌:アニサマ2008出演アーティスト
EN-1 Generation-A(アニメロサマーライブ2007 テーマソング)歌:アニサマ2008出演アーティスト
EN-2 Yells ~It’s a beautiful life~(アニメロサマーライブ2008 テーマソング)歌:アニサマ2008出演アーティスト+ミュージシャン
魔法のステッキと「めろ~ん」の呪文でいきなり会場中をゆかり色に染めた田村ゆかり

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