『機動戦士ガンダムMSイグルー』&『00』を歌声で彩ったアーティスト・Tajaが待望の1stフルアルバムをリリース!記念インタビュー!!
『機動戦士ガンダムMSイグルー』シリーズのメインテーマや『機動戦士ガンダム00(ダブルオー)』の挿入歌が、話題を獲得!一滴一滴絞り落としながら時間をかけ作り上げた、“純度高く透明度を持ったクリスタル”のような作品であり、Tajaの活動の結晶のようなアルバム『Taja』が、完成!
『機動戦士ガンダムMSイグルー 黙示録0079』のメインテーマ「夢轍~ユメワダチ~」(カップリングで『機動戦士ガンダムMSイグルー1年戦争秘録』の主題歌「時空のたもと」を収録)、『機動戦士ガンダムMSイグルー2 重力戦線』~第3巻「オデッサ、鉄の嵐」エンディングテーマ「NO LIMITS ∞(ノーリミッツ)」、『機動戦士ガンダム00』挿入歌「LOVE TODAY」と、3枚のシングル作品を重ねてきたTajaが、待望と言うべき1stアルバム『Taja』を7月1日にリリース。同作品の魅力や『機動戦士ガンダム』シリーズへの想いを、ヴォーカルの菜穂さんが熱く語ってくれました。
●『ガンダム』シリーズの世界観と、Tajaが伝え続けてきた感情の共通点とは!?
──Tajaと『機動戦士ガンダム』作品との出会いは、『機動戦士ガンダムMSイグルー1年戦争秘録』のメインテーマ「時空(そら)のたもと」を手がけたことからでした。そのきっかけから、教えていただけますか?
菜穂:Tajaのメンバーであるわたし菜穂と狩野は、それぞれソロでも作家やプロデューサーなど、いろんな形で音楽制作へ携わってきましたし、今でもTajaと平行し、それぞれが個別に音楽制作活動を行っています。その環境があるせいか、楽曲提供に絡むお話をいただくことも多々あるんです。
『機動戦士ガンダムMSイグルー』に関しても、そう。制作者側の方から「テーマ曲や、それを歌う人を探してるんだけど、楽曲提供してみない?!」というお話をいただき。それで楽曲を制作し、プレゼンテーションしたんですね。そうしたら、「ぜひTajaの楽曲で」と。しかも「誰かに歌ってもらうのではなく、Tajaとして参加してください」と嬉しい言葉をいただいたことから、「時空のたもと」が、『機動戦士ガンダムMSイグルー1年戦争秘録』のメインテーマへ起用されたわけなんです。
──Tajaの楽曲を聴くたびに、『ガンダム』シリーズの持つ世界観とすごく重なり合う部分が多いなと感じるんですが。そこは制作するうえで意識していたことなんですか?
菜穂:Tajaの持っていた世界観と『ガンダム』が持っている世界観が、偶然にもマッチしたと言ったほうが正しいと思います。正直それまでは、『ガンダム』シリーズに対して詳しいほうではありませんでした。だけど楽曲制作のお話をいただき、その世界観へ触れたとき、“『ガンダム』シリーズが言わんとしているテーマと、Tajaが伝え続けてきた感情”には同じメッセージがあることに気づいたんです。実際、イグルーシリーズ最新作の主題歌「NO LIMITS ∞」にしても、何時ものTajaらしさで楽曲を提供したにも関わらず、監督さんが「この感じが欲しかった」と言ってくださいましたからね。
──それって、なんか素敵な関係ですよね。
菜穂:だと思います(笑)。ただし、「時空(そら)のたもと」の歌詞に関しては、「作品に絡んだこの言葉を入れて欲しい」という要望がいくつかあったので、そこを踏まえつつ書いたりもしています。
『ガンダム』シリーズって、「人の持つ根源的な想い」を追求しているじゃないですか。Tajaもまた、「人の心の葛藤」ということを歌うことが多いんです。
──『ガンダム』シリーズもTajaも、「人の心の内側にある想い」を描いています。
菜穂:それこそお互い「小っちゃなことから大きなことまで、いろんな痛みをすべて受け止めよう。そうすることで、もっと人として成長していこう」という想いを持って世界観を提示している。そこへ強い共通性を覚えました。
──『ガンダム』シリーズもTajaの歌も、ある種“ヒューマンドラマ”している印象を受けますからね。
菜穂:わたし、「ガンダム語録」を買い、セリフ一つ一つの背景に隠された想いを知り、「活きた言葉」に感銘していたんですけど。『ガンダム』シリーズって、「セリフ一つ一つが活きているからこそ、あの深い感動を覚える」わけじゃないですか。じつは歌も一緒で、「その1フレーズがずっと心に残って勇気づけられたり、その人の生きる指針にもなっていく」んですね。そこにも、強い共通性を感じました。
──これまでにTajaは、4本の『ガンダム』作品に楽曲を提供してきました。それらすべてを含んだ、1stアルバム『Taja』が完成。とても“世界観の見える”1枚になっていませんか?!
菜穂:まさに「初めまして、Tajaです」と挨拶するに相応しい1枚になりました。これまでずっとTajaのことを応援し続けてくれた人には、「ベスト盤」のような内容として、『ガンダム』シリーズを通してTajaと出会い、そこから好きになってくださった方には、『ガンダム』とTajaとの関係性が、より深く見えてくる1枚になったと思います。
●「芯に変わらぬ想いを抱き、表層にいろんな表情を描いてく」姿勢。
──Tajaは、最近まで「Gフェス2009」に参加し、いろんな会場で楽曲をみなさんへ届け続けてきました。
菜穂:『ガンダム』ファンの方々って、本当に心の温かい人たちばかりなんです。Tajaは、バラード系を中心に歌ってきたんですが、みなさん、本当に真剣に歌を聴いてくださるし。歌い終わるたびに温かい拍手をいっぱいくださるから、むしろ、わたしたちのほうが温かい気持ちになってしまうんです。ホント、イベントへ参加するたびにわたしたち自身が元気をもらってるような日々でした。可愛い女の子たちも、多かったですしね(笑)
──話を聞いてると、Tajaは『ガンダム』シリーズと最高のコラボレートを行い続けていますよね。
菜穂:お互いに“らしさ”を活かしたうえでという面では、本当にそう思います。
──『ガンダム』シリーズも、Tajaも、「芯には変わらぬ想いを抱きながらも、表層面ではいろんな表情を描いてく」という姿勢を持ってますし。
菜穂:そうなんです。『ガンダム』シリーズだって、1stガンダムと『00』を比べた場合、映像もメカも表情もと、あらゆる面で違うし。作品を重ねるごとにどんどん洗練されていますよね。だけど、本質的なテーマ性って、最初のシリーズから一貫しているじゃないですか。
──確かに。
菜穂:じつはTajaが、インディーズ盤として出した最初のアルバムタイトルが『移りゆくかわらざるもの』と言うんです。Tajaもまた、表現している音楽性は、時代や経験を重ねるごと進化し続けているけど、伝えたい芯となる想いはけっして変わることはない。もちろん「変わることは、格好いいこと」だと思ってますけど。同時に、「変わらないことは、もっと格好いいこと」だとも思っているんです。その2つのバランスをしっかり取っていくことこそが一番理想的な姿。そこにも、『ガンダム』シリーズとTajaとの共通性を強く覚えました。
──完成したアルバム『Taja』。今の菜穂さんにとって、どんな1枚になりました??
菜穂:一滴一滴絞り落としながら時間をかけ作り上げた、まさに“純度高く透明度を持ったクリスタル”のような作品であり。わたしたちの活動の結晶のような1枚になりました。わたしたち自身今は、「純度高い原石を提示しました。それをみなさんが好きなようにカットして楽しんでください!!」という気持ちです。そのいろんな反応を楽しみにしているところなんです。もちろんライブに関しても、定期的に演っていくつもりなので、楽しみに待っててください。
Taja 1st major album発売記念 渋谷de一軒家~OPEN HOUSE~vol.10
7月24日(金) @渋谷7th Floor
Taja 4th ワンマンライブ ~We’ll be in this world~
10月1日(木) @表参道FAB
※各詳細はTaja web<http://taja.kir.jp>で!