榊原ゆいさん新アルバム『EVERGREEN』発表会見レポート!エレメンツガーデンの菊田大介さんと共に、新曲「情熱のpartita」「熱情STORY」や、PV「片翼のイカロス」制作秘話を大公開!
2009年10月8日、都内スタジオにて、榊原ゆいさんの新アルバム『EVERGREEN』の発表会見が行われた。今回のアルバムは、歌手・榊原さんと、音楽集団・Elements Gardenによるコラボ作品だ。
榊原さんといえば、数多くのゲームやアニメの主題歌を歌い、声優としても活躍中。そして、Elements Gardenもまた、数多くの主題歌や、オリジナル曲を作り出してきた音楽家集団だ。今作は、両者により生み出された楽曲(「片翼のイカロス」「月聖ノ蒼炎曲」等)を集め、更に新曲2曲(「情熱のpartita」「熱情STORY」)を加えたアルバム(全12曲)となっている。
この日の会見では、新曲「情熱の~」を録り終えたばかりの榊原さんと、作曲した菊田大介さん(Elements Garden)が、制作秘話を語ってくれた。
榊原さん曰く「『情熱の~』は、神秘的な感じのメロディで、緩やかに歌う曲。私の中では、あまり歌ったことがない曲だったので、新鮮でした(笑)」とのこと。菊田さんも同曲について「曲を作る時に、ジャケットに神秘的なイメージがあったので、それに沿って、なおかつ榊原さんであまりやったことのないメロディ、リズムを意識して作りました。榊原さんの曲は、結構たくさんやっているんですが、こういう声質で、こう歌うんだなっていうのを、新たに発見しましたね(笑)」と話してくれた。
なお、もう一つの新曲「熱情STORY」は、カードゲーム『モンスター・コレクションTCG』のテーマ曲となるとのこと。こちらは、RPG風味満載の熱い楽曲になっている模様。更に、初回限定版には、PV「片翼のイカロス」を収録したDVDを同梱しているという。ギリシャチックな衣装をまとった榊原さんの歌とダンスが楽しめるぞ。気になるCDの発売は、11月26日となるので、乞うご期待だ!
●新曲に込められた榊原さんの想い!
――新曲「情熱のpartita」は、榊原さんが作詞されたそうですね。
榊原ゆいさん:楽曲が先に出来て、その後からの作詞作業なので、音楽のイメージはもう出来ていたんです。ジャケ写も先にやったので、神秘的なイメージという方向性でした。でも、じゃあ神秘的で何をしようって、最初はちょっと悩んでいましたね。それで、前にElements Gardenさんの1stアルバム「Elements Garden」で、歌わせていただいたことを思い出したんです。Elements Gardenの皆さんが、作詞作曲編曲した曲を集めたアルバムで、しかもその中で新曲を歌わせていただいたことが、すごく嬉しくかったし、皆さんの音楽に対するテンションと情熱が、すごく伝わってきたんですね。だから、私も私なりの詞でやろうとした時、音楽や歌に込められている、作り手側と聴く側の気持ちっていうのを、描いてみたいなって思ったんですね。それからは、結構早く終わりましたね。そして、Elements Gardenさんといえば、神秘的で壮大な楽曲を得意とする音楽家さんが多いんですが、音楽用語に拘っているところもあるんですね。だから、曲のタイトルに“partita(パルティータ)”って音楽用語を入れたんです。これは、楽曲と楽曲が、ほぼ切れ目なしに連鎖していくという意味なんです。私も切れ目なく、これからも作り続けていくというか、そういう気持ちを込めて名付けました。
●感じたのは音符の動き
――歌の中で、気に入っているフレーズはありますか?
榊原さん:1番Aメロの、“嫋(たお)やかなる螺旋律 重なる一粒たちが頬伝う”というあたりですね。“螺旋律”というのは造語なんです。螺旋と旋律をかけて、螺旋のように舞う旋律というか(笑)、音符の動きが見える感じなんです。“重なる一粒たち”っていうのが、音符の一粒一粒が、色んな和音と重なって、私のボーカルと、Elements Gardenさんの音楽と重なって、みんなを感動させたりして、“頬伝う”ようなイメージなんです。ここはビジョンで見えやすかったので、気に入っています。
●菊田さんが語る今回の楽曲!
――菊田さんとしては、聴かせ所はどこでしょうか?
菊田大介さん:やっぱりサビの旋律ですね。ここは、コーラスやハモりも結構入れていて、厚みが出ているんです。でも、強いイメージではなく、むしろ透明なった様なニュアンスになりました。そこは録っていて感動しました。榊原さんの歌い方もそうだったから、すごいなーって思って。
榊原さん:サビの詞のほうも、1番と2番、そして最後に“僕ら”という言葉があるんですが、全部違うんですよ。1番がアーティスト側、2番目が音符ちゃんたちのことで、最後が、私達や、聞いている人達。全部違っていて、その辺の感情もサビには込めています。でも、サビは短くて、あっという間に終わっちゃうんですよね(笑)。
●もう一つの新曲は“熱い”歌!
――もう1曲の新曲は、「熱情STORY」という、『カードゲームモンスター・コレクションTCG』のテーマ曲で、こちらも菊田さんが作曲されたそうですね。
菊田さん:これは結構作るのが難しかったです。アニメやゲームは映像がある分、イメージしやすいんですが、今回はどうしようかと。だから、曲を聴くだけで、映像が浮かぶ仕掛け、曲調とかを意識しましたね。笛や弦、ホルン、ティンパニ等、RPGっぽさを連想させるような楽器で、アレンジを進めていきました。基本的には、アップテンポなシンフォニックロックっていうか。これも今までの榊原さんの中では、あまりない曲調で、あえてそこにチャレンジしています。
――榊原さんは歌ってみて如何でしたか?
榊原さん:いやもう、熱いなって思って(笑)。やっぱり、Elements Gardenさんって、音楽に対して熱い人達だってイメージがあるんで、すごく熱を感じるタイトルだったり、音っていうのが心地良いんです。カッコイイ聴かせるリズムのある歌で、でもやっぱりどこか神秘的なイメージもあって、スゴイいいなあって思って。私、最初は、怪獣みたいな奴らがピギャーって出てくるゲームだと思っていたんですが、違いましたね。HPみたら結構可愛いいのもいたので、勘違いしたまま歌わなくて良かったなと(笑)。
●PV「片翼のイカロス」撮影秘話を公開!
――今回の初回版には、人気曲「片翼のイカロス」のPVも収録されていますが、撮影はどんな感じだったのでしょうか?
榊原さん:シングルCDの時のジャケットが、羽根が生えてて、ギリシャっぽい、白とくぐもった白とで、ちょっと古めかしいイメージだったんです。なので、どうしてもPVもギリシャがイイ!パルテノン神殿的な!って(笑)。大がかりなイメージになっちゃったんですけども、丁度、昔PVを撮った場所に、そういう感じの柱もあったんですよ。PV撮影で、2回同じスタジオにいくのってないことなんですけどね(笑)。それで、うちのダンサー、女子2人、男子2人と一緒に、ギリシャ的な格好をして踊ったんです。なんか、ダンサーの4人とも似合いすぎてて、可笑しくて。それで、男子は裸足のイメージだったので、裸足で踊ってもらったんですけど、足の裏すごい痛くなっちゃってて申し訳なかったです(笑)。PVは、何回も何回も踊るんですね。やっぱり時間との勝負で、下からのアングル、真正面、引き、寄り、中間とか撮りたいカットがあるんで。それが結構、負担なんですけど、みんな頑張って、かなり神秘的なコンセプトを入れられたんじゃないかなと。それと、私も大きな羽根(肩翼)を小道具さんに作ってもらってつけたんですよ。でもそれが重くて、めちゃくちゃ腰が痛くて。でもちゃんと羽ばたいてます(笑)。ファンの皆さんから、「イカロス」のPVが欲しいってよく言われていたので、これで喜んでいただけるんじゃないかと思います(笑)。
『EVERGREEN』/榊原ゆい
2009年11月26日発売
初回限定盤:3,800円(税込)
通常盤:3,150円(税込)
発売元:ブロッコリー
販売元:キングレコード
※初回限定版には、撮り下ろしPV「片翼のイカロス」を収録したDVDを同梱。
※アルバムには「情熱のpartita」「熱情STORY」「片翼のイカロス」「スイッチ・オン♪」「月聖ノ蒼炎曲」「運命のRevolution」「剣の舞」「メロディータイム」「はぴでい♪」「Aqua Voice」「さくらフィロソフィー」「きっと夢と雪でできている」を収録。(順不同)
ブロッコリー公式HP
榊原ゆいOfficialWebsite LOVE×TRAX