TV版の謎が明らかに?『東のエデン劇場版 Ⅰ The King of Eden』アフレコ完了!神山健治監督、木村良平さん、早見沙織さんからのコメントが到着!
2009年10月25日、『東のエデン劇場版 Ⅰ The King of Eden』のアフレコが行われた。本作は、2009年4月~6月まで、フジテレビ「ノイタミナ」枠で放映されたTV版の約半年後のお話。劇場版は2部作となっており、今回のパート1は、11月28日よりロードショー。続くパート2の『東のエデン劇場版 II Paradise Lost』は2010年1月9日より公開する。
TV版では、記憶を無くしていた滝沢朗、奇妙なテロ事件「迂闊な月曜日」、日本を正しき方向へ導く義務を負った12人のセレソンなど、多くの謎やドラマを展開。そして今回の劇場版でも、再び記憶を無くした滝沢、彼を追ってニューヨークへ赴くヒロインの森美咲、新たなセレソンの登場等、先が読めない物語が楽しめるぞ。
この日行われた会見では、神山健治監督、木村良平さん(滝沢朗役)、早見沙織さん(森美咲役)が登場し、アフレコの感想等を語ってくれた。木村さん曰く「皆さんが知っていて、期待している『東のエデン』になっていると思います」とのことだ。今回は、その時の詳しい模様を紹介しよう。
──アフレコを終えて、まず神山監督はどう思われましたか?
神山健治監督:もう一回、みんなで集まれるところまでたどり着いたなと。(木村さん達の)第一声を聞いた時には、とにかくホッとしました。2人の声を想いながら脚本を書いていたが、イメージ以上に“滝沢”と“咲”になっていて、嬉しかったです。
──では、木村さんと早見さんは、久しぶりの『東のエデン』のアフレコは如何でしたか?
木村良平さん(滝沢朗役):収録は久々だったけど、ラジオもやっていたし、『東のエデン総集編 Air Communication』の舞台あいさつなんかもやっていたので、なんだかんだで“滝沢”を演じることが多かったんです。だから、すぐに滝沢に戻れました、というより、忘れる暇もなかったですね。
早見沙織さん(森美咲役):私も、『総集編』の収録をやっていたので、役を忘れることはなかったですね。あと、世界観や、細かい物語の流れを思い出すために、いままでアニメでやってきたことを、見直したりしてましたね。
──今回の収録で気をつけたことというとなんでしょうか?
神山監督:今回は、TV版から約半年後の物語なのですが、特に“半年後”を意識した指示はしてないんです。でも、深刻にならないように、ということを、音響監督の若林さんにお願いしました。映画のストーリー上、深刻になりがちな部分もあるけれど、やっぱり楽しいお話だし、普通の女の子と男の子のお話でもあるので、そこは気をつけてもらいました。
木村さん:今回の滝沢は、また記憶を無くしているんですね。でも、TV版では“何も記憶がない”だったんですが、今回は“感覚的には咲を覚えている”というところがあったので、そこは意識して演じました。
早見さん:咲ちゃんの中には、滝沢くんに対する強い想いがあって、それが彼女を動かしていると思いました。とにかく “滝沢君、滝沢君……”と常に思いながら演技しました。
──では、最後に今回の劇場版の見どころを教えて下さい。
神山監督:どのキャラクターも出番がたくさんありますが、記憶がなく、謎に包まれた“滝沢”とはいったい何者で、どういう動機で、ああいった行動を起こしたのかというのが、この作品の一番の“胆”です。そして劇場版2本を通して見えてくることでもあり、最大の見どころだと思います。あとはその滝沢を追って、ニューヨークへ一人旅立つ咲ちゃんの成長と、滝沢への想いも見どころだと思います。また新たに出てくるセレソンも見どころです。今まではシリアスなセレソンが多かったけど、新しいセレソンは最強におもしろい奴です。
木村さん:お待たせしました!という感じです。皆さんが知っていて、期待している『東のエデン』になっていると思いますので楽しみにしていてください!
早見さん:魅力をあげればキリがなくて、TVの『東のエデン』を観て下さっている方は、劇場でドキドキワクワクして、興奮が抑えられなくなるんじゃないかと思います。1分1秒逃さずに観ていただければと思います。
<公開情報>
2009年11月26日(土)よりテアトル新宿、テアトルダイヤ、ユナイテッド・シネマ豊洲、他にて全国順次ロードショー。
※2010年1月9日(土)からは『東のエデン劇場版 II Paradise Lost』を公開。
配給:アスミック・エース
>>『東のエデン』公式HP
(C)東のエデン製作委員会
イラスト:羽海野チカ