『とある科学の電磁砲』OPは南條愛乃さんを新ボーカルにむかえた“新生” fripSide!「only my railgun」発売直前インタビュー!
独特のサウンド感でアニメやゲームの世界観を広げる楽曲を生み出してきたサウンドメーカー・satさんのユニット・fripSide。8月に声優・南條愛乃さんを新ボーカリストとして迎え、新生fripSideのスタートを電撃発表。その第一弾シングル、TVアニメ『とある科学の超電磁砲(レールガン)』のOP曲「only my railgun」が11月4日にリリースされる。
イントロから疾走する音の旋風が心を熱くさせてくれる。まさにfripSide“節”全開で、そこに南條さんの繊細な肌ざわりながら凛としたボーカルがハマっている。そんなバランス感がアニメとの絶妙に親和して、作品により深く没入するためのナビゲーションにも一役かっている。初回限定盤に収録されるPVは驚きの連続間違いなし!
そしてカップリング曲の「late in autumn」は南條さんも作詞に参加。切ない詞とキラキラした温かみのあるサウンドが新鮮で、まさにエポックメイキング的な1枚になった。新鮮な輝きを放ちながら再始動したfripSideの2人に今回はインタビュー!
●澄んだ伸びやかな声が魅力の南條愛乃さんを迎え、新生fripSideがスタート
――このたび南條愛乃さんをボーカルに迎えて、新生fripSideのスタートとなりましたが、南條さんのボーカリストとしての印象を聞かせてください。
sat:とても伸びやかで澄んだ声だなと。そしてビブラートも非常に上手です。
南條さん:ありがとうございます。 最初に声をかけていただいた時は驚きや不安がありました。でもいろいろ動き始めていくなかで徐々にこの環境にも慣れてきて、これから楽しみながらやっていけるんじゃないかと思っています。
――南條さんはfripSideのサウンドについてどんな印象を持ちましたか?
南條さん:カッコイイけど、きれいな感じの印象がありました。
sat:僕は曲を作る時、サウンドや詞を通じて痛みや喜びという心の情感を表現できたらと常に思っています。今回はfripSideそのままでいける作品に関わらせていただけたことが大きいですね。『とある科学の超電磁砲』は僕も好きな作品なので、テーマ曲を担当させていただいて感無量です。
●「only my railgun」は“科学”と“魔法”が詰まったカッコイイ曲
――「only my railgun」を初めて聴いた時の感想は?
南條さん:科学のエレクトリックな要素と、魔法のファンタジックな要素が詰まっているようなサウンドで、まさに作品のテーマ曲にピッタリだなって。それでいてOP曲らしいカッコよさと疾走感もあって、素敵な曲だなと思いました。
――イントロもかなり派手でスピード感あふれるサウンドになっています。でも歌うほうは大変そうですね。
南條さん:ろれつがまわらなくて大変でした(笑)。
sat:ピッチが速かったり、キーが高かったり難しい曲です。でもギリギリを攻めてるからアグレッシンブなサウンドになったと思うし。僕は洋楽のハードロックが好きで、音符一つに音節が2~3つ入ってくるような、ネイティブな歌唱スピードとリズムを目指しました。歌う人を選ぶ曲ですが、南條さんは期待に応えてくれました。
――サビにタイトルも出てきますが、「こうつながるんだ!」と納得しました。
南條さん:曲名にもある“railgun”はまさに作品を象徴する言葉でもあり、それが曲中に入るのはアニソン好きな私としてはうれしいですね。
sat:アニメ作品のために作る曲なので“railgun”はどうしても使いたかったです。
●アニメに南條さんが出演! Satさんも声優デビュー希望!?
――実際にこの曲がアニメの映像と合わさって流れたのを見た時の感想は?
sat:ヒロイン全員超かわいいなって(笑)。
南條さん:絵がきれいで、動きも滑らかで、超電磁砲を放つシーンもカッコよくて。自分の歌に絵がつくのが初めてだったので感動でした。
――南條さんは作品にも出演されたそうですが……。
南條さん:2話に水泳部員の泡浮万彬役で出演しました。
sat:見たよ!髪が長くて、竜巻を使わないほうの子だよね。
南條さん:そうです!ありがとうございます!!収録現場も和気あいあいとしていて、アドリブが半端じゃない感じで。特に美琴ちゃんと黒子ちゃんが。
sat:いいなあ(笑)。僕も声優デビューしたいんですけど!謎の男Aとか(笑)。(ジェネオンユニバーサルの宣伝担当・Nさん:もし本気なら、本当に出演していただきますよ!)
南條さん:satさんだけに、佐藤さんという名前の役はどうですか?
sat:……レッスンが厳しそうなので、やっぱりやめておきます(笑)。
●PVには作中のキャラも登場。驚きの展開も!
――公式HPでPVの一部を観ましたがかなりミステリアスですね。
sat:アニメの世界観を意識したPVです。登場人物はみんな仮面をかぶっていますが、常盤台中学の制服を着ていて、キャラらしい子も出てきて。
南條さん:髪型とかもこだわってます。
sat:fripSideは、今までガチガチにカッコよく決めたPVが多かったんですけど、それだけだと幅がないな、と。何度でも観てもらえるように楽しいPVにしたのでぜひ限定盤をGETして、フルで観てください。
●南條さん作詞の「late in autumn」は明るく切ない曲!?
――カップリング曲「late in autumn」は、サウンドは明るいけど、詞は切ない不思議な曲ですね。
南條さん:曲が明るめだから余計切なくなるのかもしれませんね。
sat:狙い通り!絶妙なサジ加減を意識しました(笑)リリースされる季節、“晩秋”をテーマに、南條さんにも作詞に参加してもらいました。今回の詩は心に染みますよ。
南條さん:秋という季節と、そこから感じる別れの寂しい温度感、それをfripSideらしい表現に調整してもらいました。
sat:この曲にはfripSideらしい心の痛みの部分や想いが詰まっていて。僕はグッとくる曲が好きなのでとても気に入ってます。
また、南條さんとこの曲を作れた事で、新生fripSideのスタンダードソングがやっと出来上がったと思います。今後にも繋がっていく、そんな気がしました。
南條さん:私も切ない曲が好きで、歌う時も感情が込めやすかったです。
●fripSideはオンリーワンなサウンドを目指す
――今後、fripSideとしての予定、展望がありましたら教えてください。
sat:僕の今までの活動、音楽制作ではこれまでボーカルを、曲を構成する楽器の一部として考えていたところがありますが、南條さんの歌声を聴いてから、歌をもっと前に立たせたいな、と自然に思うようになって。南條さんとの出会いで音楽的な幅も広がって、今後が楽しみです。
南條さん:自分が声優をやっているので、歌い方も芝居寄りなのかなと。歌の技術的なことがわからない分、歌詞の感情を理解して歌うしかできないのでそれがいい方向に出ているのならよかったです。今はまだfripSideとして取り組む事に必死なので、早く環境に慣れて、今後は楽しみながらいい音楽をお届けできたら、と思います。
sat:東京でキャンペーンがあるので、新生fripSideに会いに来てください。そして遠くない未来にワンマンライブができたらと思っています。
――最後にメッセージをお願いします。
南條さん:「only my railgun」は聴いてテンションが上がる曲だと思うので、通勤通学、お出かけの時や気合いを入れたい時に、「late in autumn」は物思いにふけりたい時に是非聴いてみて欲しいです。
sat:でもドライブ中に「only my railgun」を聴くと危険かも。十分に注意してください(笑)。音楽に必要なsoulとガッツを兼ね備えた南條さんと、fripSideにしかできない音楽を追求しながら成長していきたいと思います。
「only my railgun」/fripSide
11月4日発売
DVD付き初回限定盤1,890円(税込)
通常盤1,260円(税込)
発売:ジェネオン・ユニバーサル
>>fripSide公式サイト
>>ジェネオン・ユニバーサル内fripSide公式サイト
>>TVアニメ『とある科学の電磁砲』公式サイト