DVD第7巻にはTV未放送の第13話が収録！史実にはない“if”があったら！？──TVアニメ『戦国BASARA』第13話アフレコ現場でキャストに聞きました！！

　2009年4月より放送され、人気を博したTVアニメ『戦国BASARA』。TV未放映の第13話（OVA）のアフレコが行われた。参加キャストは、長曾我部元親役の石野竜三さん、毛利元就役の中原茂さん、前田利家役の坪井智浩さん、まつ役の甲斐田裕子さん、かすが役の桑谷夏子さん。OVAは瀬戸内を舞台に毛利家と長宗我部家の戦いが描かれる。

　『戦国BASARA』は、カプコンにより発表されたアクションゲームで、戦国時代を題材としながらも史実とは異なるオリジナル性あふれたドラマ展開で人気沸騰。PS2、Wiiなどさまざまなプラットフォームでシリーズ化された。今年の4月にはファン待望のTVアニメ化も実現。TBS、MBSほかで放送され、昨今の歴史ブームにも乗ってゲームと同様人気を博す。放送は6月いっぱいで終了したが、早くもTVアニメ第2期シリーズ製作決定も発表されている。

　第13話では、中国・四国地方、瀬戸内を舞台に西日本屈指の戦国大名、毛利氏と長我部氏の激突が描かれる。もちろん史実にはない戦いであるが、実現したらどうなるのであろうか？　『戦国BASARA』ならではのタッチで描かれる歴史ロマンに多くの注目が集まる。

　取材はアフレコ終了後に行われ、メインキャストのみなさんよりコメントが寄せられた。毛利家、長宗我部、さらには前田家にスポットを当てたという第13話の魅力をキャストはどう語ってくれたのか？　以下にコメントを紹介していこう。

●舞台は瀬戸内海。毛利と長曾我部の戦いの火蓋が切られる！？

――収録を終えてみて、演じた役の印象についてお聞かせください。

石野竜三さん（長曾我部元親役）：アニメではなかなか出番のなかった長曾我部が、13話にして本格的に活躍します!ようやく世間様の目に触れられる機会が与えられて嬉しいです。次のシリーズでは待っていろよという気持ちでいっぱいです。
　長曾我部、毛利それぞれの立場でにらみ合っているところから始まります。そこではついついやりすぎてしまった自分がいましたが（笑）、新鮮な印象のある長曾我部を見てもらえるのではないかと思います

中原茂さん（毛利元就役）：毛利は変わらず冷たい男でした（笑）。すべてを己が野望のための捨て駒と考えている、彼らしさが存分に示された13話になりました。また、13話にしてようやく毛利にも働き場所ができたのかなという思いもあります。
　戦いのシーンはやはり見どころがいっぱいです。毛利と長曾我部の繰り出す技は見ごたえ十分ではないかと思います。
　自分以外はすべてが捨て駒と考えている毛利ですが、長曾我部元親と前田慶次はいい人で、その対比がとても面白いのではないかと思っています。

坪井智浩さん（前田利家役）：普段は難しいことをまったく言わない利家が、説得をする役目を負うことになり、見事に失敗しています（笑）。前田家は前半で説得に失敗すると、あとは役目を終えて瀬戸内の戦いを見守ることになります。前半の説得部分では利家は頑張ったのですが、どうしてもまつが前面に出てしまい、彼女の血の気の多さに失敗したのかな？　と思っています（笑）。でも十分に楽しませていただきました。

甲斐田裕子さん（まつ役）：ゲーム本編やTVアニメではまつはお笑い担当でしたが、今回はまじめに働いています。まじめ担当だった分、セリフの量もとても多く、また言い回しも難しくてついていくのに一苦労でした。

桑谷夏子さん（かすが役）：かすがと夢吉の2役を担当させていただきました。とにかく夢吉の力の入れ具合がものすごくて、アドリブの量も多く、よく動いていました。また今回のかすがはお笑い担当で、その登場からして笑ってしまうほどでした。


――第13話の見どころとファンへのメッセージをお願いします。

石野さん：前田、毛利、長曾我部、それぞれの立場で思うことを形にしていこうと、一生懸命行動を起こしていくのですが、それが思うに任せないところにせつなさがあると思います。
　策を弄する毛利！　その策を超えるものを出せるのか長曾我部！！　それぞれがよかれと判断して行動を起こしていくさまをじっくりと見ていただければなと思います。戦いのシーンは私自身楽しみの１つです。

中原さん：瀬戸内の2人がメインの今回。戦における富岳（ふがく）がとても気になります。思わずほしくなってしまいました（笑）。その富岳が活躍する毛利、長曾我部の戦闘シーンは、きっと見ごたえのあるものになっていくと思いますのでどうぞご期待ください。

坪井さん：瀬戸内2人の戦いと慶次の活躍はメインとなる13話ですが、見どころは夢吉だと思います。とにかくいろんな技を繰り出していて、実は最強なのではないかと思うほどです。あと、笑いを取れるのは春日の登場シーンですね。

甲斐田さん：30分ものとは思えないほど台本は厚かったです。セリフも凝縮され、そこに感情を込めて精一杯演じましたので、そのスピード感はきっとすごいことになっていると思います。ぜひ堪能して味わっていただければ嬉しいです。

桑谷さん：前田夫妻のほのぼのとした夫婦ぶりが一転、これまでに見られないようなまじめな武将としての一面を見せてくれます。私自身とても新鮮でしたので、きっと貴重な1コマになるのではと思っています。
　『戦国BASARA』と言えば戦闘シーンが見所の1つですが、長曾我部と毛利の戦いはお勧めの1シーンです。このOVAを見て、TVアニメの最終話を見ていただければ、納得していただける部分がたくさんあると思いますので、ぜひご覧になってみてください。

DVD第7巻『戦国BASARA 其の七』（第13話収録）
2010年1月6日発売
4,725円（税込）
発売：松竹 映像商品部
販売：ポニーキャニオン

＜STAFF＞
原　作：CAPCOM（『戦国BASARA』シリーズ）
原作監修：小林裕幸(CAPCOM)、山本真(CAPCOM)

監　督：川崎逸朗
シリーズ構成：むとうやすゆき
キャラクター原案：土林誠／CAPCON
キャラクターデザイン：大久保徹　
美術監督：吉原俊一郎
色彩設計：広瀬いづみ
特殊効果：村上正博
3D監督：佐藤敦
撮影監督：大庭直之
編集：今井大介
音響監督：岩浪美和
音楽：澤野弘之
アニメーション制作：プロダクションI.G

＜CAST＞
伊達政宗：中井和哉
真田幸村：保志総一朗
織田信長：若本規夫
片倉小十郎：森川智之

長曾我部元親：石野竜三
毛利元就：中原茂
前田利家：坪井智浩
まつ：甲斐田裕子
かすが：桑谷夏子
前田慶次：森田成一
お市：能登真美子
明智光秀：速水奨

>>『戦国BASARA』公式サイト

(C)CAPCOM／TEAM BASARA

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