7年間続いたラジオが今回遂に終了!? Webラジオ「SPIN OFF 乱童」第2回目収録現場にてパーソナリティの皆さんにインタビュー!!
2009年10月に東京・銀河劇場での初演で多くの声優ファンや舞台ファンを熱狂させた舞台“シャーマンビジネスマン「乱童 RAN-DOH」~Voice in City~”。人気劇団「扉座」主宰者・横内謙介氏が企画・演出を手がけ、横内氏が劇作家の上原英司氏と共同で脚本を書いたオリジナル作品だ。
森田成一さん、高橋広樹さん、三木眞一郎さんら人気声優陣をメインに据え、扉座の役者陣も出演するこの舞台が2010年1月、青山劇場に劇場を移し、再演される。
再演を迎えるにあたり、アニメイトTVでWebラジオ配信が決定。メインキャスト3名をパーソナリティに迎え、舞台の制作秘話などを聞かせてくれる。
今回、ラジオ第2回目の収録現場にお邪魔してメインパーソナリティの三木さんと……と思いきや、登場したのは“からすみ なめろうさん”とほかキャサリン、オリバー、ペーター、キムキムと外国人の皆さん!?そして、いきなり最終回!? どんな内容なのか、気になる人はインタビューをチェックしてラジオを聞いてみよう!
――まずは、収録を終えての感想をお願い致します。
からすみ なめろうさん:Webラジオ「くだらナイト」……長くやってきて今日が最後の収録だったわけですが、ずっとこのメンバーでやってこれたのは凄く嬉しいですし、聞いて頂いていれば分かると思うんですけど、遠慮のない感じでやってこれたのは、みんなの信頼感のなせる技だと思います。
女子2人、男子3人と大人数というラジオも業界的にはなかなか珍しいので、方々から「楽しんでるよ」的なハガキとかも頂いていたので、今回で終わってしまうのは残念ですが、やりきった感でいっぱいです。
キャサリンさん:急に最終回ということを聞いたので、まだちょっと動揺しているんですけど、本当に楽しい!の一言でした、このラジオの収録は。みんな仲良くやってきました。だから、もう終わってしまうのは寂しいですけど、是非、最終回も、これまで同様、聞いて頂ければ嬉しいです。
オリバーさん:僕がこの業界に入ってすぐにこのラジオをやらせてもらったんです。なので、僕はこのラジオと一緒に成長してきたと言っても過言ではないんです!このラジオをやってきた中で、皆さんから色々なものを頂いて大きくなりました。それと共にリスナーの皆さんもこんな僕たちに愛想をつかさずよくついてきてくれたなと思います(笑)。リスナーさんと共に楽しみながらここまで歩んできて、一緒に楽しみました。本当にいい番組に出会えたなと思います。
ペーターさん:終わってしまうというのが本当に寂しいです。今まで長年やってきたこともあって本当に楽しい現場だったので、この最後の1回を噛み締めてじっくり聞いて頂ければ嬉しいです。僕、個人的には、キムキムのぽろっと漏らす一言が超オススメなのでそこをじっくり聞いて頂きたいです。
キムキムさん:非常に楽しくお仕事させて頂いて、漢字も大分読めるようになりましたし、このメンバーで色々とお勉強もさせて頂き、成長させて頂きました。今日、いきなり「おしまいです」といわれて、ぶったまげました。
一同:(笑)
キムキムさん:でも、またお芝居でみなさんと再会できるのが楽しみです。
――Webラジオ「くだらナイト」は約10年続いてきたラジオですが、最終回を迎えるにあたって今までどのような感じでラジオをやってきたのか、今、改めて教えて頂いても宜しいですか?
からすみさん:最近はリスナーのみんなもよく聞いてくれているから言わなくなったけど、それぞれ舞台をやったり声優をやったりと、バラバラなことをしている人が集まってラジオをやっています。世の中、バブルが弾けて以降、あまり活気がないじゃないですか?だから、真面目な番組をやってもしょうがないなと思って、僕らが馬鹿なことをすることでみんな喜んでくれればいいし、これだったら参加出来るでしょう?一般的に馬鹿なことにみんな参加したいと思ってもなかなか参加できないし。だったらいつでも家で楽しめるWebラジオでみんな揃って楽しもうぜ!って。それなら外国の人でも楽しめるし、実際、キャサリンもオリバーもペーターもキムキムもみんな外国人なのに一緒に出演して楽しんでくれているし、コーナーも立ち上げてはなくなり、立ち上げてはなくなりを繰り返して、最終的にはハガキのコーナーになりました。
その中で、最初リスナーでハガキ職人だった高橋(広樹)君が殿堂入りした彼がラジオを持つっていうね。まぁ、色々ありますよ長く続くと。
――今までの収録の際の思い出や面白エピソードはありますか?
からすみさん:ペーターがちょいちょい遅刻することかな。
一同:(笑)
キャサリンさん:ペーター改めギリにしようかなって。
ペーターさん:やめて!でもイメージ悪いですけど、本当に遅刻します。大体、スタジオまで全力で走ってくるっていう感じで。ちなみに、今日も駅からスタジオまで走ってきましたよ。「もう本当にどうしよう」って思いながら来ます。
からすみさん:オリバーはどう?収録していて何か思い出とかある?
オリバーさん:う~ん…とにかくおなか減るんですよね~
からすみさん:知らねぇよ!
オリバーさん:(笑)マイクって結構音を拾うので、例えばキムキムが喉鳴ったりするとそれを録ってしまうんですよ。で、そんな中おなかがぐるぐるぐるってなることが多々あり、逆にご飯食べ過ぎるとお腹壊して胃じゃなくて腸の方がぎゅるぎゅる鳴っちゃって。でも仕方ないじゃないですか?それなのに怒られるから、「じゃあ僕はご飯食べなきゃいいの!?」って、1回キムキムと揉めたんですよ。
からすみさん:その時、キムキムはどう思ったの?
キムキムさん:じゃあしょうがないよ、って。
ペーターさん:揉めてないじゃん!!
オリバーさん:違うよ!どうにかしてよ!!って揉めたんだよ!!
ペーターさん:言うほど揉めてないじゃん。
からすみさん:キムキムは揉めているつもりじゃないんだよ。アドバイスだったんだよ。
キャサリンさん:ほら、その時のキムキムはまだ日本語がよく分からなかったから。
オリバーさん:そっか…それがあったのか…!
キムキムさん:ちょっと食い違ったかもしれないヨ?
オリバーさん:ゴメンね~収録してると仲良くなるから、色々と分かってくれてるのかなって思ってたからさ。ちょっと言葉が足りなかったのかもしれないね。
キムキムさん:国の、カベがアッタヨ?
一同:(笑)
からすみさん:キャサリンはどう?
キャサリンさん:そうね。ラジオみたいに面と向かっていないお客さんたちと、というお仕事はこのラジオだけだったので、それが長寿番組になって嬉しいですね。まぁ、広がらなかったけど(笑)。
オリバーさん:ていうか、キャサリンは自分があまり喋れなくて、マイク前で緊張しちゃってさ。だからあんまり喋らないような何かおかまキャラみたいなさ。
キャサリンさん:何よ、私、出身は新宿だからね。新宿生まれの新宿育ちだから!
からすみさん:でも、喋れないのにラジオの仕事を受けたってことが凄いよね?自分に厳しいよね?
キャサリンさん:そう?今までやったことのないことにチャレンジしてみようと思って。
からすみさん:だから、俺、キャサリンが知り合った頃、こいつ1人だけ「くだらナイト」じゃなくて「しゃべらナイト」にした方がいいんじゃないかなって。
キャサリンさん:ね?本当にみなさんいい人ばかりで、今じゃこんなに仲良くなっちゃってね。本当に素敵な番組です。
キムキムさん:私は、まだみなさんと打ち解けていない時に、キャサリンさんのことを「おかま」ってみんなが言っていたので、本当なのかな?って信じたことがあります。でも、長くお付き合いしていく中で女の子だって確認しました。
キャサリンさん:キムキムはさぁ、つっこんじゃいけない所につっこむからさぁ。
キムキムさん:あ!シマッタ…
一同:(笑)
――またこのメンバーでラジオをやるとしたらどのようなラジオをやりたいですか?
キャサリンさん:1回、堅いのやってみたいよね?
からすみさん:じゃあ、1回、FMラジオっぽいのをやってみようよ。って駄目かな?
ペーターさん:う~ん…
からすみさん:1回も出来なかったのは公開録音なので、やりたかったですね。スタッフさんとも、色々と話をしてスポンサーさんは「お金なら出してもいいよ。お金ならあるよ?」って言ってくれたんですけど、なかなかみんなのスケジュールが合わなくて。復活する時は公録でみんな集めて、やりたいですね。
キャサリンさん:週1でやっていたものが急になくなるなんてね。ファントムバンクさんにお願いしてまた復活してほしいですね。
キムキムさん:漢字、大分、ヨクナッタネ。
ペーターさん:何かの病気みたい(笑)
キムキムさん:病気ジャナイヨ…(涙)
からすみさん:(笑)
初め、収録する時にはこんなに面白くなるって思わなかったんですよ。僕は最年長だし声かける立場だから。僕はみんなを色々と見て、このメンバーとやりたいなと思ったメンバーに声をかけて集めたので。このメンバーでよかったなって、今、改めて思いました。
――ちなみに、このメンバーを選んだきっかけというのは?
からすみさん:舞台見させてもらったり、様々ありますね。キムキムは韓国食堂に行った時にアルバイトしたんですよ。
キムキムさん:うん。懐かしいネ。
からすみさん:で、その時に見かけて「この子、面白いな」って。何が面白いってちょいちょい忘れちゃうんですよ。何回も食堂に通って会っているのに、「久しぶり!」って声をかけると「はじめまして」って言われるのがおかしくてこの子はいい!と。
ペーターさん:舞台の顔合わせでお会いしたんですよ。からすみさんが隣に座っていて、その流れで…その時は、なめろうさんはベテランの方なので、ペーター的には凄く緊張して、挨拶した程度だったんですけど、ペーターとしてはこの人と何かやりたいな!と思ったので、思い切って声をかけたことがきっかけです。
オリバーさん:僕は元々、ミキサーやってたんですよ。色々とやっていて、演者さんと話していて、「ラジオ番組、作りたいね」って話があったんです。で、僕は自分ひとりでなりきって声色を変えたりして、録ってたんです、遊びで。そしたら、それをたまたま見られたんです。「お前、おもしろいな」って話になって、僕も勘違いをして作る方から演じるほうにいってみようかなって思って、ここにいるんですよ。
――さて。お話は変わりまして、舞台についてお聞きします、今回の舞台はどのような内容なのでしょうか?
三木眞一郎さん:2009年10月に銀河劇場で行なわれた“シャーマンビジネスマン「乱童 RAN-DOH」”に10年ぶりに出演しまして、今回行なわれるのはその舞台の再演になります。スケールアップした内容になっていると思います。前回、見れなかった方も、今回は劇場が大きいのでチケットも取りやすくなっていると思います。
藤原祐規さん:今回再演ということで、初演よりもいいものにしないといけないというプレッシャーの中、みんな頑張っていると思いますので、スケールアップは確実だし、おまけもあるし、まだ何をやるのか分からないんですけど、歌とか踊りとか色々とあると思います。僕たちも皆さんを楽しませる気、満々で頑張りますので是非、来て下さい!
小牧祥子さん:役柄的に声優さんだったり舞台役者さんだったりと色々なことをやっている人が集まって、ある意味“異文化交流”になっていっています。そんなみんなが起こす「化学反応」が見所ですね。あとはプラスアルファでお正月ならではのことをやるようなので、役柄を維持したままやれるのか…乞うご期待!
上原健太さん:銀河劇場でやらさせて頂いた時に、お客さんから凄いエネルギーを頂いたんです。それによって演者も楽しく舞台を踏めたというのが、僕の中でも一番大きな所なんです。今回、本番始まる前から再演のお話があったようなのですが本番終わってから再演を考えたら、本当に嬉しくて、「あぁ、また出来るんだ」って。また、それとは別に初演を終えてみて出来なかったこととか反省点があったので、それを生かしつつ、頑張っていきます。
鈴木崇乃さん:再演ということで、それぞれがそれぞれにバージョンアップというかレベルアップを胸に挑むと思うので、更にパワーアップした舞台になると思いますし、レビューショーをやるということなので、とても華やかなものになるだろうと思います。私は華やかなものが大好きなのでとても期待していますし、2010年のスタートを気持ちよく切れるように頑張ります!
――最後にファンの皆様へのメッセージを三木さんからお願いします。
三木さん:シャーマンビジネスマン「乱童 RAN-DOH」の初演が終わり、いよいよ再演が始まります。そして、スピンオフ企画として期間限定のラジオをやっています。でも、本当にスピンオフし過ぎた所にラジオがあるので、普通に聞いてもらえればいいかなと思います。気軽に聞いて下さい。
あと、舞台を見るきっかけは何でもいいんです、舞台って興味がなければ早々足を運ばない所なので、声優ファンでもいいし、役者ファンでもいいので、とにかく足を運んで頂ければ舞台の面白さがきっと分かると思います。初めて舞台を見るという人も楽しめます。テンポがよく飽きることがない仕上がりになっていると思いますので、「舞台って何?」「初めてだけど見に行ってもいいの?」という人はとにかく来て下さい。年の初めに見て頂けるのがこの舞台だったら、僕たちはとても嬉しいですし、後悔はさせませんので、是非、お越し下さい!
■シャーマンビジネスマン「乱童 RAN-DOH」~Voice in City~
公演日・会場:2010/1/3(日)~5(火) 青山劇場 (東京都)
出演:森田成一/高橋広樹/藤原祐規/小牧祥子/伴美奈子/岩本達郎/庄司宇芽香/西村陽一/鈴木里沙/上原健太/高木トモユキ/上土井敦/新原武/串間保彦/鈴木崇乃/平嶋夏海[AKB48(渡り廊下走り隊)]/三木眞一郎
企画・演出:横内謙介
脚本:横内謙介・上原英司
<舞台あらすじ>
賀茂乱童は、修験道の祖・役小角(えんのおづぬ)の末裔にして、先祖から受け継いだ式神「前鬼」を使役するフリーの修験者。
空海の流れをくむ名門仲間の僧侶・佐伯是空がビジネスの才を発揮して優雅な生活を営んでいる反面、ジリ貧の乱童は、駆け落ちカップルの結婚式から、ペットの供養、心霊写真の鑑定、訳ありの葬式など神仏問わず格安で請け負っては日銭を稼いでいた。
そんなある日、マネージャー代わりの前鬼が大手デパートから耳よりな仕事を取ってくる。それとは真夜中になると動き出すと噂されている、婦人服売り場のマネキンのお祓いだった。ちょろい仕事だとばかり、目をドルマークにして挑んだ乱童であったが――
■Webラジオ「SPIN OFF 乱童」:アニメイトTV
パーソナリティ
森田 成一:賀茂 乱童 役(第1回)
三木 眞一郎:皇 春樹 役(第2回)
高橋 広樹:弓削 仁鏡 役(第3回)
>>扉座 公式サイト
>>レイネット