「only my railgun」が09年の台風の目となったfripSideにインタビュー――新曲「LEVEL5-judgelight-」は「よりfripSideらしい曲になりました」
09年に“新生”したfripSide。新たなスタイルで発表された第一弾シングル、TVアニメ『とある科学の超電磁砲』のOPにもなった「only my railgun」はチャート3位の記録的な大ヒット。アニメとともにムーブメントを巻き起こしつつある今、彼らが続いて世に放つのが「LEVEL5-judgelight-」だ。2月17日にリリースされる本楽曲もまた『とある科学の超電磁砲』の新OP曲。メロディアス&アグレッシブ&カッティングエッジなトラックを、柔らかさをもちながら芯の通った“南條ボーカル”が駆け抜ける、2010年の彼らの未来を象徴するような1曲になった。
今回アニメイトTVでは、PV撮影直後の2人にインタビュー。シーンの先端をさらに走りゆく彼らの“今”に迫った!
●大ヒット後のシングルも高みを求め、100曲制作した厳選の1曲
――「only my railgun」が3位を記録する大ヒット。おめでとうございます!
南條愛乃さん(以下南條):最初は実感がなかったんですけど、友達、家族、親戚、お仕事関係の方から「よかったね」とたくさんの祝福の連絡をいただいて。「3位になったことで喜んでくださる人がいるんだ」と感じられて嬉しかったです。
satさん(以下sat):目をつぶってバットを振ったらホームランを打っちゃったみたいな(笑)。いろいろな偶然がいい方向に重なった結果だと思います。楽曲だけでなく、『とある科学の超電磁砲(以下『レールガン』)』という作品とのめぐり逢い、タイミング、PVの制作スタッフ、マギー審司さん(笑)、この曲に関わってくださったすべての皆さん。もちろん、南條さんの加入も大きかったと思います。
――そして2月17日に新曲「LEVEL5-judgelight-」が発売されます。前作がヒットしたことで新曲への期待値も高く、プレッシャーも大きかったのでは。
sat:このために100曲ほど作りました。自分が求める全てを入れられないと納得できないんですよね。そこまでしなければ今の時代、満足してもらえないと思うし。その結果、200%fripSideらしさが出た自信作になりました。
●「LEVEL5-judgelight-」は『レールガン』の作品性とfripSideらしさを掘り下げる
――今回も『レールガン』の新OP曲になりましたが、どのようなコンセプトで作られたんでしょうか?
sat:「only my railgun」は『レールガン』を知っていただくためのフックになる曲で、打ち上げ花火のように華やかに、御坂美琴のキャララクター性を打ち出した楽曲でした。今回は第2クールの主題歌ということで、音楽性も作品についても更に深さを追求しました。よりfripSideらしくなったというか。
南條:「only my railgun」で『レールガン』のOP曲としても、新生fripSideの曲としてもインパクトを与えて、興味を持ってもらえたら、今度はfripSideのもっと深い根の部分を楽しんでもらえたらいいかなって。
――聴いた時、本当にfripSideらしい楽曲だなと思いました。キャッチーでスピード感のあるサウンドで、ちょっぴり切なさもあって。
南條:曲をもらった時、ドラマチックな展開だなと。どちらもテンポが速い曲だけど、イメージ的にはバラードに近い印象があります。
sat:僕が地で作るとこういう曲になるんですよね。そして、いろいろな角度から様々な聴こえ方、感じ方ができる曲になったかなと。
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●作詞は初のfripSide名義!
――今回、作詞はfripSide名義で、お二人で作詞されたそうですが……。
南條:事前にシナリオを読ませていただき、私がまず詞を書いて……。
sat:もらった詞を僕が地ならしする感じで完成させました。
南條:第1クールは美琴をクローズアップしている印象を受けましたが、第2クールでは一緒にいる黒子や初春、佐天から見た美琴の強さや女の子らしさへのあこがれが描かれてる気がして。またキャラ達が日常の中で落ち込んだり、空回りした時、近くにいる人が助けてくれているところなど、魔法や超電磁砲以外の日常生活に私達が共感できる部分もシナリオに描かれていたので、うまく表現できたらいいなと思いました。あと私は夢や希望に対して想いが強いほど実現するんじゃないかと思っていて、そんな部分も書いてみました。
――ちなみにこの曲のタイトルを考えたのは?
sat:僕です。“judgelight”は“judgement”と“light”の造語で、美琴のレールガンから発する光が裁きを連想させる部分もあるし、美琴に対するあこがれ、信頼、絆が集合体として彼女を中心に集まる正義の光の意味もあるし、いろいろな想いを込めて付けました。
●PVは海外ロケ、ベールに包まれた映像は公式サイトをチェック!
――PVも撮影されたそうですが、今回はどんな映像になったんでしょうか?
sat:前回は全編スタジオでしたが、今回は海外ロケで素晴らしい景色の中で撮影しました。カット数も前作を上回りました。どこで撮ったかは秘密です。宣伝担当は「Google Earthで探してみよう!」と言ってました(笑)。
南條:トップシークレットで(笑)。撮影2日、移動2日の一大映像で、もちろんサプライズもあります。ぜひ大きな画面で観てほしいです。公式サイトで近日、観られるそうなので楽しみにしていてください。
――気になるカップリングはどんな曲になりそうですか?
sat:現在、制作中ですが、「LEVEL5-judgelight-」とは違う、冬らしい曲になります。fripSideファンが聴いたら「satらしいな」ときっと思うでしょう。個人的にも夏の曲より冬の曲のほうが得意なので(笑)。
――最後に皆さんへメッセージをお願いします。
南條:今回もfripSideらしい曲と映像になったのでぜひ楽しんでください。2010年のお仕事はPV撮影からスタートして、しかも初の海外ロケ。得るものがすごく大きかったです。この勢いで充実した1年になるよう頑張ります!
sat:本当にこん身のシングルができました。『レールガン』のOP曲としても、fripSideの2010年のスタートする曲としても、たくさんの方に聴いていただきたいです。今後もいろいろな活動を、リスナーの皆さんと楽しく、していけたらいいなと思っています。今年もfripSideをよろしくお願いします。
>>fripSide公式サイト
>>とある科学の超電磁砲<レールガン> 公式サイト