春の新作OVA『殿といっしょ』OP&EDレコーディングレポート!戦国武将ギャグアニメの主題歌は、鈴木達央さん演じる伊達政宗の眼帯ソングでキマリ!
去る2009年12月23日、都内スタジオで、OVA『殿といっしょ』(2010年3月25日発売)のOP&EDのレコーディングが行われた。今回歌ったのは、本作で伊達政宗を演じる鈴木達央さんだ。
『殿といっしょ』とは、原作・大羽快氏の戦国武将ギャグ4コマ漫画をアニメ化したもの。なんでも眼帯基準に考える伊達政宗、放火マニアの織田信長、男だけど萌えキャラ化している長宗我部元親、上杉謙信を想って頬を赤らめる武田信玄などなど、ぶっ飛んだキャラクター達が大活躍している。これまで2枚のドラマCD発売を経て、ついにアニメ化となったのだ。
この日のレコーディングでは、鈴木さんがOP曲「いつでもココロに眼帯を」と、ハミングで構成されたED曲「(タイトル未定)」を熱唱。更に、OPのコーラス部分のディレクションを鈴木さんが担当していた。コーラスはスタッフ有志により行われ、千本ノックよろしく何度も録りを重ねていく。真剣に、そしてどこか和やかな雰囲気が漂う現場であったぞ。全ての収録を終えた後、主題歌について鈴木さんは「最初に詞や曲を聞きながら、ずっと作品の中の“伊達っぽさ”を出したいなって考えていました」と話してくれた。そしてED曲は、「もしも伊達政宗が歌ったら」という想定で臨んだという。いったどんな歌になっているのか、是非ともOVAで確かめてほしい!
そして、今回は鈴木さんに突撃インタビューを行ったので、以下に詳しく紹介しよう!
●伊達っぽさが出ている歌!?
――最初に、OP曲について気をつけたことというと何でしょうか?
鈴木さん:伊達政宗という役から外れないように、作品の中の“伊達っぽさ”を曲の中に出せたらいいなと思っていました。さほど考え込む事もなく、どこでそれを出していこうか、歌詞を見ながら、曲を聞きながら、考えていましたね。だから、歌には伊達っぽさは出ていると思います(笑)。
――そして、ED曲では鈴木さんのハミングで構成されているとか。
鈴木さん:もし伊達が歌ったらどうするんだろうと考えて、3回くらい録ったんです。伊達がなんとなく歌ってみたけど全然歌えなくて、そこからだんだんリズムが分かってきて、最後のところで、自分の好きな言葉を入れたら楽しいんじゃないだろうかって思い、入れたらクセになった、っていうストーリー仕立てでハミングしてみたんです。分かりづらいかもしれないですが、自分の中では、すごく出来上がったストーリーがあります。
――鈴木さんの頭の中では、歌詞みたいなものが出来ていたりするんですか?
鈴木さん:歌詞というか、メロディを追いかけているだけなので、あの人(伊達政宗)は、基本的に人のいうことを聞かないし、既存のものがあったとしても、全くそういうものに興味を示さない人なので、好きに歌ってるんだろうなって思います。なんかもう、歌詞カードとかは見ないタイプですよ(笑)。
――(笑)。では、この作品の伊達政宗についてですが、ドラマCDではどんな風に演じていたんですか?
鈴木さん:(ドラマCDの)台本をいただいた時、昨今流行の歴史ものなんだ、嬉しいなって思いました。ギャグものだとは聞いていたんですが、思った通りぶっ飛んだ話でした。それで、あんまり自分の中で芝居の幅を決めたくなかったので、なるべくふり幅のあるキャラクターにしたいなと思っていたんです。基本的に、何を考えている人か良く分からない人にしたかったですね。それは原作を読んでもそうだったので、ある種のよく分からなさ、理解不能さっていうのが出ていればいいなって思ったんです。
●“理不尽”パワー全開作品!?
――もうOVAのアフレコは終わっていますが、ドラマCDの時と比べて、演技を変えてみたことなどはありましたか?
鈴木さん:ドラマCDの時には、完全に単発のつもりでやっていたので、アニメになることを想定せずにキャラ作りをしていたんです。だから全くもって予想外な感じでした。アニメのアフレコをやらせていただいて、ドラマCDでやったくだりが映像になったりしたんです。そこでアニメ独自のエッセンスが加えられて、そこにどう自分でまた味付けしていこうかなと思っていました。個人的には肖像画に変わるところが好きでした(笑)。
――この作品自体の魅力とはなんでしょうか?
鈴木さん:これはあくまで僕の主観なんですが、僕は結構、そういう“理不尽な振る舞いをされているもの”とかを見るのが好きなんです(笑)。そういう“理不尽さ”が、あの作品の強さなのかなと思いますね。
――では最後にファンの皆さんへひとことお願いします。
鈴木さん:何の間違いか、僕がOP曲とED曲を楽しんで歌わせていただきました(笑)。最初は、織田信長が主役だと思っていたので。でも、それが今回、伊達だっただけで、実は全員主役、全員攻撃みたいな作品ですね。だからアニメもですね、4コマ漫画っていうのはテンション命!というのが、如実にアフレコ現場でも出ていたと思います。そして、アニメにはどうやらGACKTさんも出ていらっしゃるようでして。少しだけご挨拶させていただいたんですが、すごく素敵な方でした。それがどういう風に作品に繁栄されているかが、今から楽しみです。色んな要素を含めて、『殿といっしょ』は楽しい作品になっています。是非是非、気になった方は、お目に留めていただければなと思います。
<発売情報>
DVD■『殿といっしょ』
2010年3月25日発売
価格:3990円(税込)
発売元:ギャザリング
販売元:メディアワークス
※初回生産特典:原作者・大羽快氏描き下ろし漫画付きアフレコ台本
※毎回特典:ビジュアルコメンタリー(監督&キャスト)
<STAFF>
原作:大羽快(月刊コミックフラッパー連載/メディアファクトリー刊)
監督・脚本・絵コンテ:まんきゅう
音楽制作:フロンティアワークス
制作:ギャザリング
製作:殿と製作委員会
<CAST>
伊達政宗:鈴木達央
片倉景綱:小野大輔
伊達成実:杉田智和
長宗我部元親:能登麻美子
武田信玄:長嶝高士
直江兼続:立花慎之介
明智光秀:平川大輔
森蘭丸:小林ゆう
織田信長:黒田崇矢
上杉謙信:GACKT(友情出演)
オープニングテーマ曲「いつでもココロに眼帯を」/鈴木達央
エンディングテーマ曲「(タイトル未定)」/鈴木達央
CD■ドラマCD「殿といっしょ」
発売中
価格:3150円(税込)
発売元:フロンティアワークス
販売元:メディアファクトリー
CD■ドラマCD「殿といっしょ」2
発売中
価格:3150円(税込)
発売元:フロンティアワークス
販売元:メディアファクトリー
>>OVA『殿といっしょ』公式サイト
>>コミックフラッパー.com
>>FRONTIER WORKS公式サイト
>>メディアファクトリー公式サイト