劇場版『涼宮ハルヒの消失』ついに公開!シネマサンシャイン池袋での初日舞台挨拶をレポート!平野さん「これがハルヒの集大成」
2010年2月6日、劇場版『涼宮ハルヒの消失』が全国公開され、公開館の1つであるシネマサンシャイン池袋では、キャスト&監督による舞台挨拶が行われた。
いまやラノベ・アニメファン以外にも広く知られるところとなり、00年代を代表する国民的タイトルとなった『涼宮ハルヒ』シリーズは、03年のライトノベル版の発表以降、06年のTVアニメでの人気爆発。関連音楽タイトルのヒットという波及効果と、メインキャスト陣の大ブレイクと、次々に歴史を変えてきた。
今回映画化された『涼宮ハルヒの消失』は、原作シリーズのなかでもダントツで高い評価を受ける屈指の“名作”。それだけに映像化のリクエストは以前から高かった。09年のTVアニメ2ndシーズンでも、映像化を期待されたが、製作サイドが選んだのは“劇場版”という選択肢。
高い評価を受ける原作だけに劇場版のクオリティで完成させようというスタッフの意気込みで、今回なんと163分というボリュームで完成した『涼宮ハルヒの消失』。その圧倒的な完成度をいち早く、そしてメインキャストに会おうと、シネマサンシャイン池袋前には長い行列が出来ていた。
物語でハルヒたちが通う県立北高校の制服に身を包んだ、谷口役の白石稔さんと国木田役の松元恵さんの司会ではじまった舞台挨拶。登壇したのは涼宮ハルヒ役の平野綾さん、キョン役の杉田智和さん、長門有希役の茅原実里さん、朝比奈みくる役の後藤邑子さん、古泉一樹役の小野大輔さん、朝倉涼子役の桑谷夏子さん、鶴屋さん役の松岡由貴さん、キョンの妹役のあおきさやかさんに、石原立也総監督と、武本康弘監督と豪華なメンバーとなった。(詳しい模様は次ページでご紹介)
劇場版『涼宮ハルヒの消失』は全国の劇場にてロードショー中。上映館など詳しい情報はhttp://www.haruhi.tv/fanclub/syoshitsu.htmlでチェック!
また「アニメNewtypeチャンネル」では『涼宮ハルヒの消失』感想投稿を受付中。twitterでも感想を募集している。応募された感想は「月刊ニュータイプ」で掲載される可能性もあるとのこと。募集期間は2月6日正午より2月28日まで。詳しくはhttp://anime.webnt.jp/nt-news/?detail=1699まで。
●STORY
クリスマスが間近に迫ったある冬の日。学校に向かったキョンはいつもの日常と違うことに気づく。後ろの席にいるはずのハルヒがいない……。さらに驚くべき事に、その席に座っていたのは、(『憂鬱』にて)キョンを殺そうとして長門に消滅させられたはずの朝倉だった!
(2010年/日本/162分53秒/ビスタサイズ/SRD・ドルビーSR予定)
●平野綾さん(涼宮ハルヒ役)「劇場版は集大成だと思って演じました」
『ハルヒ』は私が10代の頃に最初のシリーズが始まってもう4年。やっとここまで来たんだなと感慨深くなりました。劇場版は今までの集大成だと思って演じました。映画では三角関係が描かれていますが、キョンがハルヒのことを思い出してくるようにと願いながら演じました。
●杉田智和さん(キョン役)「キョンが新たな決意をする作品」
今回は長門とハルヒにはさまれたキョンという形で、長門は(今回の映画では)つまり家族です。家族を大事にするのは当たり前のことで、でも友達、恋人の可能性を秘めたハルヒが出てきたら……。今回、“恋愛要素”ということを言われました。
●茅原実里さん(長門有希役)「PV撮影で舞台になった場所を巡りました」
劇場アニメは初めてで、台本の厚さやアフレコの日数に驚きました。今回テーマソングも歌わせていただいて、PV撮影で舞台のモデルになった場所に実際に行き、学校までの長い急な坂道を登ったり、キョンがいつも自転車を止めている駐輪場や、有希のマンションを見たり。そのあと試写を観て、自分がハルヒの世界の中に入ったような気がして、すごく不思議な気持ちになりました。
●後藤邑子(朝比奈みくる役)「演じて改めてよかったと実感しました」
三角関係の要素の中で自分があふれてると気づいて、「あれ、みくるはキョンが好きだったよな」と思いました(笑)。今回は“大人みくる”がすごく活躍します。4年前に「後藤さん、大人の役できる」って聞かれて、みんなが私の“大人みくる”をドキドキしながら見守っていたことを思い出して、順調に成長したなと思いました(笑)。みくるは、SOS団のみんなと一緒にいて楽しかったんだなと改めて実感できて、演じていてよかったなと思いました。
●小野大輔(古泉一樹役)「これが最後というくらいの魂を込めて演じました」
今回はその三角関係に参加させていただきました(笑)。アフレコが始まる前に「今回、古泉=僕は、ハルヒ=綾ちゃんを愛していいんですか?」って聞いたんです。そしたら即答で「絶対いやです」って言われちゃいました(笑)。今回驚いたのは音の使い方。日常生活では会話しているとき、セリフってかぶってくるんです。それをちゃんと再現しているんですが、その被害を一番こうむったのも僕です(笑)。
→他のキャスト陣&石原&武本両監督のコメントは次ページ。
●桑谷夏子(朝倉涼子役)「プレッシャーと楽しさで心労で倒れるかと思いました」
小説に出てくる朝倉を演じるのは本当に久しぶりなので、すごくプレッシャーがありました。朝倉涼子という役は、『憂鬱』も今回も、シーンとしてはそんなに出番はないのですが、短い間で与えるインパクトがすごく大きい役で、自分としても妥協したくなかったし、演じていて楽しく面白いキャラクターです。“血しぶきのシーン”は重要なシーンだったので、“プレッシャー+(演じることへの)楽しみ”という感じで、心労で倒れるかと思いました。
●松岡由貴(鶴屋さん役)「“本気で怒っていいのか”心配しました」
パラレルワールドでの鶴屋さんは今までにない表情をみせて、キョンに対して本気で怒ったのは意外で、“どんなに怒ってても絶対笑っててください”って言われた役なんで、“本気で怒っていいんですか?”って心配しながら演じました。なかでも「怒髪で突くよ」ってセリフがあるんですが、鶴屋さんの長い髪が逆立って、それで相手を突く様を“妄想”しながら演じました(笑)。
●あおきさやか(キョンの妹)「台本が厚くて驚きました!」
台本が厚くて、自分1人だけ「エンドレスエイト」が終わってないんじゃないかと思いました(笑)。重厚な物語のなかで家庭の温かみをお届けできたらいいなと思います。今回は有希ちゃんが本当にかわいくて、キョン君が本当にかっこよかった。いやー、うちのお兄ちゃん本当にかっこよかったです(笑)。
●石原立也総監督「劇場用長編として『消失』を完成させたのは、よかった」&武本康弘監督「観るかどうか迷ってる人には背中を押してください!」
石原総監督:『ハルヒ』は監督として2作目、今回の『消失』は映画としては初めての監督作になります。『消失』は原作でも人気が高く大事なストーリー。テレビで、という案もありましたが、劇場用の長編として完成させて良かったなと思います。
武本監督:観るかどうか迷ってる人には、その背中を押してください!
>>SOS団WEBサイト
>>涼宮ハルヒの憂鬱・京アニサイト
→シネマサンシャイン映画館内展示物の様子を次ページでご紹介!