TV版は純愛ラブコメだ! TVアニメ化『kiss×sis』連続インタビュー企画!名和宗則監督&あこ役・竹達彩奈さん&りこ役・巽悠衣子さん対談(前編)
二人のお姉ちゃんと弟とのちょっぴりエッチなラブコメディ『kiss×sis』がTVアニメ化。かわいいキャラ達が織り成すストーリーとギリギリ感で『kiss×sis』にハマるファンが急増中だ。5月26日には、あこりこのミニアルバム、6月23日にはBlu-ray&DVD第1巻、ドラマCD第2巻、キャラソン&サントラCD「エンドレスkiss」の発売も決定!
そんな好調の『kiss×sis』のスタッフ、キャストを直撃する連続インタビュー企画がスタート。ラストは名和宗則監督、住之江あこ役の竹達彩奈さん、住之江りこ役の巽悠衣子さんを迎えての座談会を2回に分けてお届けしよう――
●大ヒットしたOAD版に負けない、ギリギリなTVアニメを目指して
――監督はOAD(オリジナル・アニメーション・DVD)版からTV版まで関わっていますが、TVアニメ化が決まった時の感想や現在の心境は?
名和監督(以下・名和):元々、TVアニメ化を視野に入れた作品でしたが、OADがおかげさまで予想以上に大ヒットしました。それは嬉しかったんですが、TVアニメ化の時に内容を抑えてしまうと「結局、OADだけ買っていればいいんじゃないか」とファンの方に思われてしまうのではという危惧も同時に生まれて。
それでも「ファンを裏切らないような作品を作ります!」とスタッフ、キャスト一同の熱い想いによって、TV化へたどり着けました。今、見てくれてるファンの方にも僕らの本気が伝わってるんじゃないかと手応えを感じてます。
●竹達さんと巽さんは記念すべきアニメデビュー作
――竹達さんと巽さんもOADからあことりこを演じていますね。アニメに出演することが決まった時はどう思いましたか?
竹達さん(以下・竹達):この作品が私のアニメデビュー作だったので決まった時は純粋に嬉しかったです。過激なシーンもあるのは聞いていたけど、「きっと大丈夫!」と言い聞かせて(笑)。りこ役が悠衣子と聞いて、「わっ、後輩だ! しっかりしないと」という気持ちもあって、前向きに頑張ろうと思えました。
巽さん(以下・巽):私も事務所に入って初オーディションがこの作品で、役をもらった時は信じられないくらい嬉しかったです。あこ役が事務所の先輩と聞いて、「失敗しないようにしなきゃ」と緊張したのを覚えてます。始まったらすぐに打ち解けて、収録前に二人で集まって練習したりして。あこ役が彩奈でよかったです。
●原作とキャラに魅せられた二人は「絶対にやりたかった!」
――キャストのお二人が原作を読んだ時の印象を聞かせてください。
竹達:当時の私が読むにはまだ早いかなと感じるような刺激的なシーンがいっぱいあって驚きました。でも読み進めていくうちにくすっと笑ってしまったり、師弟愛のシーンに心が温まったり、気が付くとハマっている自分がいて。「この魅力的な作品をやりたい!」という想いがさらに強くなりました。
巽:私もオーディション前に読ませていただきました。当時は2巻までしか刊行されていませんでしたが「わっ、すごいな。これをアニメ化していいのかな?」って(笑)。あこりこの二人はすごく魅力的でかわいくて、圭太LOVEな気持ちが詰まっていて、私も「絶対、やりたい!」と思いました。
●あこりこ役の決め手となったポイントとは?
――竹達さんと巽さんの演じる、あこりこを監督はどのように感じましたか?
名和:オーディションの選考基準として、まだ色に染まってない、純な感じが欲しいと。お二人はまだデビューしたてで、初々しさや新鮮さが感じられました。実際に演じてもらったら話数を重ねるごとにハマっていって、今は二人以外のあこりこは考えられません。選んで間違いなかったです。
竹達・巽:嬉しい!
竹達:監督からそんなことを言ってもらえるなんて……。
巽:すごく光栄です!
――お二人はOADとTV版のOP曲も歌っていますね。
名和:OP曲は作品の顔になるので大事なファクターです。あこりこに圭太を加えた姉弟愛を描いた作品ですが、あこりこがOPから前面に出てきて歌が聴けるのはいい形だと思います。
竹達・巽:ありがとうございます!
●あこりこの愛とドタバタ感が詰まった「ふたりのハニーボーイ」
――2つのOP曲が4月21日にWリリースされました。まずOAD版のOP曲「ふたりのハニーボーイ」はどんな曲ですか?
竹達:一番最初のサビに“ふたりのハニーボーイ”とあって、「圭ちゃんのことだ!」とすぐにわかって、ウキウキしながら聴かせていただきました。あこりこが圭ちゃんのことを想っていることがすごく伝わってくる歌詞で、曲調もアップテンポであことりこがいつもワイワイしてるイメージにピッタリだなと。
“チュッチュッ”とかそのままですよね(笑)。二人のちょっとバカっぽいところや性格もよく出てますね。『kiss×sis』の世界がギュッと詰まってて、聴いてるだけで楽しくなる曲だと思いました。
巽:ノリが良くて、3人が毎日ドタバタを繰り広げている様子が目に浮かんでくる曲で、歌なんだけど、そのままアニメの一部になっている気がします。あこりこ同様に一直線な歌詞で、『kiss×sis』でしか、こんな曲は出てこないと実感できるくらい素敵な曲です。
しかも聴いていると癖になって。一度、聴いたら知らない間に口ずさんでたり、頭の中でリピートしてたり。
名和:OADの0話にはOPがなくて、「やっぱりOPがないと寂しいよね」ということで、歌も作ってOPをやることになったんです。OADでは自分でOPのコンテも切ったので、何度もこの曲をリピートして聴きました。
「たぶん日本でこの曲を聴いているのは俺だ!」と自信を持って言えるくらい。CDになったので今はもっと聴いている方がいると思いますが(笑)。
●TV版OP曲「バランスKISS」は3人の関係がさらに進化
――そしてTV版の「バランスKISS」もあこりこっぽくて元気な曲ですね。
竹達:TV版の主題歌を担当するのだけでもすごいのに、新曲を歌わせていただけるなんて幸せだなと思いました。「私が歌っていいのかな」と責任の大きさも感じたけど「悠衣子と二人なら大丈夫!」と気合を入れて臨みました。
巽:TVで初めて『kiss×sis』を知る人にイメージを伝える意味でもOP曲は重要と思ったし、キャラや作品の世界観を壊さないようにしなきゃとプレッシャーがありました。でもりこの良さを伝えることに集中しました。
竹達:「ふたりのハニーボーイ」と同じようにアッパーでノリが良くて、しかも中毒性が強い曲です。歌詞も圭太への愛がたっぷり込められていて、あこになったつもりで、愛情表現するように楽しく歌いました。
巽:詞の内容は「ふたりのハニーボーイ」から進化したのかなと。「圭ちゃん、大好き!」と一直線だった二人が、この曲では駆け引きっぽいところも見せて、3人の関係が変化したように思えて、一人で喜んでみたりして(笑)。
――2曲共、さわやかでシンプルで、“昭和”っぽい懐かしさもありますね。
名和:そうですね。やはり難しい歌になると歌えないので、自分が歌えるくらいがちょうどいいかなと思いました。皆さんにも何度も聴いて、カラオケなどで歌ってほしいですね。
竹達:イベントなどで振り付けもしっかり覚えていただいて。2曲のOP曲、どちらもお気に入りなので、ぜひCDを買ってフルサイズで聴いていただきたいです。
巽:「バランスKISS」のカップリングは『kiss×sis』ラジオのテーマ曲の「君にLOVEだもん」。こちらもよろしくお願いします。
●あこりこがミニアルバム『あなたにkiss』をリリース!
――5月26日に『あなたにkiss』がリリースされました。どんな内容になっているんですか?
巽:5曲入りで、すべて新曲です。OP曲のような明るく、元気な曲もあれば、あこりこの仲の良さをクロースアップした歌があったり、普段はあまりに見せることがない、ちょっとシリアスな曲もあったりして、バラエティ豊かな内容になってます。
竹達:5曲それぞれタイプも違って、これまで「圭ちゃん大好き!」という曲が多かったけど、ちょっぴり大人っぽい表情が見えてきたり、いろいろなあこりこで歌うことができて、楽しかったです。あこりこのすべてを見られてしまうような1枚で、今までよりもあこりこが好きになると思います。
巽:二人にはアニメで描かれていない部分もまだいっぱいあるはずです。圭太といる時はあんなだけど(笑)、このミニアルバムを通じて、一人の女の子としてのあことりこにも触れてほしいです。
●あこりこの次なる野望は単独ライブ!でも振り付けは自前で?
――活動シーンを広げていくあこりこですが、今後の希望を聞かせてください。
竹達:たくさん曲を歌わせていただいたので、生のライブで皆さんに聴いていただく機会ができたらいいですね。
巽:やっぱりライブやりたいよね!
――そうなったら振り付けも曲数分、覚えないといけないですね。
巽:あっ! そうですね……。
竹達:また自分達で作らなきゃいけないのかな?
――えっ、二人で振り付けを考えたんですか?
巽:「ふたりのハニーボーイ」の振り付けは二人で作ったんです。イベントで歌うことが決まった時、まだ振りもなくて。
竹達:「アップテンポな曲なのに棒立ちで歌うのもなあ」と二人で相談して、急きょ作ることにしたんです。某アーティストさんのDVDとかを見てしっかり研究してから、二人でカラオケBOXに集まって。
巽:すごく苦労したけど、楽しかったし、またやりたいよね。
――全曲、振り付けしますか。いつか映像化したらクレジットも入れて。
竹達:それはちょっと恥ずかしいよね。
巽:「この振り付け、ダメダメだなと思ったら、この二人か」みたいな(笑)。
――監督はあこりこでこんなことしてみたいという野望はありますか?
名和:ライブイベントはやってほしいですね。サンシャイン噴水広場で。
竹達:キャー!!
巽:超見られちゃうじゃないですか!?
名和:そこからよみうりランドの野外ステージに行って、最後はドームとか大きな会場へ。そして最後は紅白に。
竹達:ひえ~!
巽:夢が大き過ぎですよ!
竹達:でもあこりこのイベントって東京が多くて、来られない方もいると思うので、いろいろな場所に行って、皆さんと触れあえたらいいですね。
巽:全国の圭ちゃんに、あこりこの愛を届けに行きたいです。
名和:じゃあ、この間みたいに痛車作ろうよ。OADの時、キャラを描いた痛車を作ったけど、今度は二人の写真を使った痛車に乗って全国ツアーへ。
竹達:何か、おかしな方向に行ってますよ!
巽:確かにアピールにはなりますけど……。私、地元には絶対行きたくない!(汗) 友達や家族とかに見られるのはちょっと……。
――『kiss×sis』のヒットを引っさげて凱旋公演ですよ。
巽:痛車で凱旋ですか? 考えさせてください(笑)。
竹達:『あなたにkiss』がヒットしたら真剣に考えさせていただきます(笑)。
(次回へ続く)
<取材・文:永井和幸>
TVアニメ『kiss×sis』
AT-Xにて毎週月曜23:30より好評放送中!
(リピート放送は木曜17:30~/29:30、翌週月曜11:30~)
『kiss×sis』Blu-ray&DVD1
6月23日発売
Blu-ray(初回限定生産) 8,400円(税込)
DVD 6,300円(税込)
発売:キングレコード
あこりこミニアルバム『あなたにkiss』
5月26日発売
1,890円(税込)
発売:キングレコード
『kiss×sis』ドラマCD Vol.2
6月23日発売
2,940円(税込)
発売:キングレコード
TVアニメOP曲『バランスKISS』/あこりこ(竹達彩奈&巽悠衣子)
4月21日発売
1,200円(税込)
発売:キングレコード
OAD主題歌『ふたりのハニーボーイ』/あこりこ(竹達彩奈&巽悠衣子)
4月21日発売
1,200円(税込)
発売:キングレコード
kiss×sis キャラソン&サントラ『エンドレスkiss』
住之江あこ(CV:竹達彩奈) / 住之江りこ(CV:巽 悠衣子)/ 住之江圭太(CV:武内 健) 他
発売日:2010年6月23日
3,150円(税込)
【収録内容】
劇中仕様BGMと主要キャラ5名によるキャラクターソングを収録した2枚組アルバム
>>TVアニメ『kiss×sis』公式サイト
>>OAD『kiss×sis』公式サイト
>>『kiss×sis~1から始めるお姉ちゃんラジオ~』:アニメイトTV