全12組のアーティスト達が競演。全32曲、約4時間のステージを展開!『TEAM Entertainment Live Act 2010』はすごかったぞ!
アニメ・ゲームファンにはおなじみ!ティームエンタテインメントが送るライブイベント『TEAM Entertainment Live Act 2010』が5月23日、Zepp Tokyoで行われた。その様子をレポート!
●異なるサウンドカラーのアーティスト達が競演
ライブイベントのトップバッターは片霧烈火さん。現れると着席しているお客さんに向かって、いきなり「立ち上って!」と要求するポーズ。お客さんは一斉に立ち上るとすごい勢いでこぶしを振り上げた。激しいロックサウンドにのせ、独特なダークな世界に引きずり込むパワーはすごい。
昨年初めてのワークスベスト『Jump up!』をリリースした真理絵さんは会場を見渡し、「いっぱい入っているね。気持ちいい!」と絶叫。MCでは「私とRitaさんが一緒の時は、雨なのはしょうがない!」と笑わせる。ドライブ感のある曲とさわやかなボーカルは雨雲を吹き飛ばすような爽快感いっぱい。
白いワンピースで山本美禰子さんは『ロロナのアトリエ』主題歌の「Falling,The Star Light」、6月24日発売のPS3用ソフト『トトリのアトリエ』主題歌「Pilgrimage」の2曲を歌う。民族音楽風の曲と歌声は不思議な感覚がするが心地いい。スクリーンには『トトリのアトリエ』の映像が流れた。
みとせのりこさんと弘田佳孝さんによる幻想音楽奇譚アルバム『yorlga』からはメドレー形式での演奏。赤い和服をまとった、みとせさんが歌い、黒の正装姿の弘田さんがベースを弾く。語りも入れながら怪しくも美しく、懐かしくも斬新な歌世界に固唾をのむ。異空間に迷い込んだような不思議な感覚だった。
●『薄桜鬼』や『アルトネリコ』のコーナーはこのライブならでは
『薄桜鬼』ミニライブコーナーでは、ゲームシリーズの全主題歌とTVアニメOPを担当してきた吉岡亜衣加さんは、はだしで和風テイストのせつない4曲を熱唱。今夏には2ndアルバムが発売されることも発表された。maoさんはこのコーナーでTVアニメ『薄桜鬼』のED曲「君ノ記憶」を歌ったほか、7月7日発売のアルバム『toddle』に収録される2曲も披露した。
2つのユニットも出演。MANYOさんのユニット、arcaneはボーカル・Annabelさん、コーラス・やなぎやなさんを迎えた『西征のアストライア』からの2曲で参加。ボーカル・riyaさんとキーボード・菊地創さんのeufoniusは「一度聴いたら絶対ハマりますよ」という自信作「ディヴィニティ」などメジャーデビュー5周年の昨年にリリースした2曲で勝負。
“Ar tonelico hymmnos mini live in TEAM Live”と題したコーナーでは、『アルトネリコ』シリーズの劇中歌を特集。作中のオリジナル言語・ヒュムノス語を用いた詞と多重録音を用いた独特のサウンドに酔いしれた。「せっかく4人そろったので一緒に歌います」と話すと、『アルトネリコ』でみとせさんが歌った「EXEC_RIG=VEDA/.」を歌姫4人で共演するサービスに会場も大喜び。
●終盤は各出演者がアップテンポの曲のラッシュ!
ライブも終盤に突入。「モットーは聴いてくれるみんなを元気付けること」と語るRitaさんが歌い始めると会場もぱっと明るくなったよう。昨年発売のアルバム『mighty!』からの2曲で会場に元気力を補給した。
イントロが流れると会場の大きなミラーボールが回り始める。「おーっ!」という驚きの声の中、登場した茶太さん。遊園地をイメージしたようなジャジーな「なないろの世界」と、茶太さんの曲の中では珍しいアッパーでパワフルな「Bravery~辿り着きたい君へ~」では「みんな、手を挙げて盛り上がって!」とあおる姿も。ステージに慣れてないと言いながら終始笑顔で歌っていた。
マントを羽織ったJIMANGさんが姿を現すと、怪しくも熱狂的な雰囲気に。
ステッキを巧みに操りながら足を高く上げたり、高笑いを見せるなどJIMANGワールドを展開。実は腰痛を押してのステージだったが、圧倒と貫禄のパフォーマンスを見せた。7月から『機動戦士ジマング』というタイトルの東名阪アコギツアーも決定! また違った表情を見せてくれることだろう。
●全32曲・約3時間半に及ぶ圧巻のライブイベント大成功!
長いステージのアンカーを務めるのは霜月はるかさん。「もう最後だから悔いが残らないようにしましょう!」とアッパーチューン「schwarzweiβ~霧の向こうに繋がる世界~」をぶつけると、客席のテンションも最高潮に。ライブを締めくくるラストの曲「導きのハーモニー」では出演者全員がイベントTシャツを着て再登場。お客さんと一緒に全員で大きくきれいなコーラスを響かせた。
TEAM Liveだが、前回よりもカラフルでパワーアップしている気がする。全32曲、約3時間半のライブがそれを証明していた。
(敬称略)
<取材・文:永井和幸>
SET LIST
1.在りし世界の君×機械ヶ蝶の譚(片霧烈火)
2.悪意の穴を見た男(片霧烈火)
3.Clover Heart’s(真理絵)
4.Your Lips(真理絵)
5.Falling,The Star Light(山本美禰子)
6.Pilgrimage(山本美禰子)
7.yorlga medley(みとせのりこ・弘田佳孝)
8.十六夜涙(吉岡亜衣加)
9.散らない花(吉岡亜衣加)
10.君ノ記憶(mao)
11.想い出はそばに(吉岡亜衣加)
12.はらり(吉岡亜衣加)
13.S.Y.K(mao)
14.Dia(mao)
15.バルバロイ(arcane)
16.流れる空に(arcane)
17.この空が届いたら(eufonius)
18.ディヴィニティ(eufonius)
19.EXEC_ViiBaCi_MjiiRa/.(霜月はるか)
20.EXEC_Z/.(東川遥)
21.METHOD_HYMMELI/.(片霧烈火)
22.EXEC_SPHILIA/.(みとせのりこ)
23.EXEC_RIG=VEDA/.(みとせのりこ・霜月はるか・片霧烈火・東川遥)
24.ほんとにほしい魔法の呪文(Rita)
25.mighty!(Rita)
26.なないろの世界(茶太)
27.Bravery~辿り着きたい君へ~(茶太)
28.That’s“IRONMAN SHOW”(JIMANG)
29.ハレルヤ~Bang Bang Body Line~(JIMANG)
30.消えない欠片(霜月はるか)
31.schwarzweiβ~霧の向こうに繋がる世界~
32.導きのハーモニー(霜月はるか)
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