“スタン・リー×BONES”世界が注目する新世代ヒーローストーリー『HEROMAN』の魅力に迫る特別企画――第2弾はウィル役・保村真さんインタビュー!
現在放送中のヒーローアニメ『HEROMAN』。キミはもう観たか!? 『スパイダーマン』など生んだアメコミ界の巨匠・スタン・リーと、『鋼の錬金術師』などの人気アニメを手がけるBONESの夢のコラボレーションが実現! アメコミテイスト+日本の技術を結集し、ヒーローアニメの原点を目指した作品になっている。
この春の注目作『HEROMAN』のリレーインタビュー企画をお送りする。今回はウィル役を演じる保村真さんにお話をうかがった。
●アメコミと日本アニメを融合した王道のヒーローアニメ
――『HEROMAN』についての印象や感想をお聞かせください
保村さん(以下保村):今では懐かしい王道のヒーローアニメが帰ってきたぞと。主人公のジョーイはただ、おばあちゃんや友達を助けるために戦って、毎回、見終わった後、スカっとする、気持ちのいい作品だと思います。
――アメコミの巨匠・スタン・リー氏の原作ということで、アメコミテイストが全面に出た作風が独特でインパクトがありますね。
保村:そうですね。でもキャラクターのタッチなど絵は日本っぽくなっていて、見やすいと思います。もちろん設定や背景などアメコミらしさは随所に出てますね。アメリカの西海岸を舞台にしているので、学校、家、カフェなどまさにアメリカという感じです。
キャラも僕が演じるウィルはアメリカンフットボールの選手で、妹のリナはチアリーダーですし。見せ場のアクションシーンでもBGMを含め、アメコミらしいですね。そこに日本的らしさもミックスされて、不思議さが感じられるのも面白いと思います。
――ヒーローマンはアメリカ国旗をあしらったボディで、地球を侵略しにきた未知の宇宙生命体・スクラッグが昆虫テイスト。デザインも新鮮でした
保村:メカもカッコイイです。そして巨大兵器が球というのも面白いですね。ころがりながら街を破壊し、トゲを出して戦闘機を串刺しにしたり。ヒーローマンはパンチでの攻撃が多いけど、親友のサイやデントン先生がギターを弾いて、音で攻撃するのも斬新ですね。
――登場するキャラもそれぞれ魅力的ですね。
保村:ジョーイは優しくてかわいらしいですね。『鉄人28号』の正太郎君みたいな(笑)。サイはカッコイイし、女の子はどちらのタイプが好みなのなあ? キャラの名前の由来を探すのも面白いと思いますよ。例えばジョーイはロックミュージシャンらしいし。
――平凡でちょっと弱気なジョーイの元に、ヒーローマンが現れる設定は、ヒーローを求めている今という時代にマッチした作品だと思いました。
保村:この時代が作品を生み出したのかもしれませんね。ぼんやりした倦怠感を吹き飛ばしてくれるような、強いヒーローの出現を待ち望んでいる今、ヒーローマンの出現はタイムリーなのかも。
そしてジョーイが決して、強くて優秀な男の子でなく、普通の子だから子供達は「僕のところにもヒーローマンが来てくれるかもしれない」と思えるし、勇気付けられると思います。
●ウィルは挫折知らずのエリートで主人公と対照的なキャラ
――演じるウィルはどんなキャラクターなのか、説明していただけますか?
保村:主人公・ジョーイのガールフレンド・リナのお兄ちゃんです。家は裕福で頭も良くて、スポーツもできて。アメフトで花形のクォーターバックをやるほどの典型的なエリート少年です。
――リナへの溺愛ぶりはちょっと行き過ぎな気がします(笑)。
保村:本当にリナが大好きですね(笑)。きっと家族全員を愛していると思います。推測ですけど、ニックなど、取り巻きはいるけど、心底通じ合える仲間がいないから家族に求めているんじゃないかなと思います。
――そしてエリートなのに、なぜジョーイにあんなに突っかかるんだろうと。
保村:性格的にウジウジしているジョーイが気にくわないのもあるでしょうし、リナがジョーイを気にかけているのも腹が立つんでしょうね。それとジョーイにサイという親友がいて、自分にないものを持っていることを本能的に感じているんじゃないかな。
――そんなウィルですが、スクラッグに捕まり改造されて、ジョーイの敵として立ちふさがる衝撃の展開に驚きました。
保村:敵基地に侵入して逆に捕らえられてしまうんですけど、活躍するヒーローマンとジョーイに悔しさを感じた結果の行動で。若さゆえの過ちだけど、あのバイタリティーはすごいですよね。
――ジョーイの敵として立ちふさがりますが、リナの声に反応して自分を取り戻して苦悩する姿がありました。
保村:まだ完全に自分を失っていないと思います。ヒーローマンに一対一での戦いを要求したところはジョーイへの対抗意識も見えて、ウィルらしさが出ているシーンでした。
僕自身は演じる時、基本的には台本を見た直感を大事に演じてます。あまり事前に作りすぎず、現場で皆さんとのやり取りのなかで作っていく感じです。
●様々な愛、大切な人を再確認させてくれる作品です。今後も見逃すな!
――この作品にはウィルとリナの兄妹愛のほか、ジョーイとヒーローマン、ジョーイとサイの友情、ジョーイとおばあちゃんの家族愛など、様々な愛が描かれている気がします。
保村:作品の大きなテーマの一つでしょうね。人は誰も一人では生きていけないから、自分の周りの人を大切にしなきゃいけないし、世界を救うといってもまずは身近な人を救いたいわけです。
普段は気にかけていないけど、自分にとって大切な人とは? この作品を見て、そんなことも感じてくれたらいいなと思います。ぜひ家族で見ていただきたい作品です。
――今後の見どころは?
保村:ジョーイ&ヒーローマンとウィルの戦い、スクラッグの地球侵攻作戦の行方もそろそろ見えてきそうです。ジョーイとヒーローマンの活躍も気になりますが、“改造されたウィルはどうなってしまうのか?”、“大好きなリナの元に戻れるのか?”にも注目していただけると嬉しいです。
――最後に皆さんへメッセージをお願いします。
保村:誰にでもわかりやすく、すぐに楽しめて、爽快感のある、王道のヒーローアニメになっています。それでいてテンポが速くて、密度が濃い作品なので毎回、次の展開を僕らも楽しみにしているくらいです。
こんな素敵な作品を見逃してしまうのはもったいないですよ。まずは一度、目にしてください。そして『HEROMAN』の魅力にハマってください!
<TEXT:永井和幸>
パッケージ発売決定!
『HEROMAN』Vol.1
8月18日発売
ブルーレイ版:4,935円(税込)
DVD版:3,990円(税込)
発売:ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン
>>アニメ『HEROMAN』公式サイト