5人の小学生と1匹の宇宙人が宇宙を駆け巡る! 映画『宇宙ショーへようこそ』初日舞台挨拶!!
文化庁メディア芸術祭優秀賞を受賞したTVアニメ『かみちゅ!』の舛成孝二さんが劇場初監督をつとめ、アニメーション制作会社 A-1 Pictures 初のオリジナル劇場作品となる映画『宇宙ショーへようこそ』。公開初日の6月26日、東京の新宿バルト9にてメインキャスト6名と舛成監督による舞台挨拶が行なわれた。
映画『宇宙ショーへようこそ』は、美しい自然に囲まれた小さな村で暮らす5人の小学生たちが主人公。夏合宿の初日に裏山で出会った犬型宇宙人のポチ・リックマンとともに、日本の山村から月へ、そして銀河の彼方まで大冒険を繰り広げるSFファンタジーだ。
●キャラクターの魅力を引き出したメインキャスト陣が勢揃い!
主役陣はすべて同年代の子どもたちが演じており、当日は黒沢ともよさん(小山夏紀役)、生月歩花さん(鈴木周役)、吉永拓斗さん(原田康二役)、松元環季さん(西村倫子役)、鵜澤正太郎さん(佐藤清役)の5人の子どもたちが勢ぞろい。宇宙人のポチ・リックマンを演じた藤原啓治さんは「観てもらいたいのは映像の美しさもですが、子役のみんなの芝居が素晴らしいところ」と、映画に参加して子どもたちの演技が一番印象に残ったと話す。
本作のために本格的なオーディションを敢行したという舛成監督は「映画はどうしても嘘や絵空事がついてまわるので、それをいかに本物のように感じてもらうかが僕の仕事。そのために主役の子どもたちを本当の子どもに演じてもらうことで、少し力を貸してもらいました」と語った。
●舛成監督「大人も『昔は子どもだった』と感じてもらえる作品」
そんなキャスト陣に映画の見どころを聞くと、「ポチの家に遊びに行くところ。そのシーンではセリフがなくて、みんなそれぞれキャラになりきって勝手に色々ないろんなことを言っているので、そのセリフひとつひとつを聞いてくだされば嬉しいです」と黒沢さん。続けて「宇宙に行ってお菓子を買いに行くとき、誰かがヘンなボタンを押しちゃって、誰かがヘンなふうになっちゃうところ」と、ネタバレをしないよう説明するキャスト最年少の生月さんに会場は笑顔に包まれた。
そして「見どころは全編と言うしかないんですけども、あえて言うなら、観終わると子どもたちがすごく可愛くなる。純粋に子どもたちが可愛いというのと、大人は『昔は自分も子どもだったんだな』と思える感じがあるので、そんな雰囲気を味わってほしいです」という舛成監督。
●黒沢さん「地球代表の5人を応援してください!」
またアフレコは去年の夏休みに行われたという話題から「舛成監督はどうでしたか?」と質問されたキャスト陣。「いつもTシャツがオシャレで、今日はどんなTシャツを着てくるのか話題になっていました」と松元さん。さらに藤原さんの印象を聞かれて「毎日サングラスをかけているのが気になります」という生月さんに、藤原さんがサングラスを外しながら「人見知りだからです。恥ずかしいからです!」と答えて会場の笑いを誘う一幕も。
舞台挨拶では現在開催中のワールドカップにも触れて「サッカーでは日本代表が頑張っていますけど、この作品は地球代表の5人が宇宙で頑張る話なので、皆さん応援してください」と黒沢さん。最後に舛成監督から「この映画を作り出してからずっと思っていたのは、観てもらう人に少しでも幸せな気持ち、優しさ、あったかい気持ちを感じてもらいたいということ。観終わったときに少しでもそんな気持ちが残ったら、それを持ち帰って家族や友達と話してもらえるといいなと思います」とメッセージが送られて終了となった。
映画『宇宙ショーへようこそ』は、2010年6月26日より新宿バルト9、シネ・リーブル池袋、渋谷シネクイント、立川シネマシティほかにて全国ロードショー。
<TEXT:川口みどり>
■映画『宇宙ショーへようこそ』
2010年6月26日より全国ロードショー
<スタッフ>
監督:舛成孝二
脚本:倉田英之
キャラクターデザイン・作画監督:石浜真史
音楽:池 頼広
制作:A-1 Pictures
製作:「宇宙ショーへようこそ」製作委員会
配給:アニプレックス
主題歌:「Who I Was Born To Be」/スーザン・ボイル(ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル)
<キャスト>
小山夏紀:黒沢ともよ
鈴木 周:生月歩花
原田康二:吉永拓斗
西村倫子:松元環季
佐藤 清:鵜澤正太郎
ポチ・リックマン:藤原啓治 ほか
>>映画『宇宙ショーへようこそ』公式サイト