歌手活動10周年のKOTOKOが新曲「碧羅の天へ誘えど」&武道館ライブDVDを同時発売でスペシャルインタビュー――「この夏のツアーはファンの方への感謝ツアーになります!」
今年、歌手活動10周年を迎えたKOTOKO。最新シングル「碧羅の天へ誘えど」が7月7日にリリースされる。この楽曲は7月1日発売予定のPS3&Xbox 360用格闘ゲーム『BLAZBLUE CONTINUUM SHIFT』のテーマ曲になっている。
同じく7月7日には、初の単独武道館ライブの模様を収録したDVD『“thank you”and“from now” KOTOKO LIVE IN BUDOKAN 2010「Pleasure×Pleasure=Pleasure!!!」』も発売。今年が歌手活動10周年のメモリアルイヤーということもあって、その活動にも集大成的な要素を持たせつつ、新たな未来を見据えた戦略を感じる。
夏の始まりと呼応するかのように活発な動きを見せるKOTOKOに、今回アニメイトTVではインタビュー。新曲、そして新たな進化をみせたライブパフォーマンス。その秘密と魅力を余すところなく聞いた――
●『BLAZBLUE』はストーリー性が高く、初心者も楽しめる格闘ゲーム
――新曲は『BLAZBLUE CONTINUUM SHIFT』のテーマ曲になっていますが、どんなゲームなんですか?印象などもお聞かせください
KOTOKO:小説のように緻密に物語が構築された2D格闘ゲームです。格闘ゲームが苦手な私でも少しずつ上達できて楽しめました。前作の『BLAZBLUE』では謎を残したまま終わってしまったので今回はその続きが見られます。また前作ではワキ役的な立ち位置だったツバキとハザマもプレーできるようになり、お話により深みが出た気がします。前回同様ストーリーモードがあって、キャラ達の物語も楽しめるようになってます。今回、コンシューマーに移植されたので、格闘ゲーム未体験の方にもオススメしたいです。
●「碧羅の天へ誘えど」は重厚さと美しさが共存するゴシックなサウンド
――そのテーマ曲であり、新曲の「碧羅の天へ誘えど」はC.G mixさん作・編曲ですが、力強くてスピード感もあって、かっこいいサウンドですね
KOTOKO:『BLAZBLUE』は暗闇にキラキラ光があったり、鋼鉄の中にバラが咲いているような、重厚さと美しさが共存する世界観にも感動したのでサウンドでも表現できたらと思っていました。そして、いただいた曲がデジタルサウンドだけど、ちょっと重めなギターが入っていたり、ストリングスでゴシックな雰囲気があって。速いテンポやスピード感も格闘ゲームらしいと思います。
――詞はKOTOKOさんが書かれていますが、格闘ゲームのテーマ曲なのに、人生を描いているような哲学的で深い歌詞になっていて考えさせられました
KOTOKO:このゲームのストーリー性に惹かれたので、歌詞も自然と意味深いものになっていました。ゲームのシナリオを読ませていただいて、“人間の生き方とは?”を描いているのかなと感じたことも大きいです。
●KOTOKOさんが描く、作品テーマと人生観を描いた哲学的な歌詞
――かなりかためなタイトルですが、どのように決めたんですか?
KOTOKO:kotoko名義で歌った前作のテーマ曲「蒼-iconoclast」同様に“蒼”は入れたくて “碧”にしました。“空”は、作品では魔素が広がって人の住めない世界になってしまいましたが、私達も大気汚染などの環境問題を抱えてることは同じなので、そんな部分も入れたかったんです。
――“破壊の果ての明日”や“守るために壊してく”という歌詞も印象的です
KOTOKO:未来を考えると変えなきゃいけないのにできない。そんな想いをみんな、どこかで持ってると思うんです。ゲームのキャラも一緒で、過去のしがらみに翻弄されてるけど、打ち破ることで幸せになれるんじゃないかと。“ほんのひと時 宿る器”も「これが自分のからだ」と思ったら自分が大事だし、執着しますよね。でも「輪廻転生だと思えば、また魂はどこかで生きられる。そう思えたらもっと自由に楽しく生きられるのに」と日頃考えていて、そんな部分もゲームと合致するかなと思って書きました。
●力強く、スピード感あふれるボーカルが爽快感を生む
――詞の中で重くて深いテーマが描かれていても、最後は希望の兆しだったり、励まされるような歌詞で終わるのはKOTOKOさんらしいですね
KOTOKO:暗い曲やまったく救いのない曲でも一番最後の行には、なんとなく光が見えるような詞を残したりしてます。聴いてくれた人が少しでも元気になったり、何か感じてくれたらいいですね。
――爽快感さえ感じるのはKOTOKOさんの歌声の強さとテンポ感でしょうか
KOTOKO:格闘ゲームの曲なので、力強く歌うことを心がけました。また、この曲は譜割が詰まっていて速いところと長く伸ばすところがありますが、速いところをいかにリズミカルに歌詞をのせるかが難しかったです。スピードにのってかっこよく、歌詞もちゃんと聴き取れるようにするのが大変でした。
●武道館ライブDVDも同時発売!全35曲&7セクションの圧巻のステージ
――シングルと同日に1月に行われた武道館ライブのDVDも発売されます
KOTOKO:終わってから1~2週間後も本番前の夢を見るくらい、人生の中でベスト5に入るほどの大きな出来事でした。ファンの方と同じ空間、同じ時間を過ごせるライブはいつも幸せですが、その上、みんなと一緒にお祝いできて。DVDになって思い出箱をもらったようで嬉しいです。
――全35曲&7セクションに及ぶステージは驚きと感動がありました
KOTOKO:200曲以上あるなか、いろいろな世代のファンの方やお世話になった方々も来てくださるので、選曲は苦労しました。セクション分けについては、これまで1つのライブですべてを見ていただこうとしていましたが、去年のライブハウスツアーでコンセプトライブに挑戦して、そんな私のライブの未来像を見てほしいという想いもあって。ぜひ、たくさんの方に見てほしいです。
●夏のライブハウスツアーは感謝の気持ちを込めた初のリクエストライブ!
――夏にはライブハウスツアーも決定したそうですね
KOTOKO:武道館は1日だけで来られなかった方もいらっしゃると思うので、今度は私が全国にお礼参りのツアーに出ようと。今回はリクエストをいただいた中から演奏曲を決める、皆さんと作る10周年のお祝いライブにしたいと思っています。どんなセットリストになるのか、私も楽しみにしてます。
今年は歌手活動10周年という記念の年なので、感謝の気持ちを皆さんにお届けしながら、新しい試みをやっていきますので楽しみにしてください!
<TEXT:永井和幸>
『碧羅の天へ誘えど』/KOTOKO
7月7日発売
1,260円(税込)
発売:ジェネオンユニバーサルエンタテインメント
DVD『“thank you”and“from now” KOTOKO LIVE IN BUDOKAN 2010「Pleasure×Pleasure=Pleasure!!!」』
7月7日発売
6,090円(税込)
発売:ジェネオンユニバーサルエンタテインメント
PS3版/Xbox 360版『BLAZBLUE CONTINUUM SHIFT』
7月1日発売予定
限定版 9,660円(税込)
通常版 7,140円(税込)
発売:アーク システム ワーク
>>KOTOKO公式サイト
>>『BLAZBLUE』公式サイト