『海月姫』子安武人さん&伊藤健太郎さん対談!

TVアニメ『海月姫』放送開始記念リレーインタビュー――今回お届けするのは子安武人さん&伊藤健太郎さん対談!


ドーナツショップで落ち合う二人の関係


―― 一見、かみ合わなそうな二人がどうして仲がいいんでしょうか?

伊藤:僕も気になるんですよね。それになぜいつもミスタードーナツで会うのか? いい大人だからバーでもいいじゃんって。

子安:ドーナツを譲り合ったりして。二人は浮いてますね。確実に。

伊藤:二人の関係はこれから解き明かされていくと思わせつつ、ミステリアスに終わるのもいいかなと。

子安:番外編やスピンオフでじっくり描いてほしいところですが。スパイアクションみたいなカッコイイ作品になったりして。

伊藤:そこはファンの方の脳内で想像していただければ。

感動を覚えた、くらげの描写の美しさ


――ここまで演じた中で印象的なシーンを挙げてください。

伊藤:なんせ僕は登場して間もないし、絡んだキャラも少ないので僕にとっては花森との掛け合いがすべてです。この間、宅配便の業者と話したのが印象深いですね。物語には深く関わらないけど(笑)。

子安:僕は自分のシーンじゃないけど、くらげですね。オンエアを見た時その描写の美しさに感動すら覚えましたから。くらげは作品のテーマになっているので、見た瞬間、視聴者の方に「きれいだな」と思ってもらわないと始まりません。期待を裏切らない映像でした。そこがしっかりしているからこそ回りのキャラ達の物語が引き立つと思うので、オンエアを見て心をひかれました。
僕も「くらげを見に行きたいな」と。新江ノ島水族館へ(笑)。


キャラ同様に気になるキャスト


――作品の中で気になるキャラはいますか?

子安:修ですね。堅物でしっかりしてそうだけど、女性に慣れてなくて。僕の役者人生の中で割と多く演じてきたタイプの役なので、「なるほどな。こういうやり方もあるんだ」とか「自分だったらこうするかも」と思いながら諏訪部(順一)君の芝居を見てます。あと蔵之介を演じる斎賀(みつき)ちゃん。蔵之介は男性なのに女装して、それを演じるキミは何ものなんだ? と(笑)。

伊藤:彼女しかいないというくらい、よくハマってますよね。

子安:ピッタリですね。

子安:あと個人的に好きなのはまやや。

伊藤:おお~っ!

子安:まややが一番好き。最高! というか岡村明美ちゃんの芝居がすごい。初めて聞いた時、ほれましたもん。ただ心配なのは今後、ああいう役ばかり来るんじゃないかと。


――岡村さんとばんばさん役のくまいもとこさんは初めて演じるタイプのキャラだったとおっしゃってました。

伊藤:たぶんお二人とも本質的に持っていたんでしょうね。

子安:キャスト全員楽しそうに演じてるけど、二人は特に楽しそうで。


作品にハマった素晴らしいキャスティング


――キャラもさることながら、キャストも個性的な方が集まりましたね。

子安:そうですね。キャスティングが本当にハマってますよね。よくぞ、ここまでそろえたなと。

伊藤:僕は途中から参加しているわけですが現場の雰囲気もいいし、皆さんのセリフを聞いてるだけで心地いいんですよね。

子安:二人だけでなく、それぞれのキャラの立て方がうまいと思います。修もああ見えてピュアでかわいいし。全キャラどこかかわいさがありますよね。

伊藤:しかも誰も憎めない。悪意がまったくないんですよね。強烈なキャラが多いのに、誰かが突出したわけでなく、バランスがいいんですよね。僕が演じる役って、物語の中でキャラが変わっていくタイプが多いので、今回のキャラのポジションはやってて、すごく楽しいんです。


――このリレー対談でキャストさんからよく名前が挙がる根岸三郎太総理についてはどう思いますか?

伊藤:もう何とも言いようがないですね。

子安:あれは反則ですから。プロレスで言えば場外乱闘。


誰でも心にひっかかる、バランスのいい群像劇


――改めて、この作品の魅力を挙げてください。

子安:ここまでいろいろ話してきましたが、オンエアが始まって、「面白い」とたくさんの方が見てくださっていることがすべてじゃないでしょうか。面白いと思うところや共感するところは人それぞれ違っても、心にひっかかる部分は必ずあって、毎週楽しんでいただいてることが嬉しいです。これから終盤に入って、今まで以上に面白くなっていきます。このまま引き続き、見てください。

伊藤:各キャラが織り成す、バランスのいい群像劇としていろいろな楽しみ方ができる作品だと思います。その1パーツとしての役割を果たせるように頑張ります。花森とすぎもっちゃんの掛け合いも面白さのエッセンスの一つになっていればいいですね。

子安:二人のシーンももっと増えるといいね。場所はいつものドーナツショップでね(笑)。
<取材・文:永井和幸>


TVアニメ『海月姫』は毎週木曜24:45~フジテレビ“ノイタミナ”ほかにて放送中
関西テレビ:毎週火曜25:時5 分~放送中
東海テレビ:毎週木曜26 時05 分~放送中
BSフジ: 11 月20 日(土)毎週土曜日25 時~放送 ※毎月最終週のみ休止、さくらんぼテレビ:毎週土曜日25 時05 分~放送中

<b>『海月姫 第1巻』</b><br>2011年1月28日(金)発売<br>【数量限定生産版】DVD:5040円(税込)/Blu-ray:6090円(税込)<br>【初回限定生産版】DVD:3990円(税込)/Blu-ray:5040円(税込)<br>発売元:アスミック/フジテレビ<br>販売元:東宝

『海月姫 第1巻』
2011年1月28日(金)発売
【数量限定生産版】DVD:5040円(税込)/Blu-ray:6090円(税込)
【初回限定生産版】DVD:3990円(税込)/Blu-ray:5040円(税込)
発売元:アスミック/フジテレビ
販売元:東宝

(C)東村アキコ・講談社/海月姫製作委員会
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