鈴村健一さん、岩田光央さん、櫻井孝宏さんの全編アドリブ劇を連続レポート!「『鈴村健一の超人タイツ ジャイアント』~微妙にスケジュールがあいませんでした IWATA・再会~」編
『鈴村健一の超人タイツ ジャイアント』のCD発売記念の連動イベントが2月12日、13日、東京・ニッショーホールで行われました。出演は番組パーソナリティの鈴村健一さんと、12日は岩田光央さん、13日は櫻井孝宏さん。即完売したプラチナ公演の2日間のレポートと、出演者の終演後インタビューを2回に分けてお届けしています。
今回は2月13日の「『鈴村健一の超人タイツ ジャイアント』~微妙にスケジュールがあいませんでした IWATA・再会~」(夜公演)の模様をレポート!
●おねえキャラと業界人のきわものキャラが激突!
1月7日発売の『超人タイツ ジャイアント CDとネタ男ザ・フロンティア~』との連動企画イベント「『鈴村健一の超人タイツ ジャイアント』~微妙にスケジュールがあいませんでした」は2人で繰り広げるアドリブ劇。の2日目の出演者は鈴村健一さんと櫻井孝宏さん。
開演するといきなりサプライズに騒然。とあるマンション、ドアが向き合った2部屋のセットは衝撃的。右側の部屋のベッドで白いパーカーにピンクのショートパンツ、柄ストッキングを身にまとった櫻井さん扮するヤマザキ。髪をいじったり、しゃべり口調がまるで女性のよう。2丁目で働くお水系のおねえキャラで、会場から「ヤバイ! カワイイ」の声も飛んだ。
一方、左の部屋に引っ越してきたのは赤いフレームで派手な服装の男性。ひと昔前の業界ノリで声が大きく調子がいい。鈴村さん演じるカミザキは元マンガ編集者だ。
●お客さんからのワードがハマるとドヤ顔に
おねえキャラと業界風男。すごいキワもののキャラをぶつけてきた。最初の対面シーンで、お互い、「そう来たか」と驚いていたのでは。ちなみに昼の部では鈴村さんがアンドロイドで、櫻井さんが芸能プロダクション社長だったそう。どんなストーリーになったのか、気になる。
この公演では、お客さんから事前にいただいたワードをセリフとして随所に挟んでいくが、この回では消化が早い。開始30分で30個超え。まるで競っているかのように相手が、ワードが書かれた用紙を引くと、その時には自分のバックに手を掛けている。中盤では櫻井さんが1分くらいの間に4枚、鈴村さんも3枚の連続コンボ。最終的には2人合わせて70個。前日の夜のほぼ倍のワードを使った。うまくハマった時にドヤ顔になるのがおもしろい。櫻井さんいわく「なくてはならないアイテムでした」。
●次の『超人タイツ』のお楽しみは恒例の沖縄ツアー!
2日間4公演が終わった後、お客さんの前で微笑みながら「本当に楽しかった」と口にしていた鈴村さん。終演後の楽屋では「寂しいような、ホッとしたような」と話してくれた。
2人で長尺の舞台を見せるだけでも難しい。ましてやそれがアドリブ劇ならなおさらで、そこに4公演それぞれ別キャラで演じるチャレンジまで。過酷な挑戦も鈴村さんにとっては楽しみの一つ。鈴村さん、岩田さん、櫻井さんの役者としての実力と魅力を十分に堪能できたステージだった。
さて次の『超人タイツ ジャイアント』のお楽しみは7月2~3日、『超人タイツ ジャイアント サマーフェスティバル in 沖縄2011』。昨年に続いての沖縄でのイベント。メインのステージ以外もかなり錬った内容を企画中とのこと。2011の夏のスタートを鈴村さんと一緒に楽しく迎えよう!
●櫻井孝宏さん終演後インタビュー
――まず公演を終えての感想をお聞かせください。
櫻井孝宏さん:前日はかなり緊張してましたね。岩田さんとの公演を終えた頃合いで鈴村君に、「どうだった?」とメールを打ったくらいでしたから(笑)。3年前にも1度やってますが、今回はセットも設定も変わり、ストーリー運びも全然違うものになる事は予想していたので、楽しみ半分プレッシャー半分の状態でした。当日も開演前は緊張気味でしたが、いざステージに立ってみたらやっぱり楽しかったです。全てアドリブで紡ぐワケですから、相当な準備や仕込みがないと出来ない事で、そのステージに立てるのはとても贅沢な事なんです。普段、味わえない感覚を体験しましたね。また見たいと思ってもらえたら最高です。
――劇中でお客さんからもらって言葉やセリフを使われてましたが、夜公演では二人合わせて70個使ってました。
櫻井さん:そんなに!? とにかく読もうと、本番前に確認し合ったんですよ。後半は頼ってましたね…自分の引きに(笑)。「やった! 今、このワードが欲しかった!!」というカードを引き当てた瞬間は堪らないものがありました(笑)。このアドリブコントになくてはならないアイテムですね。
――このアドリブ芝居の醍醐味や魅力とは?
櫻井さん:まず役者同士の信頼関係の強さが必須ですね。舞台上では絶えず「相手が何をしたいのか」を頭の中でグルグル考えてます。共同作業だけど、バトルな側面もあるのがいい。「どんなキャラでくるのか?」「何を言うのか?」「どんなワードを引いてしまうのか?」……スリルの連続ですよ。だからか、やり遂げた後の充実感やカタルシスがとても大きくて、病み付きになっちゃいそうです。興味のある人はやってみた方がいいですよ!緊張感はハンパじゃないですけどね(笑)。
――企画の主宰者で、舞台上のパートナーだった鈴村さんについては?
櫻井さん:彼の頭脳あってこそのこの企画!出演させてもらえて本当に感謝してますね。「次はいつ?」と期待してしまう自分がいます(笑)。観に来てくれるお客さんも協力的で、皆で一緒にステージを作り上げている感覚があって、とにかく良い事尽くめ。このステージを取り巻く全ての人を幸せにする鈴村君は凄いです。
――今後、『超人タイツ』に期待することは?
櫻井さん:実は岩田光央さんとはリハでしか絡めていないので、次回こそスケジュールが合うといいなと思ってます。2人でやってもこんなに面白いのに、3人でやったらどうなっちゃうんだろう?未知の世界に足を踏み入れてみたいですね!また皆で作り上げたいです!
●鈴村健一さん終演後インタビュー
――公演を終えての感想をお聞かせください。
鈴村健一さん:ずっとやりたかった演目だったので、今、終わって寂しいような、ホッとしてるような。何とも言えない複雑な気持ちです。
――1日目に岩田光央さん、2日目に櫻井孝宏さんとパートナーを変えてのアドリブ劇でしたが各回まったく違った印象のステージになりましたね。
鈴村さん:出演者はステージごとに違うキャラクターを演じました。相手がどんなキャラクターなのか、ステージに出るまでわからない。ドラマがどう転がるのか、わからないところがおもしろさであり、難しさでもあります。魅力的な企画だけど、やるからには相当な覚悟が必要です。岩田さんと櫻井君がこの企画に賛同してくれて、ゲストではなく、企画の中心として覚悟を持って舞台に立ってくれました。舞台上では個性を精一杯注ぎ込んでくれたことに感謝してます。
――役者力を試される怖さもありますね。
鈴村さん:そうですね。岩田さんとやった初日の夜公演では僕は寡黙なキャラで挑みましたが、岩田さんが相手だからやろうと思ったし、見事に受け止めてくれました。事前に打ち合わせをせず、舞台に上がる前にお互いのメイクや衣装が見えるだけ。開演したら相手のやろうとすることを見極めて、瞬時に場の空気を作っていくというのは技量がないとできないことです。役者力を見せてもらいました。
――アドリブ劇ながら「緊張と緩和」のバランスが見事でした。
鈴村さん:事前にお客さんに書いてもらったワードをセリフとして劇中でタイミングを見て出していくんですが、突拍子もない言葉を引くときもあるんです。そんな時は、それまでのムードが一変しちゃって。でもストーリーはつづいていく。何とかしなきゃいけないんです。それこそがこの企画のキモですね。舞台上では高度な次元のやり取りができる二人だからこそ、シリアスと笑いを大きな落差を付けながら共存できたのかなと思います。
――『超人タイツ サマーフェスティバル in 沖縄2011』も決まりました!
鈴村さん:昨年、「沖縄でステージイベントをやろう!」と企画・開催されましたが今年もやれることになりました。「沖縄ならではのステージを」と前回はハブとマングース怪人が登場する特撮朗読をやりました。途中で分岐点を設けて、お客さんに選択してもらうマルチエンディング形式で。今回も手が込んだステージにするつもりです。また今回は皆さんが移動するバスにも同乗します。そこで何をするかは乞うご期待です! 今年の夏も沖縄でお会いしましょう!!
<取材・文:永井和幸>
『超人タイツ ジャイアント CDとネタ男 ザ・フロンティア~』
発売中
価格:3,150円(税込)
発売:フロンティアワークス
<『超人タイツ サマーフェスティバル in 沖縄2011』>
7月2日(土)~7月3日(日)
2月14日より受付開始。6月中旬まで受付
>>『鈴村健一の超人タイツ ジャイアント』公式サイト
>>『鈴村健一の超人タイツ ジャイアント CDとネタ男~ザ・フロンティア~』公式サイト
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