10周年を迎える作品の魅力や、オ・ト・ナの罰ゲームについて聴いてみた! 『ひぐらしのなく頃に煌』キャストインタビュー!
『ひぐらしのなく頃に』10周年を記念する新作OVAシリーズ『ひぐらしのなく頃に煌』が、2011年7月21日より、全4巻でリリースされる。
『ひぐらしのなく頃に』は、竜騎士07さんが手がける同人ゲームシリーズとして2002年夏にスタート。昭和58年の架空の村落・雛見沢を舞台にした連続怪死・失踪事件を巡る物語を描いた作品だが、奥の深い世界観や魅力的なキャラクターなどが人気となり、アニメ・家庭用ゲーム・小説・コミックなど多彩な展開を見せている。
TVアニメーションではシリアス・サスペンス方面の本筋が描かれることが多かった『ひぐらしのなく頃に』だが、今回のOVAシリーズは“喜・努・愛・楽”をテーマにした笑いあり涙ありの物語が展開する。第1巻“罰恋し編-喜-”では、圭一や大石刑事ら“ソウルブラザーズ”が中心に繰り広げるめくるめく妄想と罰ゲームの世界が描かれる。今回、第1話の収録を終えたキャストの皆さんにお話を伺ったので、紹介しよう。
――アフレコを終えての感想をお願いします。
保志総一朗さん(前原圭一役):久しぶりに圭一をやらせて頂いて懐かしい……かと思いきや、それどころではなく激しい、勢いのあるアフレコでした。駆け抜けた感じなので実はまだあまり実感がありません(笑)。
雪野五月さん(園崎魅音・詩音役):今回は、まずは圭ちゃんお疲れさまでした、という一言につきます(笑)。
かないみかさん(北条沙都子役):やっぱりこうじゃなくちゃって。圭ちゃんがバタバタするほど私たち部活メンバーは喜び? 萌え? みたいな感じなので、大満足でした!
中原麻衣さん(竜宮レナ役):本当に面白かったです! 今回は圭一くんたちソウルブラザーズがすごく頑張っていて、視聴者に近い感じで楽しんでしまいました。
田村ゆかりさん(古手梨花役):カオス、でした(笑)。かなり男性陣のテンションが高めで、ソウルブラザーズが大好きな私は楽しかったです!
堀江由衣さん(羽入役):久しぶりに羽入を演じさせて頂いてとても楽しかったです。今回はソウルブラザーズの皆さんがすごく盛り上がっていて、熱さをかんじるお話でした。キャストの皆でお互いにちょっとツッコミを入れたりしながら楽しい収録でした。
小林ゆうさん(北条悟史役):悟史さんも出演させて頂いてとても嬉しいです。今回はドキドキしてしまうシーンがたくさんあったのですが、悟史くんにもドキドキしてしまうシーンがあって、「もうわー!」という感じでございました。すごく楽しい輪の中に入れて頂けて嬉しかったです!
――今回のOVAはバラエティに富んだシリーズですが、第1話はこれまでの作品と比べていかがですか?
保志さん:今までの作品でもシリアスとコミカルはあったんだけど、今回はギャグかかなり弾けてますね。本編がかなりシリアスなサスペンス色か強いからこそ、こういう話が楽しいんだと思います。
雪野さん:ソウルブラザーズがはじけ過ぎですよね! ノリノリでした。
かないさん:いい大人が揃いも揃って何やってんだか、てのが楽しいですよね。罰ゲーム的なシーンも多かったけど、そういうシーンが一番弾けていて、楽しい!!
田村さん:血なまぐさい感じが全くしない『ひぐらし』で、いつも部活をやっていた日常や、時々入っていた妄想の延長のようなお話なので、すごく平和です。
中原さん:元々『ひぐらし』というお話はシリアスタッチですが、番外編やドラマCDは意外とギャグが多いので違和感なく入れました。シリアスもいいけど、元がシリアスだからこそギャップがあって、楽しく演じられました。
小林さん:キャラクターの皆さんも本編では色々と大変なことになるだけに、そういう皆様がコミカルなお姿を見せてくださるのが出演者としてはもちろん、作品の一人のファンとして素敵だと思いました。
堀江さん:いろんな形のお話ができる作品だといつも感じているのですが、ドラマCDとかでもソウルブラザーズが出てくるとより楽しいよりな話になると思っているんです。だから、ソウルブラザーズが出てくるいつものあの感じか、と思っていただければ間違いないと思います(笑)。
――アニメオリジナルのエピソードで、演じてみたい、見てみたい話はありますか?
保志さん:妄想サービス多めの第1話はやりすぎですね(笑)。でも、ソウルブラザーズは大好きなのでまたやりたいですね。
雪野さん:魅音と圭ちゃんの純愛物語が見たいです。たまには魅音にもいい思いをさせてあげたいです(笑)。
かないさん:私はアメコミ風が見てみたい! みんなすごい特殊能力を持ってるの。かっこいい『ひぐらし』で超すごいトラップ使いになりたいです。
田村さん:実はまだ秘密の2話の内容を聞いて、やったぁって感じでこれ以上望む物はないくらいです(笑)。その話をスピンオフでやってほしいですね。それ以外だと百合っぽいのが見たいですね。男性陣がいない学園モノで組み合わせはレナと詩音かな…3話はそれで、4話は圭一とか富竹さんがいる隣の学校が舞台のBLがよいと思います(笑)。
中原さん:私はファンタジー世界の冒険物が好きなので、パーティを組んで冒険とかしてみたいです。魅音が勇者で、梨花ちゃんが僧侶で……レナは武闘家ですね!
小林さん:悟史くんはCDのジャケットでチアリーダーのお姿をさせて頂いたりもするのですが、そういういつもとは違った一面をみることができるのも素敵だなって思いました。
もしくは、『ひぐらし』のみんなが大家族だったらいいなって思ってて、悟史くんは優しいお母さんも似合いそうです。お父さんは圭一さんでしょうか?
堀江さん:短いお話でもいいので、羽入が出てきて3分くらい、なんにもしないお話が見てみたいです(笑)。みんなが学校行ってる間の、羽入のなーんでもない日常、みたいな。
――第1話は罰ゲームがテーマなんですが、“オトナの罰ゲーム”をなにかひとつお願いします!
中原さん:お正月とかに、笑ってはいけない類のバラエティとかがあるじゃないですか。ああいう、落とし穴を掘る、とかの子供がやるようないたずらを、大人が手間とお金をかけてやるのが贅沢で面白いと思います(笑)。
保志さん:圭一は今日の収録がある意味罰ゲーム感がありました(笑)。だからみんなにもこういう収録を体験してもらいたいですね。
かないさん:スカートをはいてる子を玉ねぎ(スカートをめくって、頭の上で結ぶ)にしたい!
雪野さん:上で結ぶんですか? それはきつい……(笑)。『ひぐらし』はお話によっては罰ゲーム的な展開のお当番回がそれぞれキャラにあるので、今日の圭ちゃんは他人事じゃないですね。
堀江さん:ある日、家に帰ると部屋に鶏がいるとか。その鶏がいつの間にか卵を産んでいたりして……そこから友情が芽生えたりするといいですね! 自分の部屋に来たら困りますけど(笑)。
小林さん:私も部屋で対面したことのない何かに対面してみたいです!お料理が苦手なので、自分が作った料理を食べるのも自分にとっては罰ゲームですね。
田村さん:私もちゃんと本気でお金をかけて騙すような罰ゲームをやりたいです。……え、みんな引っかかる方で考えてるの? 私は引っかかりたくないので仕掛けるほうがいいです(笑)。
――オープニング主題歌“Happy Lucky Dochy”について聞かせてください。
かないさん:今回は、梨花ちゃんと羽入と沙都子の3人で歌ってるんだよね。めちゃくちゃ楽しい可愛い曲です♪3人のそれぞれの感じが出てるかな?羽入と梨花が可愛く歌っているのに、沙都子がぶち壊してないかが心配です(笑)。レコーディングも楽しかったなぁ。
堀江さん:すごく明るくて元気のいい曲で、聴いているだけで楽しくなれる感じです。歌詞にも歌っている3人の雰囲気が出てて、とっても耳に残るいい曲だと思います。きゃいきゃいしてる感じの曲です!
田村さん:結構ほんわかして楽しい感じの曲でした。今までの主題歌のイメージとは一味違って、王道でかわいい感じになってます。
――新シリーズへの意気込みと、ファンの皆さんへのメッセージをお願いします。
保志さん:第1巻は『ひぐらし』の面白さの突出した部分が凝縮してるので、男子はソウルブラザーズに共感してもらい、女子は恥ずかしくなってもらい(笑)、いろんな楽しみ方をしてほしいと思います。
かないさん:新シリーズはOVA4巻で出るってことで楽しみです。新しい世界、新しい物語を、私たちもファンの皆さんと一緒の気持ちで楽しんでいます。一方通行じゃない両思いですね。10周年なので、みんなでいろんなコスチュームを着てイベントとかできると嬉しいです(笑)。
雪野さん:久しぶりの収録なんですが、そんな感じがせずにいつもの『ひぐらし』に帰ってきたなって、私の中ではそんな存在になってるんです。だからまた演じられてとても嬉しいです。これからのリリースを楽しみにしてください!
中原さん:今回10周年企画の記念の作品に出させて頂けるのは本当に嬉しいです。一話一話どうなっていくかわからないですが、それぞれのキャラクターが活躍していくと思います。皆さんに待ち遠しく思ってもらえる作品にしたいと思うので、ぜひ見てください!
田村さん:また『ひぐらし』をアニメで演じられるとは思ってなかったので、単純にすごく嬉しいです。今回はすごくはっちゃけた内容で、私自身も次がどんな話か楽しみにしてるので、皆さんも一緒に楽しみにしてください。
小林さん:作品を応援してくださるファンの皆様、本当にありがとうございます。こうして北條悟史役として出演させていただけて本当にうれしく思います。皆様に笑っていただいて、ドキドキしていただいて楽しんでいただけましたら幸いです。素敵な魅力がたくさん詰まっておりますので、ぜひご覧になっていただけたら嬉しいです! よろしくお願い致します。
堀江さん:また新しい『ひぐらし』で、雛見沢のみんなの活躍が見られるのがとても楽しみです。今回は楽しいお話が続くとのことなので、本編を怖がりながら見ていた方も、最後まで楽しく見てください!
<取材・文:中里キリ>
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