5月25日に6thシングル「遠雷」を発売した今井麻美さんにインタビュー!
ライブ活動やCDリリースなど歌手としても精力的に活動をしている人気声優の今井麻美さん。そんな彼女の6thシングル「遠雷」が5月25日に発売された。
それに先駆け、今回は今井さんに6thシングルや先日行われたライブの様子、そして6月に発売されるラジオCD+DVD『今井麻美のSinger Song Gamer』の収録に関してなど、たっぷりとお話を伺う機会を頂いた。今井さんの魅力が詰まったインタビューの模様をお伝えしたい。
●「今井麻美 2nd Live in Shibuya O-EAST」の思い出
――まずはじめに、先日行われたライブの感想をお聞かせください。
今井さん(以下今井):まだ終わって1週間しか経っていないんですよね。もうはるか昔のことのように感じています。本当にたくさんの方に来ていただいて、田舎から見に来てくれた両親も「夢のようだった」と言っていました。今回は去年の12月のライブよりも楽しんで出来た印象があります。2時間予定だったのに、3時間ちょっととかなりオーバーしてしまって……(笑)その節は申し訳ありませんでした。特に、新幹線がなくなって帰れなくなってしまった方……!
ライブが終わって達成感でいっぱいのまま舞台の裏に戻ったら、プロデューサーからいきなり「長すぎだよー!」とお叱りの言葉をいただいて、目をぱちくりさせてしまいました(笑)長引いてしまった原因は調子がとてもよかったことと、トークが長すぎたことだと思うので、次回は気をつけます!
●6thシングル「遠雷」は「穏やかで優しい曲」
――次は、そのライブでも披露された6thシングル「遠雷」について教えてください。
今井:「遠雷」はとても穏やかで優しい曲。今までのシングル曲とは雰囲気の違った、ゆったりした気持ちになれる曲です。ライブでも初披露できてよかったです。
――「遠雷」のおすすめのポイントや好きな部分はどこですか?
今井:メロディーラインと音の絡み方ですね。聞いていると本当に穏やかになります。言葉も本当に優しくて。慈愛やふんわりとした空気感を感じていただきたいです。
――「遠雷」はXbox360用ソフト「EVER17」のエンディングテーマとなっていますが、それについてはいかがですか?
今井:ゲームのストーリーは既に知っているので、エンディングを迎えて最後にこの曲が流れる時、映画のエンディングのようになればいいなと思って歌いました。私のソロ活動は「EVER17」から始まったので、自分の節目となる曲だと思っています。
――カップリング曲「想いの羽根~Angelic White~」についてはいかがですか?
今井:これはPSP用ソフト「白衣性恋愛症候群PSP」のオープニングテーマとなっています。この曲もライブで歌ったんですけど、とてもライブ映えする曲でびっくりしました。さわやかに聞こえるけれど実はすごく難しい曲で、ライブで歌えるか心配だったんですけど……でも録音の時よりうまく歌えました。特に2番のサビに入るところが本当に難しくて、リハーサルで何度も何度も練習したんです。本番では成功してよかったです!この曲が一番ライブで化ける曲だと思いますね。
――CDのパッケージに関して教えてください。
今井:このパッケージは私の希望通りの色になっていて、うれしかったです。曲も曲だからパッケージもシンプルにしました。毎回シングルを出す度にテーマカラーを決めるんですけど、この「遠雷」のテーマカラーは「(モンハンの)ジンオウガで!」とリクエストしたらその通りの色になってきて「思った通り!」とうれしくなりました。
●ライブDVDと7thシングルも続けて発売決定!
――先ほどもお話をうかがったライブのDVDも8月31日に発売されるそうですね。
今井:はい、最初から最後まで最高に楽しめたライブなので、形に残るのがうれしいです。
――そしてライブでは早くも7thシングル「花の咲く場所」についても発表されましたね。
今井:そうなんです。これもライブで初披露しました。気合を入れて作った曲です。
――ライブDVDと7thシングルの連動購入による抽選特典もあるそうですね。
今井:はい、特製フォトブックが特典となります。みなさんがそれを欲しいかどうか自分にはわからないですが……(笑)今までのすべての写真の未公開データから選ぶ予定です。
●6月15日にはラジオCD+DVD『今井麻美の今井麻美のSinger Song Gamer』も発売!
――6月に発売されるラジオCD+DVDについてお聞かせください。
今井:これはDVDはおまけなんですけど、沖縄に行ったんです。冗談で「沖縄行きたい!」と言っていたら知らない間にスケジュールが決定していて(笑)私が友達と沖縄に行ったらこんな感じなんだろうな、という雰囲気が伝わるロケになったと思います。見ると一緒に旅行している気分になれると思いますよ。すっごく楽しかったです!
現地ではその場で取材交渉をしたり、自由な企画ばかりでしたが、一番びっくりしたのが現地でいきなり公開録音をしたことですね!前日の夜、もう飛行機などがなくなった時間にツイッターでつぶやいたら、沖縄にいた8人のリスナーさんが来てくれたんです。中にはたまたま出張で沖縄にいらっしゃったという方もいて……その節はありがとうございました!こういう企画にのってくれるリスナーさん達がいることが本当にうれしいです。
あとは沖縄で粘土でシーサーを作ったんですけど、自分では天才的にうまくできたと思ったのに、スタッフみんなにひどい顔をされて……お店のお兄さんにまで苦笑されました。でも後で冷静になって見たら自分でも「これはちょっと……」と思いましたね(笑)
ちなみにCDの内容は撮りおろしトークと曲です。初回版には32ページのブックレットもついていて、「32ページはやりすぎだろう」と思いました(笑)イラストや写真が入った遊びたい放題のおもしろブックレットになっています!
●「自分のためではなく、誰かのために歌いたい」
――それでは、最後に今の心境とファンの方へのメッセージをお願いします。
今井:今年上半期は本当にあっという間の、充実した半年でした。震災があり、自分が音楽活動をしていく意味もすごく考えましたが、ライブをやることによって、自分の歌を誰かに届けるのが私の仕事なんだということを強く感じました。「自分のためではなく、誰かのために歌いたい」という気持ちが、心の底から湧きあがってきたんです。
そんな時期にCDリリースをはじめ色々な作品に関わることができて、本当に自分はラッキーだなと思っています。そういう自分の活動を支えてくれるスタッフのみなさんや作品を聴いてくださるみなさんがいてくれるからこそ、私も前向きに頑張れているんだと思います。これからも新しい自分をたくさん見ていただきたいです。
<取材・文:福島 槙子>
>>今井麻美5pb.オフィシャルサイト