『シュタインズ・ゲート』の未放送エピソード『横行跋扈のポリオマニア』を一足先に堪能! 上映会&トークショーをレポート!
昨年テレビアニメにて放送された『シュタインズ・ゲート』の未放送エピソードで、Blu-ray&DVD Vol.9 に映像特典として収録される『横行跋扈のポリオマニア』を一足先に観られる先行上映会が2月4日、角川シネマ新宿にて開催された。この日上映されたのは23話『境界面上のシュタインズゲート』、24話『終わりと始まりのプロローグ』、そして特典映像となる『横行跋扈のポリオマニア』。この3話の上映後にはフェイリス・ニャンニャン役の桃井はるこさん、天王寺綯役の山本彩乃さん、アニメーションプロデューサーの岩佐がくさんが登壇しトークショーを行った。
上映会後、司会の山本さんの呼び込みで大きな拍手の中登壇した桃井さんは「皆さんこんばんニャンニャン~!」と挨拶すると、会場は「フェイリス!ニャンニャン!」とアニメさながらの盛り上げをみせ「それぞれ離れたところで同じ作品を見てくださっていた皆さんが集まって一緒に楽しめて良かったです」と上映後の感想を話した。そして岩佐さんは放送終了から4ヵ月が経っているということで「放送が終わってから時間が経っているので、席が全部埋まるのか?と正直思っていました(笑)。来ていただいてありがとうございます」と満席となった会場を見て安堵の様子。ちなみにチケットの予約は発売開始後すぐに完売したとのことだ。
アメリカが舞台になった『横行跋扈のポリオマニア』について岩佐さんは「フロンティアワークスの松永プロデューサーに"僕はこういう話が観たい"と熱く語られた内容が実現した」と話していた。未放送エピソードの舞台については、ほかの案として温泉に行く話や海に行く話もあったそうだが、「定番過ぎる」ということで海外になったのだとか。しかし桃井さんも山本さんも「その定番の世界線も観たい」と今後に期待を寄せていた。さらに『横行跋扈のポリオマニア』は佐藤/浜崎両監督を「総監督」とし、新たに小林智樹さんを監督として迎えたことで「本編とは少し毛色の違ったものが出来たと思っている」とも話してくれた。
印象に残ったシーンを来場したお客さんに投票してもらう「皆が選ぶシュタゲ1、2、3」と題したコーナーでは、まずキャストのお二人から先にベストシーンを発表することに。トップバッターの桃井さんが挙げたのは、17話の最後で「凶真とは前世で共に大いなる闇と戦い愛し合ったふっか~い仲なのニャン!」と言うシーン。桃井さんは「冗談のように厨二台詞を喋っているけど全部本当のことを言い換えているだけで、ちゃんと意味があるんだと思います」と話した。そして山本さんは、20話の「お父さん(天王寺裕吾)が自殺したのを知らずに、ふたり分のご飯を作ってお父さんの帰りを待つ」シーンを挙げ、「悲しくてこのシーンでは泣きそうになりました」と振り返った。
続いて、お客さんが選んだシーンを3位から順に発表。(※以下ネタバレ注意)
第3位は22話の「岡部と紅莉栖のキスシーン」と、16話、鈴羽の「失敗した失敗した失敗した失敗した……」のシーンが同率でランクイン。2位は24話のラストでオカリンがクリスと再会し、これが「シュタインズゲートの選択だよ」と呟くシーンが選ばれた。そして1位は、23話のラスト、未来の自分からムービーメールが届いてオカリンが復活、そしてエンディングでXbox 360版の主題歌である『スカイクラッドの観測者』が流れるシーンが選ばれた。
その後の質問コーナーでは、「演じる際に気をつけたところは?」という質問に、桃井さんは「厨二台詞が難しいので噛まないことですかね(笑)。でもフェイリスとのシンクロ率は激高で楽しかったです」と嬉しそうに話し、そして山本さんは「最初のアフレコで“子供っぽく”かわいく演じてほしいと言われていたので、とにかく“かわいくやる”ということに気をつけました。あとは緊張しないように気をつけました」と話すと、「むちゃくちゃ緊張してたし、最終回のとき泣いてたもんね」と桃井さんがアフレコ現場の様子も紹介してくれた。
そして皆が気になる劇場版についての質問もあり、岩佐さんは「基本的には本編と同じ世界線のお話になる予定です。ただ今回の特典映像がすでにできあがっているので、これをどう考えるか? というところもあります。劇場版は24話と特典映像の間なのか、その後なのか。それともずっと前の話なのか? 本編でずっと言われていたように“なかったことにしてはいけない”と思っていて、まったく別の世界線という割り切った作り方はしたくないんですよね」とコメント。今回のイベント時点では、シナリオ打ち合わせ中ということで、今後の動向が気になるところだ。
イベントの最後には出演者からメッセージが送られ、舞台挨拶のように出演者とお客さんとが一緒にお土産のクリアファイルを持って記念撮影を行い、上映会は終了となった。
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【ファンへ送られたメッセージ】
■岩佐さん
これだけオンエアから時間が経っても集まってくれるイベントはなかなかないような気がします。今まで色々アニメを作ってきましたが、『シュタインズ・ゲート』という作品は際だっています。この先10年、20年経っても『シュタインズ・ゲート』は忘れられない作品になっていると思います。
■桃井さん
秋葉原は海外の方からも国内の方からも憧れられるところで、その秋葉原のフェイリスを演じることができて本当に嬉しいです。私にとって代表作と言える作品なので、今日改めてフェイリスを演じられて良かったニャンニャンと思いました。また上映会やイベントがありましたら、可能な限り参加したいと思いますので、また皆でイベントができるように応援していただけたらと思います。またお会いできるのを楽しみにしています。
■山本さん
まさか私が『シュタインズ・ゲート』のイベントに出させていただけるなんて思ってもいなくて、どちらかというと嫌われ者、どちらかというと敵役(笑)、こうやって皆さんの前にいられると「私も少しはラボメンになれているかも」と凄く嬉しいです。またイベントがあったら私も参加させていただけたらと思います。ありがとうございました。