時は現代、武将は女性、群雄割拠のテレビアニメ『戦国コレクション』大久保瑠美さんや花澤香菜さんなど、武将役の7人にインタビュー
都内某所にて、2012年4月5日(木)よりテレビ東京にて放送予定のテレビアニメ『戦国コレクション』のキャストインタビューが行われた。『戦国コレクション』は、KONAMIがMobage(モバゲー)向けに配信しているソーシャルゲームで、個性豊かな女の子武将が登場する人気タイトルだ。
アニメ版では、戦国時代から現代に飛ばされた武将たちが、近代文明に驚きながらも異世界の文化に順応して成長するというオリジナルストーリーが展開。「小悪魔王・織田信長」を中心に、毎回、違うキャラクターが主人公になっていくところもポイントのひとつとなっている。
今回は、テレビアニメ『戦国コレクション』に出演する大久保瑠美さん(小悪魔王・織田信長役)、花澤香菜さん(泰平女君・徳川家康役)、中原麻衣さん(純愛天使・直江兼続役)、能登麻美子さん(聖乙女・上杉謙信役)、恒松あゆみさん(独眼竜姫・伊達政宗役)、原紗友里さん(斬神・塚原卜伝役)、工藤晴香さん(識神・平賀源内役)の7人にお話を伺ってきた。本作には、多くのキャラクターが登場するので、アニメ開始前にそれぞれの人となりや番組の見所をチェックしておこう!
●武将は現代で何をする? 『戦国コレクション』の気になる展開を少しだけ先取り!
――まずは、自身のキャラクターについてご紹介をお願いします。また、既にアフレコを終えた大久保さんと花澤さんのおふたりは収録の感想もお話いただけますでしょうか?
大久保瑠美さん(以下、大久保):信長は、「小悪魔王」と呼ばれていて、本当に小悪魔みたいな子だなと思いました。「王」という字が付いている通り、ちょっと上から目線でキリッとしていて、しっかりしている女の子です。
あと、いきなり現代の世界に来て混乱しているのですが、順応性が高くて好奇心が旺盛なので、いろんなことに興味を示したりするんです。ほかの武将たちから秘宝を奪うことで元の世界に戻れると知って、元気よく旅立っていきます。活発で普通の女の子らしいところもあり、いろんな表情が見えるキャラクターだと思います。
花澤香菜さん(以下、花澤):戦国の世界にいたはずが、目覚めたらなんと現代の日本だったっていうところから物語が始まるんですけど、家康は「ここに来たからには、ここで生活していこう」という感じで、凄く順応性が高いなという印象でした。たまたまアイドルの映像を見たことから、アイドルを目指して頑張っている女の子です。結構小さい女の子で、性格的には明るくて素直で突っ走ってしまうタイプです。
――今後、収録を控えているみなさまは、ご自身のキャラクターをどのように演じてみたいですか?
中原麻衣さん(以下、中原):兼続は謙信のことが大好きで、彼女のために生きていると言っても過言ではないぐらい。現代に来てもそれは変わらず、ずっと謙信に一途に想いを寄せて身の回りの世話をするというキャラクターなんです。謙信が意外とマイペースなので、そこに鋭くて的確なツッコミを入れたりたしなめたり、そういう役割も担っていくキャラクターになるのかなと思います。
能登麻美子さん(以下、能登):麻衣ちゃんも仰っている通り、身の回りのことはすべて兼続に委ねているとても甘え上手な女性なのかなと思います。ただ、そうかと思えば、兼続を大きく包み込むようなところもあったりして、謙信と兼続の掛け合いの中でそれが感じられました。
恒松あゆみさん(以下、恒松):キャラクターデザインからして、ちょっと周りと違う印象が目立ちます。シナリオを先に見せていただいたのですが、お話自体も「これ、本当に同じ作品かな?」と思うような部分もあり、これからアフレコしていくのがとても楽しみです。女性ではありますが、彼女も人の上に立つ器を持つ人で、よくも悪くも真っ直ぐすぎて危ない部分もあるキャラクターです。ただカッコイイだけではなく、ふと見せる彼女の等身大の表情を、見ている方が共感できるようにお芝居できたらなと思います。
原紗友里さん(以下、原):卜伝は、12、3歳ぐらいの小さな女の子です。現代での生活に戸惑ったりはせず、逆に思いきりエンジョイしている感じです。明るくて楽しいことが大好きな女の子ですが、剣術に対しては凄く真摯な一面を持っていて、困難があっても剣術や道場、弟子たちへの愛で乗り越えていきます。可愛らしさと剣術への真面目な気持ちを演じていきたいです。
工藤晴香さん(以下、工藤):平賀源内は、過去から現代にやってきて、現代社会の生活をエンジョイしつつも「もっと先が見たい」、「私は車が空を飛んでるような未来に行きたい」という想いを持っていて、ひたすらタイムマシンの研究をしているんです。凄く好奇心旺盛な子で、その部分を楽しく演じていけたらいいなと思っています。現代社会の人と仲良しになったりして、生活を充分エンジョイしているんですけど「もっと上にいきたい」という意欲が出せるようがんばります!
――作品の魅力についてお伺いしてもよろしいでしょうか?
大久保:『戦国コレクション』ということで、戦国武将たちがたくさん出てくるのですが、可愛い女の子や、綺麗なお姉さんなど、いろんなキャラクターが各話に主人公として出てくるのが凄く楽しいです。武将たちが現代でどんな風に生活していくのかが見所です!
花澤:一見、家康はアイドルを目指すだけの女の子に見えるんですけど、実は要所に「家康語録」というのが入っていて、家康はそれをハッと思い出して影響されながら成長していきます。武将であることも忘れずにお話が進んでいくっていう作りになっているので、そういう部分も楽しめるんじゃないかなと思います。
工藤:学校の授業で習ったり教科書で見たことのある歴史上の人物が女の子になって可愛らしくなっていて、しかも現代にやってくるというところが、凄く斬新だと感じています。登場人物は誰もが聞いたことのある人物ばかりで、人数も凄く多いですし、各話の中にメインとなる主人公がいるところが魅力ですね。
能登:武将と聞くとパッと思い浮かぶのはやっぱり男性です。それが女性になっているという設定がとても面白いなと思いました。あと、現代に飛ばされる中で、それぞれ前向きな人もいれば、後ろ向きになってしまう人もいて、それぞれの捉え方がある。その設定の中から派生する心の動きが多種多様で面白く魅力の一つだと思います。
恒松:私の演じているキャラクターで言うと、見所はやっぱり胸や見えそうで見えない衣装ですね。(笑)。真面目なお話をすると、これだけの登場人物がそれぞれの話で主人公として出てくるところがとても魅力的だと思います。キャストがそれぞれのキャラクターをどういう風に演じていくかというところにも、ぜひ注目してください!
中原:歴史好きの方は名前を聞いただけで興味が湧く作品になっていると思います。人間関係は史実の関係と少し近い部分もありますので、歴史に詳しい方からあまり知らないという人まで、興味を持ってもらえたらうれしいです。
原:各話ごとにメインとなるキャラクターが変わるので、色がガラッと変わるのが面白いなと思います。私の演じる卜伝のお話は、明るくて痛快で楽しいお話になっています。歴史上の人物をモデルにしているということで、「この部分はあの逸話がベースかな?」と元になっているエピソードを発見していくのも楽しいのではないでしょうか。
●キャスト陣のソーシャルゲームに対する印象、好きな武将とは――
――ソーシャルゲームがテレビアニメ化されるのは初めての試みだと思いますが、みなさんはソーシャルゲームに対してどのような印象を持っておられますか?
大久保:私が担当している「戦国コレクション」のラジオ内で、このゲームを教わりながら進めているところです。簡単にできるけれども奥が深く、気が付いたら長い時間やっていました。ラジオ終了までに天下が取れればいいなと思っています。
花澤:もちろん『戦国コレクション』は気軽にできるゲームなので、まだプレイしていない方にもぜひやっていただきたいです。
工藤:私もゲームは得意ではないのですが、携帯の画面の中でカードゲームをプレイするというのが凄く斬新で面白いと思います。スマホじゃなくてもできるみたいなので、私もやってみようと思っています。
能登:今現在、いろんな種類のゲームがあるんだなと思いました。その幅の広さが本当に凄いと感じています。今回のようにアニメーションで新しい形になるということは、きっとゲームをやってくださっている方も「どういう作品になるんだろうな」とワクワクされているんじゃないかと思います。これから、さらにどうなっていくのか、私自身も凄くドキドキしています。
恒松:私は結構ゲームが好きで、RPGでレベル99まで上げたりしています。カードゲームも今回を機会にぜひ挑戦してみようと思います。
中原:パソコンやゲーム機と違って、携帯電話ってほとんどの人が持っているものなので、入り口が凄く広いですよね。いろんな人が触れる機会がある媒体というのは、凄く素晴らしいものだと思います。こうやってアニメーションをやらせていただいておりますので、今度は逆にアニメを見た人がゲームをやってくれると嬉しいです。
原:私はゲームが好きで、携帯のゲームも結構やります。最近スマートフォンに機種変更したのですが、スマートフォンはゲームがやりやすいと聞いているので、のめり込まないように注意したいと想います(笑)。
――今回は戦国武将ものということですが、みなさんの好きな戦国武将や印象に残っている武将の名前を教えていただけますか?
大久保:「伊達政宗」が好きです。それと、明智光秀がすごく気になっています。やはり信長として一番気になるのは、明智さんとこの光秀さんです(笑)。
花澤:今、歴史の授業を思い返してみると「本能寺の変」を「いちごパンツ(1582年)」と覚えた記憶がありまして(笑)。なので「織田信長」のことが印象に残っていますね。
工藤:私は「豊臣秀吉」ですね。理由は、小さいときに大河ドラマを見てたからということもあるんですけど、大阪に住んでいたときに大阪城によく行ったので。
能登:そのときどきで惹かれる武将が変わるんですけど、最近は実家に帰ったということもあり「前田利家」です。
恒松:私も「織田信長」が印象に残っています。あとは、私が演じることになった独眼竜が凄くカッコイイ「伊達政宗」ですね。
中原:戦国時代からは少し離れているのですが、同じ犬好きとして「徳川綱吉」は外せないなと。あと、確か誕生日が私と一緒(2月23日)なんですよね。なので、前々から気になる存在でした。
原:「足利尊氏」が名前のインパクトが強すぎて、心に残っています。
――最後に、放送を楽しみにしているファンの方々に一言ずついただけますでしょうか?
花澤:本当にいろんなバリエーションのあるお話になっています。もしかして、私ももう1回登場できるんじゃないかなと期待しています。なので、どういう風に登場するのか、武将同士がどう絡み合うか凄く楽しみにして頂ければと思います。
工藤:いろんなキャラクターが出てくるんですけど、見ている方が、その中から応援したい武将やお気に入りの子を見つけてもらえれば嬉しいです。それが、私の演じるキャラクターだったり、ここにいるキャストのみなさんの演じるキャラクターだったり。とにかく出てくるキャラクターたちを愛してほしいなと思います。
能登:流れとしては一貫していると思うのですが、どの話もバラエティーに富んでいるので、本当にたくさんの人に楽しんで見ていただければと思います。ゲームから入って既に作品を存じている方も、アニメから知った方も、歴史好きな方も、いろんな人に幅広く楽しんでもらえたらうれしい限りです。アフレコを楽しみにしています。
恒松:話数によってそれぞれのキャラクターが主人公になる話があり、それが『戦国コレクション』というひとつの作品としてどのように成長していくのか、私たちも皆さんと一緒に楽しんでいきたいと思います。
中原:どういう風に展開されるのかまったく想像ができないのですが、きっとみなさんもワクワクしながら待ち望んでいらっしゃることかと思います。毎回、楽しみに見てください!
原:たくさんのキャラクターがいて、それぞれに凄く個性があり、いろんな性格をしているので、皆さんもお気に入りのキャラを見つけられると思います。キャラクターたちがいつか出会うのではないかと私も楽しみにしています。
大久保:可愛らしい女の子から、カッコイイお姉さんまで、たくさんの武将が出てきます。原作はゲームですが、ストーリーはオリジナルなので、これからの展開にご期待ください。そして私が演じている信長は、ストーリー全体を通して各話の主人公を辿っていくキャラクターになるので、最終話まで頑張って走っていきたいと思います。私自身、カッコイイ女性という役は初めてなので、信長のカッコイイところや可愛いところをしっかりと出していけるようがんばります。ぜひぜひ、『戦国コレクション』を見てください!
>>テレビ東京・あにてれ 戦国コレクション
[文・マスカルポーネ山岡]