リアルな動物達のほんわかコメディ『しろくまカフェ』が好評放送中! 出演の櫻井孝宏さん、福山潤さん、神谷浩史さんにインタビュー!!
ヒガアロハさん原作(小学館刊)の『しろくまカフェ』が現在絶賛放送中!
リアルで個性的な動物達による脱力系ほんわかストーリーと、豪華なキャスト陣で話題のアニメです。
今回、カフェのマスター・シロクマくん役の櫻井孝宏さん、常連客のパンダくん役の福山潤さん、ペンギンさん役の神谷浩史さんに『しろくまカフェ』の見どころ、魅力をご紹介いただきました!
――まず原作を読んだ感想をお聞かせください。
シロクマくん役・櫻井孝宏さん:キャラクターのディテールが面白い。動物達それぞれに捉え方のヒントや目印があるんですよ。酒に飲まれるペンギンくんのペン子さんのくだりや、パンダくんの自己愛発言、原作のシロクマくんには吹き出しが無いですし。造形はリアルなんだけど、人間から見たその動物のイメージが感じられるんです。そして、彼らはやっぱり動物なので、「おい!」って突っ込みたくなる所がたくさんあって、そこが可愛いくて面白い。本当に面白い作品です。
今でこそこんなコメントが出てきますが、初めはどういう質感のものになるのか想像が出来なくて、1話のアフレコは戸惑いがありました。でも収録を重ねてきた今、どんどん先を見たがる自分がいるんですよ。収録の度に新しい発見があるし、新鮮な刺激がある。しかもアニメはオリジナルのエピソードがふんだんに盛り込まれているので、原作とはちょっと違う味が楽しめる。そういうプロの遊びがプラスされています。原作のエピソードで楽しみなのは、誰もが期待している「ヤマアラシ」です(笑)。早く出てきてほしいですね!
パンダ役・福山潤さん:いきなり猫だましに遭ったような衝撃がありました(笑)。感じるままに読み進めていくと、純粋に内容がおもしろいし、キャラも魅力的で。アザラシの絵を出しながら、「アザラシがエサだし」とシロクマくんがさらっと言うダークさがあったり、コメディ作品としてもいろいろなアングルがあって、演じることを忘れて没頭しちゃいました。
ペンギンさん役・神谷浩史さん:最初は動物しか出ない話かなと思ったら、ページをめくると人間も出てきて、そのうち、しれっと人間と動物が会話をし始めて。その時点で僕は虜になってしまいました(笑)。また人間メインの回があったり、先の展開がまったく読めなくて。アニメもそんな感じで進んでいくのかなと、原作から目が離せません。
――アフレコ現場の雰囲気や演じる時に心がけていることを教えてください。
福山さん:普段、よく一緒になる方々ばかりなんですが、第1話の収録でみんながあれほど不安そうな表情でマイク前に立っているのが新鮮でした。シロクマくん、パンダくん、ペンギンさんが一番最初に声を発していくんですが、声を発するたびに、みんなの中の選択肢がひとつ、またひとつ消えていくのがわかって(笑)。ラマさん役の小野大輔君が困った挙句、いつも通りのことをやり始めた時、みんなから総ツッコミをされていたのも印象的でした。また、僕らはやるたびにイメージが固まっていくけど、ゲストの方は不安そうですね。ただ、作品自体のおもしろさに僕らものっかって、雰囲気自体は和気あいあいと演じてます。
神谷さん:収録に臨むにあたって、あんまりプランを練っていくと手詰まりになるんです。これで合ってるのかと疑心暗鬼になってしまうので、目に入ったセリフと動きから、文字通り、動物的カンで表現していることを毎回楽しんでます。でもテスト後に「おもしろかったなあ」という空気が流れても、本番後に「俺、合ってた?」と不安になることもありますけど(笑)。
櫻井さん:楽しいんですけど、そこには心地良い緊張感もあります。アニメならではの自由さがこの作品では光ってますね。自由であって好き勝手ではない。これ、大事です。
収録を重ねることで、分かる事もあるんですが、分からなくなる事もあるんですよ(笑)。
自分に対して疑心暗鬼になる瞬間があって……。発した言葉が人間になってしまってはいけない。僕らの感覚でしかないかもしれませんが、ここが生命線なんです。僕としては、ただ観て欲しいんですよ。声優さんがどうとかじゃなく、純粋に楽しんでほしいです。
――リアルな動物を演じることについて難しさとは?
櫻井さん:ディフォルメされてないじゃないですか?細かな設定もリアルな動物そのままなので、「どういう声なんだろう」と戸惑いました(汗)。
神谷さん:ダメ出しも「それは人間っぽいので、動物っぽくしてください」と言われるんです(笑)。動物の喜怒哀楽は僕らには正解がわからないわけで。
福山さん:人の言葉をしゃべるけど、人ではなくて。でも、みんなが思っている動物でもない。そんな漠然とした部分を探っていく作業なんです。
櫻井さん:見本がある訳ではないので、僕らで作り上げていくんですよ。これは前に神谷くんが言っていたんですけど、担当している動物を見て、僕らの声を思い出してもらえるようになったら幸せですね。
――キャラと自分を比べて似ている点があれば挙げてください。
櫻井さん:ダジャレ?(笑)。 彼の気持ちがよく分かります。思い付いたら言わないと損でしょう。でも、実際に言うと「うわ、出た」見たいな顔をされるんで、最近は我慢してます(苦笑)。
あと、『シロクマくん』は何を考えているのか分からない、読み取れない部分があるじゃないですか。僕も時々言われるんです。そこはもしかしたら似てるかもしれません。
福山さん:イラっとするけど、周りから愛されるところは似てるかもしれないです(笑)。
神谷さん:ペンギンさんが終始突っ込めるのは冷静だからだと思うので、そこは似てるかもしれません。どんなことが起きても比較的冷静というところとか。
――ご自身のキャラ以外で演じてみたいキャラは?
神谷さん:ないですね。今はペンギンさんがかわいくてしょうがないので、みんなにも「かわいい」と思わせたいんです。「パンダくんじゃなくて、ペンギンさんだろ!」と(笑)。
福山さん:パンダという動物の人気ピラミッドの頂点を演じてしまったので(笑)。原作にもいないけど、アニメで出てきたらどんな感じになるのかなと興味があって、やりたいのはハダカネズミです。
櫻井さん:「シロクマくん」で手一杯です(笑)。現場では、人間を担当している役者さんは「動物もやりたい」と言ってますね。楽しそうに見えるんでしょうね。……こっちは必死なんですが(笑)。
――JPさんが歌うOP曲『ボクにインビテーション』、パンダくんが歌うED曲『Bamboo☆Scramble』についての印象をお聞かせください。
福山さん:OP曲はきれいなメロディと歌声なのに、3タイプにチェンジするメカにシロクマくんが乗っているメルヘンチックかつ疾走感のある映像にマッチしていると思いました。『しろくまカフェ』のことを歌っていながらも、ドライブにもピッタリの普段聴きもできる曲です。
僕がパンダとして歌っているED曲「Bamboo☆Scramble」ですが、一人で歌う初めてのED曲です。1話ではかなり印象的な登場でしたが、この曲を聴くことでパンダくんがどんな子なのか、補足されると思います。映像もオセロのコマを使ったアニメーションでかわいらしいです。
神谷さん:OP曲だけ聴いた時、テンポの速い疾走感のある曲で、ゆったりした作品に合うのかなと思ったけど、映像で歌詞のクレジットを追いながら聴くとすごくピッタリだなと。これから楽しいことが起きる期待感も表現されていて好感が持てました。ED曲は由緒正しいキャラソンですね。特異なパンダくんというキャラを歌で見事に表していて、福山潤すごいなと改めて思いました(笑)。映像は絵で描いたほうが早いと思うくらい、手が込んでて、次回の放送が楽しみになる素敵な曲だなと思いました。
櫻井さん:『ボクにインビテーション』は王道のウェルカムソングですね。お店に招かれている気持ちになれる楽しい曲です。
『Bamboo☆Scramble』は、福山くんはよくこの声で歌えるなと感心しました(笑)。プロですね!
映像の演出がまた素晴らしい。この手法とアイデアは作品ならではですが、実写エンディングを流行らせてしまうかもしれないような魅力が詰まってます。オセロを並べる手が映っているのがニクかったです。人の温もり、手作り感があって本当に素敵でした!
――『しろくまカフェ』の魅力や見どころを教えてください。
櫻井さん:何も考えずにフィーリングで観られるのが、僕にとって一番キャッチーなところですね。お話もコメディタッチで、クスッと笑える程好いさじ加減。動物が当たり前のように喋り、人間と同じように生活しているという世界なのに「違和感」が皆無。これはすごいことなんですよね。肩肘張らずに楽しめる、夢の詰まった作品です。
神谷さん:作品紹介に「皆さんが思い描くリアルな動物たちが共存して、しかもコミュニケーションが取れる、そんな世界で巻き起こる、ハートフルで、時にナンセンスな物語です」と書かれていますが、見たことがない人にはたぶんピンと来ないと思います。でも、一度でも見れば、必ずどこかに引っかかると思うし、突っ込んでしまった時、この作品の魅力に気付くことでしょう。ヤミツキ度は高い作品だと思うのでは、まずは一度見てください。
TVアニメ『しろくまカフェ』はテレビ東京系で毎週木曜夕方5時30分より好評放送中!
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>>テレビ東京 アニメ『しろくまカフェ』サイト