あかほりさとる初参戦で、今回はまさかのホラー!?　「サクラ大戦 紐育星組ライブ2012 ～誰かを忘れない世界で～」公演中

　帝都花組が担ってきた『サクラ大戦』夏の風物詩「歌謡ショウ」を、見事に引き継いだ「紐育星組ライブ」が今年もやってきた。今回はゲーム『サクラ大戦』シリーズの脚本を手掛けてきたあかほりさとる氏が、初めてストーリープロットで舞台に参加。「ライブ」と名乗ってはいるが、かなり物語性の高い内容になっている。

　本公演は2012年8月31日～9月2日まで、東京・日本青年館大ホールにて開催中。なお9月1日公演（午後1時～、午後6時～の2回）は「ニコニコ生放送」にて有料配信も行われる。2012年12月27日には本編を完全収録したほか、メインキャストによる本編オーディオコメンタリーや千秋楽の舞台裏を追ったドキュメンタリー映像などの特典も収録した2枚組DVDも9000円（税込）にて発売。

　出演は紐育星組から、小林沙苗（ジェミニ・サンライズ）、皆川純子（サジータ・ワインバーグ）、齋藤彩夏（リカリッタ・アリエス）、松谷彼哉（ダイアナ・カプリス）、園崎未恵（九条昴）、菅沼久義（大河新次郎）。

　ほかに内田直哉（マイケル・サニーサイド）、麻生かほ里（プラム・スパニエル）、本名陽子（吉野杏里）、田村連（ボブ・ラッシー）、笠原留美（大河双葉）、園岡新太郎（ダンディ・団耕助）、西村陽一（西村ヤン太郎）、Velo武田（ベロムーチョ武田）、陽向あゆみ（エニアン）。スペシャルキャストに久野綾希子（ラチェット・アルタイル）。

今年の紐育はゴシックホラー!?　サクラの舞台の新たな可能性を示す意欲作。

　戦いを終え、平和になった紐育では、近頃はこれといった敵も現れず。いざというときに備えた紐育星組スターファイブの戦闘訓練も、大河新次郎を中心に順調そのもの。紐育の平和を守る秘密部隊は、穏やかな日々を送っていた。

　そんなある日、ジェミニが廃棄寸前の不気味な人形をリトルシップ・シアターに持ち込んだことから、紐育星組の結束を揺るがす一大事が湧き起こる。

　不気味な人形は妬みの念に凝り固まっており、意思すら生まれていた。そして何も知らずに人形に向かって夢を語っていた新次郎は、人形に邪念を注ぎ込まれ、姿を消してしまう。

　さらに人形の呪いは、スターファイブにも襲いかかった。新次郎との大切な想い出を奪われたメンバーたちは、チームの要である新次郎のことを忘れ、チームワークも失われて険悪になる。ただひとり呪いの影響を受けないジェミニは、右往左往した末に紐育華撃団司令サニーサイドに相談する。

　サニーサイドは騒動の原因となっている人形を、当初はブードゥーの呪物ではないかと睨んで警戒した。だが、この件にはあえて手出しをせず、紐育星組に解決させようと判断を下す。かねてから紐育を守るには、戦闘力以外にも必要なものがあると考えていたサニーサイドは、これが紐育星組への試練になると考えたのだ。

　かくしてジェミニは消えてしまった新次郎と、失われたスターファイブの絆を取り戻すため、人形の呪いに立ち向かうことになる……。

リトルリップ・シアターの看板娘コンビ、プラム＆杏里の“ワンペア”に、新次郎の母・双葉が「がおーん！」と乱入。“スリーカード”を名乗り、開演に先立っての注意事項を楽しく担当する。

平和な紐育では、今日もサニーサイドが副司令のラチェットに愛の詩を捧げる。

一宿一飯の恩義から、露天商を手伝うダンディ団。その商品の中に、いつの間にか気味の悪い人形が紛れ込んでいた。

＜サクラ大戦 紐育星組ライブ2012 ～誰かを忘れない世界で～＞
セットリスト

【第一幕】
地上の戦士
恋する紐育
ダウンタウン・ハート
バウンティーハンター・リカ
ある日青空を見上げて
輝く星座
Stand up for Love

【第二幕】
ダンディー
ボクノユメ
5つのレシピ
いつも心にサンシャイン
君と会えて

ここはパラダイス～リトルリップ・シアターのテーマ～
地上の戦士


>>サクラ大戦ドットコム

純粋な新次郎の心に、人形の闇が忍び寄る。

スターファイブにも人形の闇が取り憑く。サジータは昔の傲慢な弁護士に戻ってしまう。

呪いで凶暴になったリカは、ジェミニに引き金を引いてしまう。

闇に苦しめられるダイアナ。これらの呪いを受けるシーンでは、各自が自分のテーマソングを歌うが、いかにも呪われた風にアレンジが変わっているという新趣向が取られている。

呪いによる記憶の忘却に抵抗を見せる昴。

ジェミニの想いは呪いに打ち勝てるか!?

この華やかさこそ、『サクラ大戦』の舞台！