テレビアニメ『名探偵コナン』OPテーマ『君の涙にこんなに恋してる』でデビューした「なついろ」が、アルバム『あの夏色の空へと続く』をリリース! 今回はメンバー3人がインタビューに答えてくれました!
テレビアニメ『名探偵コナン』の2012年8月放送分からのオープニング曲『君の涙にこんなに恋してる』でデビューを飾った3人組女性ユニット「なついろ」。夏をコンセプトにした彼女たちが今度はアルバム『あの夏色の空へと続く』をリリースする。
『君の涙にこんなに恋してる』でみせた世界を広げた11曲の「夏の物語」が展開。まるで映画を観るような、1作の小説を読むような、鮮やかに広がる情景と物語にひたれる作品が完成した。
前回のシングルリリースの際にはボーカルの森川七月さんにインタビューに答えていただいたが、今回はピアノの北川加奈さんとリリック担当の山崎好詩未さんも登場。フルメンバーでのインタビュー! デビューしてからの心境の変化やアルバムについてなど、幅広く話をうかがった。
●イベントでコナン君と写真撮ったとき、「仲間」になれた気がしました(北川さん)
――『君の涙にこんなに恋してる』がテレビアニメ『名探偵コナン』のOPとして流れ、シングルとして発売。その後どんな変化がありましたか?
森川七月さん(以下、森川):大人でも『コナン』を見てる方が結構いらっしゃって、「えっ、君があの歌を歌ってるの?じゃあサイン書いてよ」とか「写真撮ってよ」とか言ってくださったり。デビューして約2ヶ月経ちましたが、ものすごくたくさんの人たちに支えられたなと改めて気づかされました。
山崎好詩未さん(以下、山崎):まわりで「聴いたよ」って声がすごく多くて、それがシンプルに嬉しくて。近しい人からメールをたくさんいただいて、身近な人からの感想を聞く機会が増えて、ブログなどでもいろんな人からの感想をいただいて、ライブやイベントで演奏していくなかで「このフレーズが好きです」「元気づけられました」という声をいただき、「自分はなついろなんだ」って実感がわいてきました。
北川加奈さん(以下、北川):もともと『コナン』の大ファンで、コナン好きで同盟組んでる仲間もいるんです。ただ、忙しくなってその子たちにはOP曲を歌うって報告できてなくて。でもテレビで流れて、私達の顔も出るようになって、仲間の子たちが私がなついろのメンバーだと気づいて、向こうから連絡くれました。『コナン』のアニメで自分たちの歌が流れてるって思うと夢のようで。東京でイベントできたこともそうだし、イベントではコナン君も一緒に踊ってくれたし。
森川:そうなんです(笑)。
――イベントはどこをまわったんですか?
森川:ららぽーと横浜、イオンモール船橋、お台場のダイバーシティ、あべのキューズモールの4か所をまわりました。4か所ともコナン君が登場してくれて『君の涙にこんなに恋してる』に合わせて踊ってくれました。
――印象に残ったできごとなどはありますか?
森川:ダイバーシティは始まる前大雨だったんですが、私達が出演する時だけ晴れて、「なついろは晴れ女だね」って。
――なついろだけに。
森川:なついろだけに(笑)。お客さんも濡れながらも待ってくださって。『君の涙にこんなに恋してる』では客席の前の方にいらっしゃった方が、オリジナルの振り付けで応援してくださって。振りを考えてくださっていたことがすごく印象的でした。
――山崎さんは思い出に残ったできごとなどはありましたか?
山崎:ライブハウス以外でのパフォーマンスがはじめてで、「最初「野外ってどんな感じなんだろう?」とか色々不安もあったんですが、やってみるとすごく開放的で「楽しいな」って。
――では野外フェスとかも出たいですよね。
山崎:はい! 楽しみです。
――なついろというからには、夏の青空をバックに歌ってるところをみたいです。北川さんはどうですか?
北川:コナン君と手をつないでツーショットを撮ったんです。お客さんとしてイベントに来てツーショット撮るのももちろん嬉しいんですが、出演者として撮るのは、コナン君と「仲間」になった感じがして(笑)、本当に嬉しかったです。森川加奈ちゃん(北川さんは)本当に『コナン』好きなんです。ここにもグッズ持ってきていて。
北川:(コナンのクリアファイルをみせて)船橋のアニメイトさんで買ったんですよ!
――そしてイベントを経て2ヶ月、いよいよアルバム『あの夏色の空へと続く』が発売されます。聴かせていただいたんですが、個人的には『夜に抱かれて』が好きです。
森川:おっと! 加奈ちゃんも『夜に抱かれて』がいちおしなんです(笑)。
――北川さんは『Rain ~雨音の調べ~』を作曲されていますが……。
北川:私は、七月ちゃんの高声だけじゃなく低声の魅力もいいなと思っていたので、他の曲とはガラッとイメージを変えた曲を作ってみたくて、落ち着いた曲調にしてみたんです。
森川:加奈ちゃんのピアノが力強い曲です。
――アルバム全体が女性の前向きさや力強さを歌っているように感じられました。森川さんが『always be my baby』で初作詞に挑戦。いかがでしたか?
森川:音楽って、普段思っていても口に出せない気持ちや想いを、歌や演奏にのせて届けるものじゃないですか? 作詞ってそれができるんですよね。私は普段関西弁で勢いよく話すせいか「いつも元気やね!」って言われるんですけど、本当はデリケートで乙女な部分もあるんです。あっ、ここメモしてもらってもいいですか(笑)。
――大丈夫です! メモしてます(笑)。
森川:標準語っぽい表現とか普段はあまり使わないんですが、歌だったら書けるんですよ。多少恥ずかしかったんですけど、作曲の大野愛果さんが書くメロディって、聴いてるうちにポロッと涙が出てきそうになるんです。それに合う歌詞をどうやって作ろうって考えて、私のうちに秘めた乙女心を書きました。
――標準語で作詞するのは恥ずかしいものなんですか?
森川:恥ずかしいですよ(笑)。私にないものですから!
――山崎さんは大半の曲で作詞されていますが、一番難産だった曲などはありますか?
山崎:詞を書くときには、曲のイメージ、世界観を決めたうえで主人公を決めて、ストーリー性があるものを作っていくんですけど、先ほどお話されていた『夜に抱かれて』に関しては、譜割が細かいので言葉数も多くなって、曲に言葉を乗せて考えるっていうことが難しかったです。
――1曲目の『exotic Love ~君の過去も全部抱きしめたい~』ですが、公式サイトではPVが公開されています。撮影はいつ頃行ったんですか?
森川:10月の初めなんです。撮影した日は10月なのに特別暑い日で。コンバーチブルを運転するシーンや、海岸の夕日のシーンとか、盛りだくさんです。
山崎:頭皮日焼けしたぐらい暑くて。
森川:ほんまに「なついろ日和だね」って話してて。
山崎:最初のデビューシングルのPVも好きなんですが、こっちはかっこいい感じになっているので、個人的にはすごく好きですね。
北川:デビューシングルのPVはバラバラに撮影したシーンが多かったんですが、今回は一緒に撮影したので前よりも一体感が出たように思います。今回のPVの設定の説明を聞いて、前回と同じ表情じゃいけないと思って、服も曲にあわせたり、演奏シーンも前よりかっこよく弾いてみたり、デビューシングルイメージを変えてみました。
――アルバムを経てなついろとしての実感もより増したなかで、次はどんなことに挑戦したいですか?
森川:このアルバムで私達の音楽の表現の「範囲」が広がってきているので、「なついろ」はいろんな曲でいろんな夏を表現するユニットだと受け取ってもらえるようになりたいです。変わらずにあるのは「古き良きものと新しいビート感の融合」です。
山崎:応援してくださる方、見て、聴いて、いいと思ってくださる方と触れ合える企画をしていければと思います。多くの人に聞いてもらいたいので、野外だったりライブだったり色々な場でやっていきたいです。
北川:個人でもなついろとしても、こんな色もあんな色も……いろんな色になれるようなユニットを目指したいです。
――ありがとうございました!
◆『あの夏色の空へと続く』/なついろ
発売日:2012年11月7日発売
価格:2,940円(税込)
>>なついろ公式サイト
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