2013-02-18 13:40

ニコニコミュージカル第10弾『音樂劇千本桜』ついに稽古開始！　主演の加藤和樹さん、初音未来役の石田晴香さんら、出演者・スタッフが初めて集結！　関係者のみの稽古初日顔合わせレポート!!

　2013年3月13日（水）より、銀座博品館劇場にてニコニコミュージカル第10弾『音樂劇千本桜』が上演される。これは、初音ミクの歌う「千本桜」（作詞・作曲：黒うさP／イラスト：一斗まる）を原作に、舞台用に脚色したもの。原作となる曲は、2011年9月にニコニコ動画で公開されてから、2013年1月で500万再生数を超えた大人気曲。ボカロ楽曲における再生回数の最短レコードを更新し続けるだけでなく、カラオケや着メロで1位を獲得する等、10～20代を中心に圧倒的に支持されている。

　主演を務めるのは、アーティスト・俳優としてライブ・ドラマ・映画・舞台等、様々なフィールドで活躍し、ミュージカル『テニスの王子様』の跡部景吾役などを務めた加藤和樹さん。加藤さんが本作で演じるのは、“靑音海斗”だ。靑音海斗は、元々、VOCALOID「KAITO」として、初音一家では重要なキャラクター。この『千本桜』世界では、このKAITOが、靑音海斗というキャラクターとなって原作動画に登場している。今回の舞台では、この靑音海斗が主役を務め、彼を中心としたストーリーが展開していく。

　そして、初音未来を演じるのは、石田晴香さん。「趣味はniconicoを観ること」と自他ともに認める「niconico」好きだ！『千本桜』では、VOCALOID「初音ミク」が、初音未来という名で登場するのだ。石田さんがどんな初音ミクを見せてくれるのか、楽しみなところ。なお、今回の舞台では、VOCALOID人気キャラクターの「初音ミク」「鏡音リン・レン」「巡音ルカ」「KAITO」「MEIKO」など、いわゆる初音一家全員が勢揃いするという、めったに観られない舞台となっている。

　そんな本作の舞台稽古が、2月11日（月・祝）に開始された。その模様のレポートが到着したので、ここに紹介しよう！

キャスト＆スタッフが大集合！

●キャスト＆スタッフが初の顔合わせ！

　2月11日（月・祝）の昼過ぎ、都内某所にニコニコミュージカル第10弾『音樂劇千本桜』の出演者・スタッフ一同が集まり、顔合わせが行われた。製作発表で、一部のキャストは顔を合わせをしたが、ほぼ全員が揃ったのはこの日が初めて。

主演の加藤和樹さん（左）と石田晴香さん（右）

　顔合わせは、「靑音海斗」役を演じる、主演・加藤和樹さんから順に紹介されていった。「今回はボカロ楽曲の舞台化ということで、僕も分からないことが多いので、皆で助け合って、お互い高め合っていく舞台が創れればいいなと思っています」と加藤さん。

　「初音未来」役を演じる石田晴香さん（AKB48）も「舞台に出演して、演技をするというのは、実は今回が初めてです。そのため緊張していますが、皆さんに沢山意見等を頂いて、いいものを創り上げていけたらと思っています」と話してくれた。

　その後は、演出の茅野イサムさんも「最後まで皆で頑張って、いいものを作り上げましょう！よろしくお願いします！」と気合の入ったコメントだ。そして、プロデューサー・片岡義朗氏からは、改めて『音樂劇　千本桜』の企画背景が語られた。

　「原作者の一人、一斗まるさんは、3月11日の東日本大震災を境に、少しでも日本を元気づけられる作品にしたいと思い、日本への愛国心をめいっぱい詰め込んだイラストを描いたと聞いています。だから、今回の舞台化にあたっても、国が荒れ果てたとしても、日本には華やかな、桜が咲く華やかな街並があるんだということが伝わるように描きたいと思いました。この作品の登場人物達には、この国をどうにかしたいという気持ちが皆にあります」とのことだ。

　顔合わせの後は、初めての台本の読み合わせが行われ、最初とは思えぬ息の合った台詞のかけあいを見せてくれた。今回の舞台では、ボカロ楽曲「千本桜」以外にも、今作用に作曲されたオリジナル楽曲も歌う予定とのこと。また殺陣もある予定だそうだ。3月13日の初日公演で、どんな『千本桜』の世界が繰り広げられるのか、乞う期待だ！

◆ニコニコミュージカルとは……
「ニコニコミュージカル」は、ドワンゴが主催・企画制作を行うミュージカル。これまで劇場でしか観ることができなかった公演を、コメント付きで楽しめる日本最大級の動画サービス「niconico」にて生放送を行い、また、タイムシフト機能で別時間に視聴を楽しむことが可能。実際に劇場で観劇することができる「リアルチケット」と、ネットで公演を楽しむ「ネットチケット」の2種類を発売し、劇場ではリアルの興奮を、ネットではコメントを通じた時間とコミュニケーションの共有を楽しめるのが、大きな特徴。

＜ニコニコミュージカル第10弾『音樂劇千本桜』公演概要＞
【日時】 2013年3月13日（水）～3月24日（日）全17ステージ（予定）
【場所】銀座博品館劇場
【原作】『千本桜』黒うさP／一斗まる
【原曲】 http://www.nicovideo.jp/watch/sm15630734
【演出】茅野イサム
【脚本】三井秀樹
【出演者】加藤和樹石田晴香 / 富田麻帆市川美織長谷川愛 / 高崎翔太鳥越裕貴 /
湯澤幸一郎小林健一 / 岸祐二他
【あらすじ】
　西暦2011年、和暦大正 100年。ここは今もなお大正時代が続く平行世界。
長きに渡る世界大戦は世界各地で起こる異常気急や大災害により停戦状態が続いていた。
旧帝都東京も『大正兇変』と呼ばれる大災害により、一時壊滅状態に陥るも、
その名称を新帝都『桜京』と改め、現在では人々のたゆまぬ努力の甲斐あって、
新帝都として奇跡的な復興を遂げつつあった。しかし光ある所には影が色濃く浮かび上がる。
大正兇変を境に生じた歪な世界。古式ゆかしい大正浪漫の風情をたたえるこの新帝都にも、
多数の怪現象や悪事が横行していたのである。
若き軍人・靑音海斗は、桜京の象徴『千本桜』を巡る陰謀に巻き込まれて行く…。