寺島拓篤さん、佐藤利奈さんも登場した「ジャパン アミューズメント エキスポ 2013」の『LORD of VERMILION III』発表イベントレポート

　2013年2月16日(土)、アーケードゲームの大規模イベント「ジャパン アミューズメント エキスポ 2013」において、新作タイトル『LORD of VERMILION III』(以下、『LoV III』)のステージイベントが実施された。

　本作は、今年の夏に稼働開始を予定している、人気アーケードカードゲーム『LORD of VERMILION』(以下、『LoV』)シリーズの最新作。アクティブなカード操作と、パズル要素をはらんだゲームシステムに加え、アーケードゲームとしては珍しく、非常に高度なストーリー性を持つのが特徴である。

　今回の『LoV III』ではシステムを一新し、タッチパネルを搭載し、8対8の多人数対戦が可能になるなど、様々な新しい試みが実施されており、今回のイベント出展に対する注目度は非常に高い。

　ステージには、本作プロデューサーや開発ディレクターなどの開発陣に加え、本作にキャストとして出演している声優の、寺島拓篤さん、佐藤利奈さんも登壇。ゲーム内容に関するアナウンスと共に、トークステージが展開された。本記事では、その様子をレポートしていく。

　まず何より大幅に変化したのはその筐体だ。前作までは、『悠久の車輪』や『アクエリアンエイジ オルタナティブ』から使用されてきたレバー付き筐体だったが、本作からはレバーが撤廃され、その代りにモニターが大画面化し、タッチモニターに対応している。

　また、ナンバリングが代わったことにより、全カードの仕様が大幅に変更され、前作のカードを使用できなくなっている点には注意しておこう。この理由に関して柴貴正さんは「ゲームデザインの大幅な変化」、「カード読み取り方式・印刷方式の変更」などを挙げていた。

　もちろん、これまでの「攻撃範囲」や「属性」にあたる要素「ジョブ」や、「スマッシュ」にあたる「スマッシュアタック」なども用意され、シリーズで培ったテクニックやシステムも活かされている。……と、変化点や変更点を挙げたらキリがない。全体的にRTS（リアルタイムストラテジー）的な進化を遂げているが、現状の解説を聞く限りでは、前作『LORD of VERMILION Re:2』の続編というよりも、名前と世界観を継承した新作ゲームという認識をしたほうが良さそうだ。

　ちなみに、今年の3月には本作のロケーションテストの開催も予定されている。本作に興味がある人は、良いスタートダッシュを切るためにも、スケジュールをチェックして現場へ出向いてみよう。

●寺島拓篤さん＆佐藤利奈さんによるトークステージが開幕

　ひと通りの解説が終了すると、続いてはキャスト陣である「スキピオ」役の寺島拓篤さん、「ディード」役の佐藤利奈さんが登壇。前ステージがら続投の柴貴正さんとともに、スペシャルトークステージがスタートした。

　ここからは、MCや柴さんから提示された質問ごとに、寺島さん、佐藤さんからの応えを掲載していく。未だに謎を多くはらむ『LoV III』のキャラクターたちや、世界設定についての新たな情報が公開された。

「スキピオ」役の寺島拓篤さん、「ディード」役の佐藤利奈さん

――キャラクターを演じてみて

寺島さん：彼は見た目の通り"海の男"という感じで、かなり活発なキャラクターですね。明るい部分を担当するような役柄で、作中ではムードメーカーになるような存在です。

佐藤さん：私が演じるディードは"海"のスキピオと対になる、"山"のイメージを持ったキャラクターです。野を駆け、山を駆ける、野性味あふれる女の子ですね。言動や行動からは、どちらかというと少年のような印象を受けるかもしれません。

――『LoV III』の世界観や、雰囲気について

寺島さん：『LoV』の全体の世界観が、かなりダークな印象があるじゃないですか。その中でこのふたりの明るさは、どこか異彩を放っていますよね。なんだか、スキピオとディードが居てくれて、ちょっと安心しました(笑)。

佐藤さん：演じている中で物語のバックグラウンドが分かってきたのですが、色々なキャラクターと会話をしているんですね。対になるキャラクターとだけの会話じゃなくて、しっかりと物語が用意されているのは面白かったです。

――最後に、プレイヤーへメッセージを

寺島さん：短い時間でしたが、ありがとうございました。ここに来ている皆さんは、僕らよりもシステム面だとか、そういった部分に対する理解はかなり深いと思います。僕たち声優は、その楽しみをアシストして、より皆さんが楽しめるようにするのがお仕事です。ご協力させて頂きましたので、少し耳を傾けてみてください。実際に稼働した際には、僕も参戦してみたいと思います。

佐藤さん：私が演じるディードは、すごく真っ直ぐなキャラクターなんですが、実は可愛らしい所もあったり、色々な面があるキャラクターです。ゲーム本編のストーリーも、私は全部知っているわけでは無いので、みなさんと同じ立場で楽しもうと思います。ぜひプレイして、そのストーリーを確かめてみてください。

　これらのトークの中では、現在発表されている8人のキャラクター以外にも、未発表のキャラクターが用意されている、という事実も公開された。これまで決定しているキャスト陣が豪華なだけに、その姿やストーリーはもちろん、キャストにもかなり期待が持てる。まだ発表時期などは不明だが、続報を期待して待っておこう。


>>『ロード オブ ヴァーミリオンIII』公式サイト