『2.5次元てれび』妖精帝國・ゆい様出演のVol.18回レポート
毎月第2/第4木曜日の21:00から、インターネットで配信している生放送番組『2.5次元てれび』。アニメや声優、ラノベなどを扱ったオタクカルチャーバラエティーだ。司会は声優の岩田光央さんと南條愛乃さん。番組リポーター兼アシスタントは、新人声優の持月玲依さんと村川梨衣さん、綾瀬有さん。そして、番組キャラクター「てれび子(仮)」に声をあてるのは、冨岡美沙子さん。
3月14日に放送された第18回の番組は、「妖精帝國」の終身独裁官「ゆい様」だ! 妖精帝國はアニメ『未来日記』のオープニングテーマ『空想メソロギヰ』や『聖痕のクェイサー』の後期オープニングテーマ『Baptize』などで知られる人気バンド。番組の冒頭で司会の南條愛乃さんは、妖精帝國の大ファンだと伝え、いつもよりも高めのテンションで番組がスタートした。
●「嫌がるからこそ罵倒のしがいがある」by ゆい様
オープニングトークが終わり、ゲストのゆい様がオーラ全開で登場するとスタジオは大興奮。「ドM声優」を自称する岩田光央さんは、「僕を罵倒してください!」とゆい様に懇願すると、妖精帝國の大ファンの南條愛乃さんも、すかさず「いや、私も罵倒してください!」と名乗り出た。まさかのMCふたりから罵倒のラブコールを受けたゆい様は、「嫌がるからこそ罵倒のしがいがある。そんな笑顔で言われてもな……」と返答し、スタジオを沸かせた。さすがゆい様です!
●pixivとの番組連動企画「ご当地大戦」の岩田光央賞が発表!
番組とpixivの連動企画「ご当地大戦」のコーナーでは、これまでに応募された数々の作品のなかから優秀賞が発表された。そして、この企画は岩田光央さんがイチオシということもあり、特別に岩田光央賞も用意。岩田光央さんが選んだのは、長野県の「霊犬 早太郎」(さとねさん作)だ。岩田光央さんは「最終候補に選んだ3つの作品からこれを選んだ」とコメントした。
そしてこのコーナーでは、ゲストに出身地の名物を聞くことが通例となっている。しかし今回のゲストは妖精帝國出身のゆい様。「妖精帝國の名産を聞かれてもな……」と返答したが、その直後に「初めて日本に降り立った地は名古屋」と答え、名古屋名産の「藤田屋の天ぷらあんまき」を紹介した。とても美味しそうな不思議な食べ物なので、詳しくはアーカイブをご覧ください!
●特集は「魔法少女大戦」! なんとカードになった!?
特集のコーナーは綾瀬有さんが担当。今回は番組オリジナル企画の「魔法少女大戦」のなかから、横浜出身の3キャラクターをカード化したBRILLIANTSERVICEを取材。このカードは非接触ICチップが内蔵されており、対応した端末にかざすと魔法少女を召喚できる。魔法少女たちはBRILLIANTSERVICEが運営しているソーシャルゲーム『星宝転生ジュエルセイバー』に登場し、バトルを繰り広げるのだ。
VTRが終わって映像がスタジオに戻ると、トークのテーマは「ゲーム」について。「普段ゲームをするか?」と聞かれたゆい様は、「RPGなど、ゲームはよくやる。最近は『レイトン教授』をやった」と返答。するとすかさず南條愛乃さんは、「今日3DS持ってきてますか? すれちがいたい!」と暴走気味。このやり取りを見ていた岩田光央さんは、普段と違う南條愛乃さんを、「この人、普通のファンだ。今日はダレダレですよ~」とコメントし、スタジオを爆笑させた。
また、ゆい様は妖精帝國がオープニングテーマや挿入歌などの楽曲を提供しているため、「『神様と運命革命のパラドクス』(PS3)も薦めたい」と語ると、南條愛乃さんは「私も出てるんですよ! いぇーい!」と、まるで子供のように満面の笑みで共演を喜んでいた。
●ゆい様から妖精帝國のニューアルバム『PAX VESANIA』を紹介
番組の最後には、3月27日発売の妖精帝國ニューアルバム『PAX VESANIA』が紹介された。新たに書き下ろされた曲も多数収録されている、ファン待望の1枚。さらに同日、妖精帝國のPV集『Chronik I』もブルーレイで発売。いままで制作された妖精帝國の映像10曲が、高画質な映像で収録されいてる。PVの一部がVTRで流れると、出演者一同から「かっこいい!」の声が。そのなかでも特に南條愛乃さんは「もっと見たい~」と真剣な目で見入っていた。
なお、妖精帝國は6月1日から、デビュー15周年を記念して、全国6箇所を回るツアー『拾伍周年記念式典 PAX VESANIA』を予定している。ファンは必ず参加してください!
●ゆい様インタビュー
――『2.5次元てれび』お疲れ様でした。生放送の感想をお聞かせください。
ゆい様:そうだな……とにかくやかましかったな。しゃべればやかましいし、頭につけてる耳もやかましいし、賑やかな番組だった。
――すみません。それは「りえしょん」のことですね(笑)。
ゆい様:だが、総括すると楽しかったな。
――ありがとうございます。番組のMCの南條愛乃さんがゆい様の大ファンで、式典(ライブのこと)にも足を運んだことがあると番組中におっしゃっていましたが、いかがでしたか?
ゆい様:ありがたいな! かわいい女の子から「臣民(ファンのこと)」と言われると非常に嬉しいな。
――妖精帝國さんの式典では、男女比はどのくらいですか?
ゆい様:式典では7割くらいは男で、3割くらいが女だ。twitterでは女の子のつぶやきもよく見るのだが、もしかしたら式典が怖くて参加しにくいのかもしれないな。
――式典はどのような場でしょうか? 雰囲気をお聞かせください。
ゆい様:式典を見たことがない者にとっては、妖精帝國の式典は敷居が高いと思っている臣民もいるかもしれない。だが実際はそんなことはなくて、誰でも楽しむことができるし、盛り上がれるだろう。おそらく式典ではサイリウムが使えないというのが、入りにくいひとつの要因かもしれん。
――なるほど! いまアニソンや声優のイベントでは、サイリウムは当然のように持ち込みますから……。
ゆい様:妖精帝國の式典でも昔は使っている臣民がいたが、いまは禁止にしているのだ。だが、サイリウムを持ち込まないことで、音楽を身体全体で楽しめる。サイリウムを振ることに一生懸命になっても仕方ないだろ?
――おっしゃるとおりです。サイリウムがメインになってしまうと本末転倒ですね。式典会場のなかは、特徴はありますか?
ゆい様:前方と後方で、臣民の楽しみ方が異なっている。前方の「最前線区域」は、いわゆる「モッシュ」なども起こる激しいエリアだ。そして後方は「後方支援区域」。ここは巻き込まれたくない者たちが静かに楽しむ場所となっている。
――妖精帝國さんの音楽だと、観客のパワーはすごそうですね。
ゆい様:まぁ、すごいぞ。そしてもうひとつ、女性専用の「女性ブース」なるものを作っているのも特徴かもしれん。少しだけフロアーより高い区域なので、背が小さくても式典を見えるようにしてあるのだ。
――それはうれしい! ゆい様の心遣いに感謝することでしょう。式典にはどのような人に来てほしいですか?
ゆい様:臣民であれば誰でも来てもよいが、全身で音楽を聴き、声を出して楽しんでくれる者に来てほしいな。
――では次の質問です。3月27日発売のアルバム『PAX VESANIA』のウリをお聞かせください。
ゆい様:今回はギターが増えてメンバーが増えた。いままではほぼ打ち込みの音であったが、今回からはドラムもベースもギターも生音を使って作った。音の厚みが違う。
――妖精帝國さんはPVが特徴的だと思いますが、どのくらいの時間をかけて制作しているのでしょうか?
ゆい様:皆で相談しながら構想から完成まで作っている。撮影でもっとも長かったのは『filament』だろう。ほぼ24時間かけて撮影したな。
――今回、番組で紹介されたPVもすごかったのですが、いつも映像にはこだわるという方針なのでしょうか? 3月27日、アルバムと同時発売のPV集『Chronik I』に収録されている作品ですね?
ゆい様:そうだな。妖精帝國は曲だけでは表現できないのだ。曲と映像が合わさって、初めて我々が表現したい作品が完成する。なのでアルバムと映像集を両方楽しんでもらいたい。
――番組中、twitterで海外からもメッセージが届くとおっしゃっていましたが、海外の臣民も多いのでしょうか?
ゆい様:どうだろうな? でも、南米や欧米の人間が聴いてくれるという話は聞いたことがある。実は今年、北米のあるコンベンションでライブをやるかもしれん。
――すばらしいです! ぜひアメリカのアニメファンを魅了してきてください。ゆい様は他に式典を開きたい国はありますか?
ゆい様:ドイツやフランスもいいな。
――ゴシックな雰囲気が合っていると思います! いつか実現してほしいです。最後に、全国ツアーについて伺います。
ゆい様:妖精帝國のツアーが6月から全5箇所を回る予定だ。会場は東京、名古屋、大阪、福岡、仙台。いままでは東名阪だけだったが、今回は福岡と仙台を増やした。これでより多くの臣民に、妖精帝國の式典を楽しんでもらえるだろう。期待していてくれ。
●次回の放送は本日3月28日! ゲストは白石涼子さんと佐藤聡美さん
第19回の放送は、本日3月28日 21:00からスタート。今回のゲストは、なんと白石涼子さんと佐藤聡美さんのおふたりだ。女性声優だらけの超豪華な出演陣に、岩田光央さんがどう切り込むのか……いつも以上に暴走する可能性タップリの予感!?