【ACE2013】『幻影ヲ駆ケル太陽』ステージレポート！　謎のベールに隠されていた作品概要、そして明かされたタロットが握るカギとは――？

　2013年3月30日(土)、幕張メッセにて開催されたACE2013において、7月から放送開始となるオリジナルアニメーション『幻影ヲ駆ケル太陽』のステージイベントが行われた。

　ステージには、製作を手がけるメインスタッフが登壇し、本作の概要や世界観、製作にかける意気込みを語り、イベント後半には出演キャスト陣が参加するクイズコーナーが展開された。本稿では、その模様をレポートでお届けしよう。

●製作スタッフが語る『幻影ヲ駆ケル太陽』のカギ

　本作の監督を務めるのは、草川啓造氏。オリジナル作品ということもあり、放送を待ち望むファンは謎に包まれた本作の概要を知りたいところ。イベントのオープニングでは草川氏によって、この作品の概要が明かされた。

　本作は、4人の少女たちがタロットカードの魔力を使って魔物と戦うバトルアクション。次元空間で魔物と戦いながら成長し、友情をはぐくみ、自分たちの運命にと向き合うっていく少女たちの物語を、シリアスなテーマで描く。物語の舞台は、九州の長崎県をモチーフに作られた「永瀧(ながたき)」。PV映像中にも登場した「眼鏡橋」などの、長崎ならではの観光名所が数多く登場するとのことだ。

　原案を手掛けた赤城晴康氏にバトンが渡されると、ステージにて公開となったキャラクター原案に話題が移る。バトルシーンでは少女たちが変身を遂げる。通常の変身ものとは異なり、変身前と変身後のコスチュームに変化は持たせず、バトルシーンと日常のシーンで2種類の顔を用意することで、髪や表情で変化を出すように心掛けたと明かした。これは、物語性や他作品との差異を引き出すための工夫点なんだとか。

　続いて、同じく原案を手掛ける田中秀典氏から明かされたのは、モチーフとなっているタロットカードについて。本作の世界には悪魔の力を持つ「ディアボロス・タロット」と、それに対抗する為につくられた「エレメンタル・タロット」が存在する。太陽あかりを始めとする4人の少女たちは、エレメンタル・タロットの力を使って戦いを繰り広げていくようだ。あかりが「太陽」、せいらが「星」、るなが「月」、ぎんかが「節制」のカードを持つ。タロットの力が物語にどのような影響を及ぼしていくのか非常に気になるところだ。

　　　　太陽あかり(CV:門脇舞以)

　物語の要となる脚本を紡ぐのは伊藤美智子氏。物語のテーマは運命の選択。シリアスな展開の中で、少女たちが自らの意思と反する戦いに巻き込まれる場面も。そんな中、少女たちは友情をはぐくみ助け合い、運命の中で何を得て、何を捨てて、何を選択していくかを描いていくとコメントした。

　アニメーション制作を担当するAICの笠原直徒氏からは、現場では4人のキャラクターの魅力を引き出せるよう、日夜制作が進行中。PVで確認できる通り、本作の売りであるバトルアクション、そしてスリリングなストーリー展開にぜひ注目してほしいと、作品の見どころを熱く語った。

　　　　星河せいら(CV:喜多村英梨)

　加えてメディアミックス情報として、小説とコミカライズも発表された。詳細は以下の通りで、小説版については脚本を担当する伊藤美智子氏が執筆を担当し、アニメ本編よりも以前の物語が描かれるとのことだ。


○小説「幻影ヲ駆ケル太陽～こぼれ落ちるは運命の砂～」
　2013年6月10日発売7月号より月刊ニュータイプ（角川書店）にて連載開始
　小説：伊藤美智子
　挿絵：あかつきごもく

○コミック版「幻影ヲ駆ケル太陽」
　2013年6月よりガンガンONLINE（スクウェア･エニックス）にて連載開始
　原作：sole;viola
　作画：加藤コウキ

　　　　白金ぎんか(CV:巽 悠衣子)

　　　　月詠るな(CV:徳井青空)

●キャスト陣がちょっぴり珍解答!?　クイズで知る『幻影ヲ駆ケル太陽』

　太陽あかり役の門脇舞以さん、星河せいら役の喜多村英梨さん、月詠るな役の徳井青空さん、白金ぎんか役の巽 悠衣子さんがステージに登場！　ステージイベント特別企画として「クイズ　幻影の謎を解け！」のコーナーへ突入。門脇さん、徳井さんペアと、喜多村さん、巽さんペアに分かれ、本作にまつわる3択問題に挑んでいくコーナーだ。

　「スポーツ万能、筋トレ好きのせいらが好きな食べ物」、「るなのタロットに描かれているアマリリスの花言葉」、「世渡り上手でお金にうるさい ぎんか のお父さんが経営しているお店の名前」など、コアな問題にキャスト陣はたじたじ。唯一、るなは内気な美しさがありそう！　という理由で、２問目の問題に喜多村・巽チームが正解し、0-1で優勝を勝ち取った。

　コーナー後、閉幕の時間が迫り各キャストよりコメントが述べられ、ステージイベントの幕は閉じた。なお、イベントにてお披露目となったキャラクター設定、原案、スタッフ情報はアニメ公式サイトにて公開されているのでチェックしてみることをオススメする。

太陽あかり役／門脇 舞以さん：
私たちはPV収録以来、改めて集まった出来たてホヤホヤのチームで、まだまだ分からないこともたくさんあります。分からないことばかりでも、この作品は少女たちの絆や成長を描くことは間違いないと思います。ですので、ぜひみなさん１話を、１話を必ずみてください！　よろしくお願いします！

星河せいら役／喜多村英梨さん：
みんなが言ってくれた通り、私もアニメの出来上がりを楽しみにしています。私が演じている「せいら」というキャラクターは、映像を見ていて自分にストイックなキャラなのではないのかなと感じました。今後の展開を私自身楽しみにしておりますので、ぜひぜひご注目ください。

月詠るな役／徳井青空さん：
私もとっても楽しみにしているので、みなさんも一緒に本作を楽しみにしてくれていると嬉しいです。7月の本放送に向けて、これからどんどん盛り上がっていくと思いますので、応援よろしくお願いします！

白金ぎんか役／巽 悠衣子さん：
7月のアニメ放送に向けて、小説化やコミカライズなどの発表がありまして、これからみなさんと一緒に盛り上げていければと思います！　7月の放送楽しみにしとってや、みんなまた会おーな！




◆テレビアニメ『幻影ヲ駆ケル太陽』
放送開始：2013年7月予定

【放送局】
ABC 朝日放送
TOKYO MX
チバテレ
tvk
テレ玉
とちぎテレビ
群馬テレビ
テレビ愛知
TVQ九州放送
BS11
アニマックス

【スタッフ】
監督：草川啓造
原作：sole: ;viola
原案：赤城晴康 田中秀典
構成・脚本：伊藤美智子
キャラクター原案：あかつきごもく
キャラクターデザイン・総作画監督：友岡新平
クリーチャーデザイン：小田裕康
助監督：小坂春女
音楽：：加藤達也
音響監督：岩波美和
アニメーション制作：AIC

【キャスト】
太陽あかり役：門脇 舞以さん
星河せいら役：喜多村英梨さん
月詠るな役：徳井青空さん
白金ぎんか役：巽 悠衣子さん


>>>>『幻影ヲ駆ケル太陽』公式サイト