高難度のクイズにキャスト陣もたじたじ? 『君のいる町』BD&DVD vol.1発売記念イベントレポート
胸が締め付けられるような甘くて切ないストーリーと衝撃展開の数々で大人気の青春恋愛漫画『君のいる町』。アニメも大好評のうちに放送が終了し、現在アニメBlu-ray&DVDが絶賛発売中だ。
そして去る2013年11月10日(日)、科学技術館サイエンスホールにおいて「テレビアニメ『君のいる町』Blu-ray/DVD vol.1 発売記念イベント」が開催された。登壇者は細谷佳正さん(桐島青大役)、中島 愛さん(枝葉柚希役)、佐倉綾音さん(御島明日香役)、タカオユキさん(神咲七海役)。本稿では、キャスト陣、観客共に、ストーリーにのめり込むあまり回想トークではいたたまれない気持ちになってしまった(?)一面も垣間見れた、当日の様子をお伝えしよう。
●衝撃展開の数々にキャスト陣も驚きの連続!
イベント当日は、時折肌寒くなる風が冬の訪れを予感させ、アニメ『君のいる町』が放送されていた夏が懐かしく感じられた。会場には多くのファンが詰めかけ、アニメ放送が終了した今でも注目されているのが伺える。
会場が暗転するといよいよイベントがスタート。アニメOP曲である「センチメンタルラブ」が流れ始め、キャスト陣が登場。各々挨拶をする中、「桐島青大、別名クズ役の細谷佳正です! クズ最高!」という細谷さんの掛け声に観客から歓声が巻き起こる!
トークコーナーでは作品の第一印象の話へ。「ドロドロとした意外な展開が韓流ドラマみたいでした」と細谷さんが語ると、会場も「あぁー」と納得の表情を見せる。「予想できないラブストーリーだけどリアルな物語で、原作も大好きです」とタカオさんもキャストでありながら、作品を通して原作のファンになってしまったようだ。
実は柚希のオーディションを受けていたという衝撃発言が飛び出した佐倉さんは、「嘘つき、というシーンのインパクトは、ざわっ……うわぁ! と思いましたよね」とあの衝撃展開にはやはり驚いたご様子。細谷さんも「僕はあの時、胃が半分になりましたよ(笑)」と語るほど。
収録の後半では細谷さんが男性キャストひとりだけが多かったようで、周りの女子会トークのような雰囲気にたじろいでしまう場面もあったとか。中島さんの「柚希ちゃんダメじゃな〜い」という桐島葵役のたかはし智秋さんのモノマネに会場も大爆笑! 細谷さんがちょっと気まずい思いをしつつも、キャスト陣が作品にのめり込んで話し込むほど、アフレコ現場はいい雰囲気で行われたようだ。
●『君町』を振り返るクイズ&生アフレコ!
ここでキャスト陣がどれだけ作品を見ているかをチェックするクイズコーナーが行われた。青大の自転車の色や初登場した猫の模様など、かなり難しい問題の数々にキャスト陣も大苦戦!
「いつも自転車を停めるコンビニから温泉センターまでの距離は?」という問題では、会場にも拍手の大きさで問いかけてみたのだが、票がかなり別れる結果に。答えとなるVTRが流されると「おぉー!」と歓声が上がり、よく見ていないとわからない問題に観客もキャスト陣も関心するほどだ。
続いて、名シーンを生アフレコで再現するコーナーへ。第2話の青大と七海がバッタリ会うシーンや第12話のラストシーンなど、甘酸っぱいセリフに会場もニヤニヤが止まらない! 第8話の青大が明日香に料理を振舞うシーンでは、セリフを噛んでしまった佐倉さんに「明日香、もう一回言うてみようか?」という細谷さんのナイスフォローをする姿がとても微笑ましかった。
シーンが進むにつれて、泥沼の展開を見せる物語に「あのときはよかった」「このころは……」とキャストのみなさんも俯いてしまうこともしばしば……。中島さんは演じた第12話を振り返って「これだけね、たくさんの人を踏みつけてきたお二人ですから、って監督に言われまして……」と語り、自分が踏みつけられたような気持ちになってしまったと懐かしそうな様子だった。
●『君のいる町』と成長するキャスト
生アフレコの盛り上がりが冷めぬまま、会場から寄せられた質問にキャスト陣が答える「おしえて! 君町」のコーナーやキャストサイン入りグッズが当たる抽選会など、ファンも大喜びなコーナーをはさんで、ライブパートへ。
披露された曲は中島さん、佐倉さん、タカオさんが歌った夏らしい「閃光ハナビ」とEDテーマを初担当した細谷さんの「君のいる町」。女性陣の華やかな歌声も細谷さんの染み入るような歌声も、どちらも観客の心を掴んで離さなかった。そして、イベントの最後はキャスト陣のコメントで締めくくられた。各キャストのコメントをまとめてご紹介しよう。
■タカオさん
みなさん今日は本当にありがとうございました。私は今回この作品でデビューさせていただきました。『君がいる町』ではいろんな経験をさせていただき、そして今日お越しいただいた方も含めいろんな方と出会いました。本当にそれがすごく幸せで、大好きな『君のいる町』に参加できたことも、みなさんにお会いできたことも嬉しいです。これからも『君のいる町』が大好きです! ありがとうございました。
■佐倉さん
『君のいる町』に明日香として関わらせていただいて、本当にいろんなことがありました。明日香が泣き崩れるシーンとかでは、演じているときにとっても辛くて、アフレコ現場のスタジオの隅で小さくなって泣いたときもありました。そんないろんな思い出が詰まった明日香という役や『君のいる町』という物語に参加させていただいたことが、私の人生の中で宝物になりました。
明日香はいったん、ああいった形で終わっていますが、でも彼女なりの幸せを彼女なりに掴んでいくと思いますし、私もそれをすごく望んでいます。たくさんの人に愛されている『君のいる町』に関われたことを幸せに思います。今日はお越しいただいてありがとうございました。これからも『君のいる町』をどうぞよろしくお願いします。
■中島さん
本日はお越しいただいてありがとうございます。イベント中も冗談交じりに「青大くんはもう!」とか「柚希ったらもう!」とか言っていましたが、その『君のいる町』の中でひとりひとりが自分の気持ちに正直に生きている姿が、それが正解か不正解かではなく、すごく輝いているなと思って関わらせていただきました。本当にいろんな人がいて、いろんな人の気持ちが交じり合って、その中で誰と一緒に生きるかっていうのは『君のいる町』でも大きなテーマだったと思います。
深いところも笑いも温かさも色っぽいところも、いろいろなものが詰まった作品はありそうでそんなにないと思います。ファンとしても楽しめましたし、『君のいる町』に関われた経験を元に歩いていこうと思います。今日はありがとうございました。これからも『君のいる町』の応援をよろしくお願いします。
■細谷さん
僕は『君のいる町』みたいな作品は昨今少なくなってきているなと思います。ラブコメ要素を大きく取り扱う作品っていうのはよく見かけるんですけど、その中で良い意味での不快感、嫌悪感があったりとかする『君のいる町』という作品は、人間の目を背けたくなる部分を作品に詰め込んだ人間らしい作品だなと思います。いろんな意見やお言葉をいただいたりしましたが、それだけ多くの方に見ていただいてるんだなと感じられて、『君のいる町』で桐島青大の役をやれたことを本当に幸せでした。
アフレコをしていてこれだけ主人公と一緒に苦しむこともそうそうないですし、自分の生きてきた経験を織り交ぜて少しでも現実味があるように、みなさんの心に届けばいいなと思って演じてきました。その上でみなさんに好かれても嫌われても構わないと思って一生懸命やってきました。でも、今日こんなにたくさんの方にお越しいただいて、やってきてよかったなと思えるイベントでした。本当に『君のいる町』を応援してくださりありがとうございました。そして、これからも『君のいる町』をよろしくお願いします。
<リリース情報>
■TV アニメ「君のいる町」vol.1 Blu-ray/DVD
発売中
価格:Blu-ray 7,140円(税込)/DVD 5,775円(税込)
発売・販売元:アミューズソフト
■TV アニメ「君のいる町」vol.2 Blu-ray/DVD
発売中
価格:Blu-ray 7,140円(税込)/DVD 5,775円(税込)
発売・販売元:アミューズソフト
■TV アニメ「君のいる町」vol.3 Blu-ray/DVD
発売中
価格:Blu-ray 7,140円(税込)/DVD 5,775円(税込)
発売・販売元:アミューズソフト
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