柿原徹也さん、日野 聡さんらキャスト12名が登壇『八犬伝』おいでませ!古那屋inパシフィコ横浜イベントレポ
2013年の冬・夏と、二期にわたり計26話放送されたテレビアニメ『八犬伝―東方八犬異聞―』。本作が、2013年11月16日(土)にイベント「『八犬伝―東方八犬異聞―』おいでませ!古那屋inパシフィコ横浜」を開催した。
1期開始直前のイベント第一回目は科学技術館サイエンスホールで開催。それが、2期開始直前には日比谷公会堂となり、今回はイベントタイトルの通りパシフィコ横浜で昼夜2回開催。徐々にキャパシティを広げ、出演者も増え、規模も内容も充実のイベントとなった今回。では、実際にはどんなイベントだったのか……? ここでは、夜公演のレポートをお届けする。
●イベント前半戦は、トークやゲームで大盛り上がり!!
「10、9、8、7……」。客電が消えた場内で、観客によるカウントダウンが終わると、ステージには飛蘭さんが登場! 第一期OPの『God FATE』が披露された。ステージを縦横に動き、パワフルに舞い歌う飛蘭さん。観客も赤いサイリウムで応え、会場のボルテージは一気に上がる!! イベントのスタートにふさわしいステージのあとは、いよいよキャストの登場。この日登壇したキャストは、以下の12名。
【出演キャスト】
柿原徹也さん(犬塚信乃役)
日野 聡さん(犬川荘介役)
前野智昭さん(犬飼現八役)
寺島拓篤さん(犬田小文吾役)
三宅淳一さん(犬阪毛野役)
代永 翼さん(犬江 仁役)
神谷浩史さん(里見莉芳役)
浪川大輔さん(尾崎 要役)
明坂聡美さん(観月あやね役)
岡本信彦さん(村雨役)
高垣彩陽さん(浜路役)
進藤尚美さん(九重役)
全員がステージに並ぶと、三宅さんと進藤さんの進行のもと、まずはイベントへの意気込み発表から。キャスト陣は、作品になぞらえ“玉”に見立てたボールに漢字一字で意気込みを書きこんでいる。それを、一人ひとり披露していく形だ。
柿原さんは「この大きなイベントと、八犬伝はまだまだ続くよという意味での“幕開け”という意味で」と「幕」という字を、日野さんは「足をお運びくださってありがとうございます」と「運」を……という風に、文字に込めた意味を添えながら順々に紹介。
その後も、「絆」という字を客席に見せた途端、寺島さんに手で覆われ「おい!」とツッコむ前野さんや、「笑」という文字を“(笑)”の意味合いで受け取られ「バカにしてる!?」といじられる代永さん、一文字というルールを破り「薔薇」を書いてみたものの、全く原型をとどめておらず会場に悲鳴を巻き起こした浪川さんなど、終始和気あいあいムードだった。
そしてこの雰囲気のままトークコーナーへ。ここでまず語られたのは“パートナー”について。日野さんは、「この作品がはじまるちょっと前から、やたらといろんな現場で会うようになって」と、パートナー・信乃役の柿原さんに不思議な縁を感じていた。
ただ、これを聞いて黙っていられないのは、信乃のもうひとり(?)の相棒・村雨役の岡本さん。柿原さんに「岡“村”くん」と言われるも、「(共演を経て、岡村なのか岡本なのか)自分の中で違和感がなくなってきて。それくらい溶け込んじゃった」と、まんざらでもない様子。日野さんとはまた違った面から、柿原さんとの絆に触れていた。
……と、ひと通りキャラクターについて触れられると、次のコーナーは「ベスト八犬伝」。「恋人にしたいキャラは?」など、様々なテーマにそってファンが投票。集計結果のベスト5を発表していく。
「恋人にしたいキャラは?(女性編)」では、「勝ち気な性格をだんだん崩していって、最後弱みを見せたときが快感」と、リリスに妙に入れ込む日野さん&三宅さん、「根谷美智子さん」と、犬田小夜子の中の人を挙げる神谷さんなど、各々に好みの女性キャラが発表されるも、結果はふたりともあえなくランク外……。しかし、九重が5位、あやねが3位、浜路が1位と、登壇している女性キャストのキャラ全員がランク入りし、大きな拍手が贈られた。
お次の「自分の“兄”にしたいキャラは?」では、荘介がダントツ1位! さらに2位には莉芳、3位には現八と続き上位を登壇キャストが占めたが、「荘介は犬にもなれますから」(日野さん)、「お金持ちですからね! 権力もありますし」(神谷さん)と、喜びの言葉とは違う、絶妙に的を外したコメントをし、場内を沸かせた。
続いてのコーナーは「余興」。進行役の三宅さんと進藤さんをのぞいた10名のキャストが、赤チーム(柿原さん、代永さん、浪川さん、岡本さん、高垣さん)と、青チーム(日野さん、前野さん、寺島さん、神谷さん、明坂さん)に分かれ、チーム対抗で様々な対決を行う。
ひとつ目の対決は、スクリーンに映し出されたアニメ本編シーンのセリフを当てるというもの。赤青どちらが“正解”となるかは、観客の判定で決まる。つまり、より引きのある、面白い回答を多く挙げたほうが勝利となる、大喜利合戦だ。
争いはとにかく白熱! 1つ目のお題「メグが教会に入ってひと言」では、「めっ!」(岡本さん)、「ストリングオブメェ〜ン」(柿原さん)。2つ目「後方のラブテロリストの口説き文句は?」では、「だいすけ(ハート)」(日野さん)、「(僕がリアルに言われる言葉です、と前置きして)前野、わかってるよな?」(前野さん)。3つ目「五狐は何について話してる?」では、「何個だっけ? 5個!」(高垣さん)、「お前何色? コン!」(寺島さん)などなど、畳み掛けるように様々な回答が飛び出し、両チーム一歩もゆずらない攻防が続いた。
ただ、この争いにほとんど参加できなかったのが浪川さん。どうやら自分の中で納得のいく回答が浮かばなかったようで、書いては消し右を向き左を向きと、ひとり大混乱! 「僕居る意味ないと思う!」と嘆き、果ては頭を抱えてしまっていた。ともあれ、こんな顛末も相まって会場は爆笑の連続。結果、大喜利対決は浪川さんの居る赤チームが一歩リードする形となった。もしかしたら、立役者は浪川さん……かもしれない?
そして、汗だくの浪川さんを寺島さんが扇ぎつつ、続いての対決へ。次は「八犬リレー」と題したジャスチャーゲーム。1人がお題に則したジェスチャーをして見せ、残りの4人が正解を当てる。これを、チーム間でローテーションで行っていき、2分の制限時間内で正解数を競う。
先攻となった赤チームは、パスを使うこと無くクリア! 大喜利でもリードを許している青チームには相当なプレッシャーがかかるが……ここで神谷さんが大活躍!! 「亀」「蜂」という難題を、這ったり飛んだりと全身で表現。この全力ぶりが伝わったのか、青チームのキャストは見事正解を言い当てた。この結果、総合で青チームが優勝! 神谷さんの勇姿も加わり、観客からはより一層大きな拍手が贈られた。
●イベント後半戦は音楽と生アフレコに浸る!
イベントの後半は、再び飛蘭さんのライブからスタート。第二期OPの『wonder fang』が披露されると、流れるように生アフレコへ……。
約25分にも及ぶ生アフレコは、柿原さん、日野さん、神谷さん、浪川さん、明坂さん、岡本さん、高垣さんの7名が登壇。荘介が昏睡状態に陥るシーンなど、アニメ本編を回想する形式で展開された。シリアスなストーリーに息をのむも、村雨の声にはふと笑みがこぼれる……。先ほどまでとは打って変わって、静かに真剣に見入る観客の姿が印象的だった。
キャストが退場すると、次はライブパート。本作の音楽を担当した黒石ひとみさんの歌唱に続き、Ceuiさんも『奏愛カレンデュラ』を情感いっぱいに唄い上げた。観客は、青と白のサイリウムをゆらめかせ、幻想的な空間を演出。切なくも美しい八犬伝の世界にどっぷりと浸った。
ライブの後は、イベントの全出演者がステージに並び、ライブゲスト陣のあいさつ、観客も交えての記念撮影を経てエンディングへ。日野さんとともに最後のあいさつをした柿原さんは、主役として八犬伝に携わったことについて「本当に勉強になる一年でした」と振り返り、「みなさんがいてくれたからこういった会場でイベントが出来るんです。本当に感謝しております」と、ファンに向けて言葉を贈った。
そして、最後に一本締めでキレイにシメ。出演者全員を見送った柿原さんと日野さんが肩を寄せ合い退場するまで、観客からの大きな拍手は鳴り止まなかった。現時点では、続編製作など発表されてはいないが……このイベントで見せたキャスト陣の絆の深さは、今後の展開を期待させるに充分だったのではないだろうか。
■『八犬伝―東方八犬異聞― 10』
発売日: 2013年12月25日(水)
価格:
[Blu-ray初回限定版] 6,000円(税抜)
[Blu-ray通常版] 4,800円(税抜)
[DVD] 3,800円(税抜)
発売・販売元:バンダイビジュアル
【収録話数】
・第十九話「追想」
・第二十話「逢着」
※各巻2話収録
※各アイテムとも以降、毎月一巻ずつ発売 全13巻
※レンタル専用DVDも同時リリース
【第10巻 初回限定版Blu-ray封入特典】
・黒石ひとみプロデュース
「八犬伝―東方八犬異聞―」イメージソングCD Vol.10
[氷花](能登麻美子)
※黒石ひとみ作詞・作曲によるイメージソングを能登麻美子が歌うスペシャルCD!
・特製ブックレット(16P)
【第10巻 初回限定版Blu-ray仕様】
・原作者・あべ美幸描き下ろしスリーブケース
・ジャケットイラストはキャラクターデザイン加藤裕美描き下ろし
【第10巻 初回限定版Blu-ray・通常版Blu-ray・DVD共通音声特典】
・第二十話オーディオコメンタリー(出演:柿原徹也、日野 聡、三木眞一郎)
【第10巻 通常版Blu-ray・DVD共通封入特典】
・特製ブックレット(8P)
【第10巻 通常版Blu-ray・DVD共通仕様】
・ジャケットイラストはキャラクターデザイン加藤裕美描き下ろし