タカオユキさんや、悠木碧さん、大原さやかさんが登場！　最新情報も次々に発表された「ブレイドアンドソウル プレミアショウ」レポート

　2014年3月8日(土)、東京のイベントホール「ビッグサイトTFTホール」において、新作オンラインRPG、および新作アニメ『ブレイドアンドソウル』の制作発表会「ブレイドアンドソウル プレミアショウ」が実施された。

　『ブレイドアンドソウル』は、エヌシージャパンが今年よりサービス開始を予定しているPC向けオンラインRPGの新作タイトルだ。本作は発表時点から、テレビアニメ化などの大規模なメディアミックス展開が発表されている。

　今回のイベントでは、ゲーム版の詳細な情報や、アニメ版のキャストといった情報が発表されたのは、既報の通りだ。本稿では、本作に出演するキャスト陣によるトークショーや、ゲーム・アニメ双方における今後の展開などが発表された今回のイベントの詳細レポートをお届けする。

　会場には、事前の募集によって招待された“伝導士”と、メディアの取材陣が集まっていた。イベント内のプレゼンは、中央に設置されたスクリーンと、会場の外周一帯に映像を映し出す形で行われ、雰囲気は十分。『ブレイドアンドソウル』らしい、オリエンタルな様相が漂う。

　先に行われたのは、ゲーム部分のプレゼンと最新情報の発表だ。こちらでは、本国にて本作の総括プロデューサーを務めるペ・ジェヒョンさんや、テクニカルディレクターのホン・ソックンさん、日本運営プロデューサーの五條隆将さんらが登場。日本の市場へ向け、新たなタイトルをサービスするにあたっての意気込みを語ってくれた。

　ホンさんは、本作の見所を「スピード感と爽快感あるアクション」であるとアピールする。技術的な問題から、他ジャンルと比較してスピード感がないMMORPGというジャンルの“限界”を突破し、家庭用ゲームのような爽快さを追求しているのだという。ゲーム好きにとっては、これほど心躍るコメントもない。

　各責任者に続いては、イメージ動画やプロモーションムービーなどを上映しつつ、五條さんによる本作の解説が実施された。自由に作成されたアバターが軽快に壁を蹴り、空を舞う姿は、ホンさんの言う“MMORPGの限界を超えたアクション”の行く先を示しているかのようだ。こちらで紹介された職業PVなどは、公式サイトでも公開されているので、興味がある人はそちらをチェックしてみよう。

●別冊少年マガジンにて、前日譚が描かれる“ノベライズ”が開始決定

　ゲームに続いては、アニメサイドの情報公開も行われた。こちらのステージでは、GONZOの代表取締役副社長である石川真一郎さんや、プロデューサーの星野禎さんらが登壇し、アニメに関するプレゼンを行ってくれた。

　星野さんによると、『ブレイドアンドソウル』のアニメ化に関する話が持ち込まれたのが1年程前で、そこから現在まで制作が続けられているようだ。設定に関しても「アニメには、アニメなりのプラスα設定を用意している」とのことで、ゲームから入ったファンも十二分に楽しめそうな様子だ。

　また、このステージでは「前日に完成したばかり」という、出来たてホヤホヤのPVと、キービジュアル第2弾も公開された。キービジュアルには、ゲーム中にも登場するキャラクターがチラホラと見えており、そちらにも注目したいところ。もちろん、今回発表された情報やPVは、公式サイトでチェックできる。

　さらに、アニメの基本的な情報公開に続いては、『ブレイドアンドソウル』の別メディア展開に関する新情報として、「別冊少年マガジン」での“ノベライズ版”の連載が発表された。有名漫画雑誌に、ノベライズとしての連載が行われるという、非常に珍しい展開が行われるようだ。

　こちらのノベライズ版では、ゲーム版とアニメ版の双方の前日譚が語られ、アニメにおける敵役にあたる「ジン・ヴァレル」が主人公となる。どんなストーリーが展開されるのか、アニメともども、楽しみにしておきたい。

●声優陣のトークステージがスタート！

　ひとしきり発表が終了すると、続いてはアニメ版『ブレイドアンドソウル』のキャスト陣がステージへと登壇。ここからは、アニメ放送をひと月後に控えての、声優トークショーが展開されることとなった。

　ステージへ登壇したのは、主人公「アルカ」を演じるタカオユキさんと、そのライバルとなる「ジン・ヴァレル」役の悠木碧さん、「エル・カレン」役の大原さやかさん。そして、脚本とシリーズ構成を担当する冨岡淳広さんの4名だ。

　まずは、それぞれが自身の演じるキャラクターへの印象などを語ることとなったが、そこで注目を集めたのは悠木さんだ。普段は、比較的元気の良いキャラクターを演じることの多い悠木さんだが、今回の「ジン・ヴァレル」はクール＆無口＆悪役。悠木さん本人も「(オーディションでは)自分が受けるキャラクターじゃないと思いました」と語るほど。

　また、演技に関しては「キャラクターと自分の体格が合っていないので、バッチリな音にならないかもと怖かったのですが……。彼女って、体は色っぽいけど色気ゼロのキャラクターなんです。私も色気ゼロで、なるべく(色気を)そぎ落として、平坦な演技を心がけています」と、調整に苦心するコメントも。実際の放送で、どんな声が充てられたのかを、ぜひチェックしてみよう。

　なお、大原さんの証言(？)によると悠木さんは、現場のマイクに身長を合わせるため、非常に底の高いブーツを履いて現場に来ているらしく、その姿は「竹馬みたい」(大原さん談)だとか。

　そんな悠木さん演じる「ジン・ヴァレル」はもとより、主人公の「アルカ」もそれに負けず劣らずのクール系キャラだ。そんな「アルカ」を演じるタカオさんは「感情を押し殺すことを意識しています。感情を読み取るのが難しいので、台本に(アルカの)表情を描いたりして、表現を見つけています」と話す。それぞれ、クール系キャラを演じるにあたって、色々な苦労があるようだ。

　冨岡さんによると、主役とライバルのふたりがいずれもクール系な本作は全体的にセリフが少ないため「絵で語るような作品を目指している」とのこと。プロモーションムービーの出来は上々なだけに、今後の仕上がりに期待が持てるだろう。

　トークが一段落すると、こちらのトークステージは終了。ゲーム版『ブレイドアンドソウル』の正式サービス日程が2014年5月20日に決定したことが発表され、イベントは終幕となった。サービスが行われるまで、まずはアニメ放送開始を待つこととしよう。

【放送情報】
TBS：2014年4月3日より毎週木曜深夜1 時46 分～
MBS：2014年4月7日より毎週月曜深夜3 時35 分～
CBC：2014年4月10日より毎週木曜深夜2時51分～
RKB：2014年4月5日より毎週土曜深夜3 時00 分～
HBC：2014年4月5日より毎週土曜深夜2 時18 分～
BS-TBS：2014年4月12日より毎週土曜深夜1 時00 分～
TBS チャンネル1(CS)：2014年4月12日より毎週土曜午後10 時30 分～
　　　　　　　　　　(再放送)4月13日より毎週日曜深夜2 時30 分～
※放送日時は変更になる場合がございます。

【STAFF】
原作：NCSOFT
原案：エヌシージャパン
キャラクター原案：キムヒョンテ
監督案：竹内浩志・浜崎博嗣 (コンセプト設計)
シリーズ構成案：冨岡淳広
脚本：冨岡淳広・古怒田健志・石橋大助・久尾歩・綿貫華世
キャラクターデザイン：長田絵里
総作画監督：長田絵里・清丸悟
美術監督：舘藤健一
色彩設計：長尾朱美
撮影監督：松井伸哉
3Dディレクター：毛利菜香
編集：吉武将人
音響監督：森下広人
音楽：岩代太郎
アニメーション制作：GONZO

オープニングテーマ：「サヨナラ嘘ツキ」みみめめMIMI
エンディングテーマ：「RAINBOW」LEGO BIG MORL


【キャスト】
アルカ：タカオユキ
ジン・ヴァレル：悠木碧
エル･カレン：大原さやか
ジン・ハズキ：雨宮天
ダン・ロアナ：高垣彩陽
ユ・ラン：伊藤静
ガ・ガンテ：小山力也
ユウ：井上麻里奈
ホン・ドウゲン：チョー
ロン：白石涼子

【あらすじ】
一撃必殺の技を武器に、鮮やかに敵を倒す女剣士アルカ。旅をするアルカの目的は、師匠ホンを殺されたことへの「掟による復讐」だ。仇は、謎の力「濁気」を操る女、ジン・ヴァレル。ジンは感情を見せず冷酷無比に人の命を奪う魔物のような存在だが、アルカもまた暗殺集団「剱一族」の者として、感情を殺し「仕事」を完璧に遂行することに特化して育てられており、2人は似た者同士であった。

　旅の中、3人の女傑と出会うアルカ。歌舞と武術の達人カレン、酒好きで銃マニアのハズキ、盗賊団の女頭領ロアナ。この3 人と奇妙な縁で結ばれながら、行く先々で人々と出会い別れるうちに、ホンが遺した教えを思い出していくアルカ。ホンは、ある運命を背負って生を受けたアルカに力の使い方を教える立場でありながら、同時にアルカに一族の掟から解放されて欲しいと願っていた。徐々にホンの教えの意味を悟っていくアルカ。アルカの中で、何かが変わり始めていく。


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