声優
「COMCHA FES 2014 in 野音」ライブレポ

櫻井孝宏さん&井口裕香さんもソロ曲を披露! 「COMCHA FES 2014 in 野音」ライブレポート

 文化放送で好評放送中の『A&Gメディアステーション こむちゃっとカウントダウン』(以下、こむちゃ)がついに放送600回を迎えた。栄えある600回放送を記念して2014年4月27日(日)、日比谷野外大音楽堂にて「COMCHA FES 2014 in 野音」が開催された。

 本イベントには、パーソナリティーの櫻井孝宏さん、井口裕香さんをはじめ、ゲストとして過去の放送に出演した豪華メンバーが登場。2002年から10年以上も放送しているだけあり、出演者もそうそうたるメンバーだ。

《出演ゲスト》
angela
富永TOMMY弘明
茅原実里
三森すずこ
鷲崎健
(敬称略)


 本稿では、『こむちゃ』の歴史に新たな1ページを刻んだ「COMCHA FES 2014 in 野音」のイベントレポートをお届けする。日比谷野外大音楽堂は、軽快なパーソナリティーのトークを皮切りに、『こむちゃ』が生で楽しめる空間に包まれた!

●オープニングアクトはパーソナリティーのお二人!

 日比谷野外大音楽堂といえば、数あるライブ会場の中でも特殊な意味合いがある場所だ。特設野外会場は野外フェスなどで見かけることはあるが、外でのイベントに常時対応できる場所は東京内ではあまりない。それに加えて、歴史の重みが違う。1923年(大正12年)設立ということにも驚きだが、何よりここで行われた大小様々な歴史的ライブの数々は、今もなお多くの人々の心をつかんでやまない。

 そんな聖地としても名高い日比谷野外大音楽堂に『こむちゃ』がやってくるのだ。会場前からファンがソワソワしてしまうのも頷ける。後になってわかったことだが、野外フェス自体がはじめての来場者も多いようだった。

 決して大きいとは言えない会場だが、空が広がる圧倒的な開放感の中、『こむちゃ』600回放送という記念すべき日を一緒に楽しめることを多くのファンが心待ちにしていた。開演を今か今かと待ちわびていると、お馴染みの音楽とともに櫻井さん、井口さんの声が聞こえてきた。まずはイベントの諸注意をパーソナリティーのお二人がしてくれるようだ。

 しかし、さすがは「こむちゃ」。「井口裕香のファーストアルバムのご予約がお済みでないかた、今のうちに会場内のタワーレコードのブースでお済ませください。全員の予約が済まないうちは、『COMCHA FES』は始まりません!」と、しょっぱなから井口さんのジョークで会場を沸かせる。

 いいつかみで会場が温まったところで、「Party-Life!!」を引っさげ櫻井さん、井口さんが登場。序盤から驚かされたのは、櫻井さんが歌っていることだ。イベントはもちろんのことキャラクターソングもあまりやられていない櫻井さんの歌声を聴けて、櫻井さんのファンはもちろんのこと多くの観客が歓声を上げる。

 井口さんも相変わらずのチャーミングかつ愛らしい歌声を披露。「これは、二人の歌がソロで聴けるのでは?」と期待が高まる中、一番最初のゲストへとバトンが渡されて行った。

●元気いっぱい、フェス仕様のみもりんが登場!

 最初のゲストは三森すずこさん。ピンクのジャケットにフリンジのついたミニスカートと、フェス仕様のロックみもりんで登場だ! まず1曲目は、トップバッターに相応しい「グローリー!」。「かっ飛ばせー! すずこ!」とファンのコールも熱く後押しする。

 「初の野外ステージです! 嵐を呼ぶ女と言われていますが、晴れましたね(笑)。みなさんのおかげです!」と、晴天の野外フェスを楽しみながら「サンシャインハーモニー」、「会いたいよ…会いたいよ!」を歌い上げる。「サンシャインハーモニー」は初披露となることもあり、所々で「おおー!」と驚きの声が上がっていた。

 「開放感があるからみんなノリノリですね! 私も気持ちいいです!」と活気あるファンの声援に笑顔で応え、最後の曲「ユニバーページ」へ。三森さんは、初の野外ステージでのライブとは思えないほど堂々とした歌声で会場に元気を与えてくれた。

●圧倒的な声量と迫力が会場を包む!

 「ジョジョ! ジョジョ!」とファンファーレに乗せたワイルドなコーラスで登場したのは富永TOMMY弘明さん。1曲目はもちろん「ジョジョ~その血の運命~」。「その血の運命、ジョジョ!」とサビを会場全体で歌い上げる姿には思わず鳥肌が立ってしまった。2曲目はまさかの『FNS地球特捜隊ダイバスター』から主題歌の「FNS地球特捜隊ダイバスター」。懐かしい選曲には驚かされた人も多いようだった。

 続く「Kind Of The Woman」「証~AKASHI~」でも、体の芯まで響くようなバリトーンヴォイスを披露。「証~AKASHI~」では立ち上るスモークと共にパワフルなパフォーマンスで魅せてくれた。そのチョイワルなビジュアルとは裏腹に軽妙なトークが富永TOMMY弘明さんの持ち味だ。今回も「こんな俺だけど、実は優しかったりする」とチャーミングなコメントが光っていた。


●『こむちゃ』とはデビュー以来の付き合い!

 熱いライブから一転、怪しいBGMで現れたのはangelaだ。数々のアニメソングを歌い上げる彼らの1曲目は「僕じゃない」。終盤のサビは観客の声で歌い上げられた。2曲目となる「ANGEL」でも「Hey!men It's all right!」と大音量のレスポンスは、会場が揺れ動くほどだ。

 今回初披露となる「シドニア」はアニメ『シドニアの騎士』のOPテーマだ。ギターのKATSUさんが「アニメの影響で、櫻井さんの顔を見るとちょっとイラっとするんですよね(笑)」と冗談交じりにコメントすると、ボーカルのatsukoさんが「まあ、曲のほうはしっかり作りました(笑)」とさらに冗談を重ねる。曲だけでなく、この辺りの掛け合いも結成10年にもなるangelaらしい。

 ラストの曲は会場にジャンプ&ウェーブが巻き起こった「KINGS」。アニメ「K」のOP曲ということもあり、会場もアニメをイメージした赤と青のサイリウムの光が灯された。

 曲が終わると櫻井さんと井口さんが登場し、angelaが『こむちゃ』に初登場した音源が流された。10年も前に出演ということで「恥ずかしいね~(笑)。あのときまだキャラが固まってないと思うんですよね(笑)」とコメント通り、初々しいお二人の発言の数々はとても貴重なものとなった。

●アニソン界のディーバが降臨!

 セクシーな青い衣装を身にまとって登場したのは茅原実里さん。「気持ちいいー!」と声を張り上げて歌うのは「ZONE//ALONE」だ。クールかつ壮大なメッセージが日比谷野外大音楽堂に響き渡る姿は圧巻。2曲目からもファンにはたまらない激アツの選曲で畳み掛ける。「Paradise Lost」に「FOOL THE WORLD」とキラーチューンの連続にファンのコールも一層大きくなっていった。様々なアーティストが登場するフェスにも関わらず、コールがはっきりと聞き取れるほどだ。

 ステージを締めくくるのは「TERMINATED」。すっかりと暗くなった会場を赤いサイリウムがゆらめき、幻想的な歌声をさらに美しく演出していく。名残惜しみつつも、最後には全員でジャンプしてラストを飾った。

 そして、angelaと同様に茅原さんが2007年に『こむちゃ』に初登場した音源が披露された。実質の初登場はアニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』の「SOS団」名義なのだそうだが(そちらの音源も気になるところ)、ソロで登場となるのはこの回だ。

「ちゃんと日本語話せてるかな~?(笑)」と恥ずかしそうな様子だが、櫻井さんも「アフレコ現場ではポワ~ンとしてるけど、歌うとかっこいいよね」と語るように、そのギャップがファンを惹きつけてやまないのだろう。

●スタッフもわからないセットリスト!?

 茅原さんが降壇しようとしたそのとき、会場になにやら楽しげなBGMが流れ出した。そして、ステージ正面から現れたのは鷲崎健さんだ。なんと、同日に行われていた「ニコニコ超会議」から駆けつけての参加だという。ご多忙な中でも、いつもの切れ味のあるトークで会場を笑いに包んでいく。

 ここで5月28日に「こむちゃっとカウントダウン Vocal CD 2014」の発売が発表された。このCDに収録されている「Radio Prayer」は鷲崎さんが作詞作曲をしており、「ラジオをテーマにした曲で、ラジオとかDJとかの単語を使わないように作詞しました」とのこと。

 「このままトークしててもいいけど、鷲崎くんも歌ってよ~」と櫻井さんに懇願されて、鷲崎さんのライブパートがスタート。「茅原実里の後とかやだよ! 日比谷についたらトミトミ(富永さん)の声が響き渡ってるんだもん。そんな中歌いたくないよ!」とは言いつつもアコースティックギターを片手にセッティングを始める鷲崎さん。

 自分に喝を入れるかのように缶ビールに手をかけ、会場に「うるせーぞ!」と声を上げる姿も鷲崎さんらしい。しかも今回歌う曲はその場で決めることになっているらしく(実際、セットリストは真っ白だった)、何が出るかはご自身次第という、これまたレアなライブになった。

 駆け抜けるような即興のギター演奏から始まったのは「堀江由衣 with UNSCANDAL」の「スクランブル」。曲中にボソボソと歌ってウケを狙いにいくのも流石だ。「次は自分の曲歌います(笑)。なんで2曲しかないのに堀江由衣さんの曲歌ったのかな?(笑) 次は世界一可愛いって、とか?」とこれまた冗談を挟みつつ、歌いだしたのは「めがね二人」。さきほどとは打って変わって、しっとりとメロディラインと観客からの「溶けていく」というレスポンスで一体感を作り上げていった。

●最後はもちろんこの二人!

 鷲崎さんから引き継がれて登場した櫻井さんと井口さん。お二人が披露する曲は鷲崎さんからのバトンタッチに相応しい「Radio Prayer」。ラジオファンの気持ちを体現したかのような歌詞と、まったりとした曲調に聞き惚れてしまう。

 ここからは、お待ちかねのパーソナリティ二人のソロパートへ。「サラリーマン賛歌のようで好きな曲です」とコメントと共に櫻井さんが歌うのは「No Back Page」。派手なパフォーマンスはなくても、多くのファンを魅了する歌声に惚れ惚れする。

 もう一曲の「リニカナッタ」は澄んだ声の櫻井さんにピッタリのバラード曲だ。切ないメロディライン、しっとりと演出するステージライト、そして櫻井さんの歌声が奏でるハーモニーはしっかりと観客の心に刻みつけられたであろう。

 対する井口さんは、「splashing happy days」で会場のボルテージを最高潮に引き上げる。元気よくステージを駆け回る井口さんの笑顔は眩しいほどだ。

 2曲目は「こむちゃっとカウントダウン Vocal CD 2014」にも収録される「ボクらのMUSIC」。「コールアンドレスポンスができて、サビから始まって、みんなが盛り上がれる曲をお願いしたんです」とのコメント通り、ライブ初披露にも関わらず会場からは自然と「ヘイヘイ!」とコールが巻き起こる。

 3時間にも及んだ「COMCHA FES 2014 in 野音」も終わりの時間へ。最後は出演者全員での「Party-Life!!」だ。イベントの終わりを惜しみつつも、会場中は笑顔で溢れ、最後の最後まで楽しもうという雰囲気がなんとも印象的だった。

 ライブの最後はお決まりの挨拶、「また来週の生放送でお会いしましょう。こむちゃーと、さようなら!」で締めくくられた。放送12年目を迎える『こむちゃ』は、これからも夜のお供として私たちの側で心休まるひと時を与えてくれることだろう。そして、いつもの時間に「こむちゃっちゃ」と言う楽しみをくれるに違いない。

■■セットリスト■■

<櫻井孝宏&井口裕香>
1.Party-Life!!

<三森すずこ>
2.グローリー!
3.サンシャインハーモニー
4.会いたいよ…会いたいよ!
5.ユニバーページ

<富永TOMMY弘明>
6.ジョジョ~その血の運命~
7.FNS地球特捜隊ダイバスター
8.Kind Of the Woman
9.証~AKASHI~

<angela>
10.僕じゃない
11.ANGEL
12.シドニア
13.KINGS

<茅原実里>
14.ZONE//ALONE
15.Paradise Lost
16.FOOL THE WORLD
17TERMINATED

<鷲崎健>
18.スクランブル
19.めがね二人

<櫻井孝宏&井口裕香>
20.Radio Prayer

<櫻井孝宏>
21.No Back Page

<井口裕香>
22.splashing happy days
23.ボクらのMUSIC

<櫻井孝宏>
24.リニカナッタ

<All Artist>
25.Party-Life!!


>>こむちゃっとカウントダウン 公式サイト

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